見出し画像

日本のアニメーション業界はサステナブルじゃない!?

子供の頃、環境問題を扱ったドラえもんの漫画を読んだことがきっかけで、様々な問題に関心が芽生え、自分にできる範囲でほっそりと活動をしてきた者です。「サステナビリティ」や「SDGs」など、最近は言語を超えて通じるワードができて嬉しいなあと思っています。

さて、今私は『鬼滅の刃』の沼にどっぷりハマっております。

その経緯で声優業界にも関心を持ったのですが、知って驚いたのは、声優さんは、意外にもお給料が低いという事実。映画は300億を超える大ヒットとなり、アニメは第二期も控えているというのに…映画を観ても、ディスクを買っても、イベントに行っても、彼らには還元されない。お金はいったいどこに行ってしまうのだろう?と気になりました。

その辺に詳しい友人に聞いたのですが、日本のアニメが作られるときは、複数の出資企業から構成される「製作委員会」という方式を取ることが多いそうです。『鬼滅の刃』はアニプレックス集英社ufotableがクレジットされていて、利益をこの3社で山分けしています。その利益が、末端の現場には届かない仕組みになっているようですね。それを知って、悲しくなってしまいました。

アニメの製作コストを抑えるために、費用が安い海外に外注する動きも、ずいぶん前から起きているそうです。だからアニメの最後に、海外の方のお名前が出てきたりするのですね。

これって、何だかサステナブルではない気がします。他の業種でも起きている、先進国がそれ以外の国の資源を吸い上げている。そんな風に見えてしまいました。

とあるポッドキャスト* で、素朴な問いかけを聞きました。「サステナブルなことをできる人とできない人とで、どんどん格差が広がっていってしまうのではないか?
それに対しゲストの方が「サステナブルではないサービスを売る会社が立ち行かなくなる社会になってしまえばいい」とおっしゃっていて、とっても衝撃を受けました。

そういった社会にするためには、我々一人一人が動かなければいけません。
実際に活動をできなくても、環境に優しい製品を変えなくても、SNSなどで声をあげることもできるし、そういった活動をしている団体に寄付をすることもできます

最近よく聞く話ですが、全体の3.5%の意識が変わると、システムチェンジが起きるらしいですね。社会の声が大きくなったら、行政も、企業も、動かざるを得ない。既にその動きは始まっています。

ひとりひとりの声は決して小さくありません
「自分ひとりくらいやらなくていいや」ではなく、「自分にできることからでいいから、何かやってみよう」という気持ちが、この先、世界を変えていくのだろう…と思った、『鬼滅の刃』一ファンであります!

* Motion Gallery Crossing (モーションギャラリークロッシング)
https://propo.fm/motiongallerycrossing/10007

追記 (2021.4.8)
Yahoo!ニュースでこちらの記事を拝見しました。声優さんだけでなく、アニメーターさんたちの状況も深刻と知り、胸が痛みます。https://news.yahoo.co.jp/articles/9af63be1677c730ab1e7597f9337068dd4d2ffae

追記 (2021.12.11)
12月4日に放送された「池上彰のニュースそうだったのか!!」にて、予算全体に占める文化予算の割合の国別グラフが紹介されていました。
アメリカ 1803億円
イギリス 1907億円
ドイツ 2299億円
フランス 4620億円
韓国 3438億円
日本 1166億円
これでは、日本の優秀な人財が海外に流出するのを止められない…。涙



見出し画像は Lucija Rasonja さんの画像をお借りしました

この記事が参加している募集

#忘れられない先生

4,598件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?