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みんなが羨むマテリアリストとその実態

今日は唯物論(マテリアリズム)についての話をしようと思う。

唯物論は物質主義とも言われるが、まぁこれだけ聞くとなんのこっちゃ分からないだろう。

物質主義とは、全ての根源は「物質」にあると考え、その物質に最大限の重きを置く考え方である。

「物質」とは、例えば、お金や家、車、テーブルなどの事で、あなたがこの文章を読んでいる携帯やパソコンだって物質である。

つまり、形があり、目に見えるものの事を「物質」という。

物質主義者は人との繋がりや目に見えない幸せよりも、お金や大きな家、高級車や高級時計など目に見える物質に価値を置き、それらを追い求める傾向にある。

仕事はやりがいや楽しさよりも稼げるかどうかの方が大切だと考えるのも物質主義者であり、友情や愛や生きがいよりも、誰もが羨むような大きな家や高級な物で身を包む方が幸せになれると考えている。

そして、物質主義者は他人から羨ましがられることが多い。

特に現代ではSNSが普及し、どこの誰かも分からない人との比較が簡単に出来るようになってしまった。

この比較も決して公平な比較ではないが、これも説明し出すと長くなるので割愛する。

物質主義者は金持ちに見え、良い物で身を包み、他人から見ると幸せそうに見える。

しかし、実際はどうだろうか?

過去の研究を見ると、物質主義的な考え方は人を不幸にするという研究結果が多くみられる。

とある研究によると、人は不安や危険を感じた時に物質主義的な考えが強くなる傾向にある。

コロナウイルスが初めて爆発し、世界中が不安に包まれた時、スーパーから消毒やトイレットペーパーが無くなった。

使いもしないトイレットペーパーをSNSのデマに踊らされて買い占めた人がたくさんいたのだ。

これも、人々が不安を感じ、物質主義的な考え方が強まったからだと言える。

この先自分が感染するかもしれない、感染したらどうなるかも分からない、また仕事が無くなるかもしれない、そんな状況で「友情」だ、「愛」だ、「神様」だと言っていられない。

そんな時に「物質」に価値が置かれる。

しかし、別の研究では、物質主義と神経症傾向との相関関係が発見されている。

神経症傾向が高い人ほど、物質主義的な考え方が強くなるという結果が出たのだ。

つまり、これらの研究を見ても、物質主義的な考え方が人を幸せにする事はなさそうだ。

一瞬、幸せに感じる事はあるだろう。欲しかったものが手に入ると嬉しいものだ。

しかし、本当の幸せはあなたが身につける物や、周りを彩る物質からは得られない。

人間はそんな風には出来ていないのだ。

皆が羨むマテリアリストとその実態。


最後まで読んで頂きありがとうございました。



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