サブカルチャーの心理学を読んで
山岡重行編著『サブカルチャーの心理学 カウンターカルチャーから「オタク」「オタ」まで』を読んだ感想を書いていきます!
今月末発売されて間もないこの本、楽しみにしていて予約して購入しました。
オタクと言っても鉄道やジャニーズなどのアイドル、アニメ漫画、そしてオカルトや陰謀論など多岐にわたるものをこの本では扱っています。
個人的にはレコードオタクに関する内容は興味深く、私自身はCDを多く集める趣味もあるのですが、共通する部分を感じるとともに、私たち平成~令和の音楽好きにとってレコード収集を趣味とする方々の存在というのは非常に大きなものだと改めて思いました。
レコードオタクはレコードを集め、私を含む平成の音楽オタクはCDを集めるけれども、令和を生きる音楽オタクはストリーミングの世代に何を聴き、何を集めるのでしょうか?
そういう意味でも、サブカルチャーというものはその時代を色濃く反映し本質こそ変わらないものの、その姿は時代に応じて姿を変えるものでしょう。
現代の日本においてもすでに、漫画やアニメが一般的にも浸透し、オタクという概念も少し前の印象から変化してきていることも明らかな事実でしょう。
最近でも、鬼滅の刃なんて幼稚園児から大人まで幅広く支持され読まれ視聴される国民的な作品になっていますね。
今やアニメや漫画は一部の人たちがひっそりと楽しむものではなくなっています。
先ほどストリーミングということに言及しましたが、Amazonプライムなど多くの動画配信サービスの流行も大きく影響していると思います。その背景要因としてのコロナ禍における自粛中の暇つぶしにアニメ視聴など。
また、この本で特に興味深かったのは山岡先生の章、腐女子について統計的手法を用いて猟奇的な純愛についてを紐解いていく視点は圧巻の一言。
サブカルチャーと心理学という視点はまだまだ未開の地、これから様々な視点で研究されていくべき舞台だと感じました。
私たちは何を集め、何にお金や時間を使い、何を求めるのか?
この本を手に取りサブカルチャーの心理学、その未開の地に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
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