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ミス・ポター(2006)

癒し溢れる絵本『ピーターラビット』の原作者とは?
心優しいポターの前向きな生き方に勇気をもらえる

無邪気な子うさぎのピーターや、太っちょの子ねこのトムなど、のどかな自然に暮らす動物たちの物語『ピーターラビット』。

この愛すべき絵本の原作者ビアトリクス・ポターはどんな人だったのでしょうか? 本作では、ポターの夢と愛、そして『ピーターラビット』と共に歩んだポターの半生が描かれています。

【ストーリー】
20世紀初頭のイギリス、上流階級の娘ビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)は、32歳で独身。結婚を急かす母を尻目に、部屋にこもっては大好きな動物たちの絵本を描き、出版することを夢見ていました。
1902年、ポターは出版社に絵本の企画を持ち込み採用されますが、経営者のウォーレン兄弟は初めて働く三男のノーマン(ユアン・マクレガー)が失敗しても構わないように、ポターの企画を選んだのでした。
ところが、希望に燃えるポターとノーマンが生み出した第1作『ピーターラビットのおはなし』は、瞬く間にベストセラーになります。そして、2人の間にも愛が生まれますが……。

封建的な上流社会の常識に抗い、かけがえのない夢と真実の愛を追い求めたポターの奮闘を描いた正統派のヒューマンドラマです。

旺盛な独立心とは裏腹に、恋には奥手のポターと紳士的なノーマンがゆっくりと愛を育む過程を描く前半には、とってもお茶目でロマンティックな演出があります。

ポターの描いたピーターや動物たちの絵が、紙から飛び出し、スクリーンを埋め尽くします。ポターの弾む気持ちを表現し、実写とアニメの合成で実現されたマジカルなシーンかわらしくて感動的です。

ほかにも忠実に再現された格調高い上流階級の生活や、絵本の舞台となった湖水地方の自然など、丁寧に捉えられた映像に魅了されます。

柔らかな雰囲気漂うレニー・ゼルウィガーは優しさと強さを兼ね備えたポターを好演。

悲恋を乗り越えて、湖水地方の環境保全に尽力したポターという女性の素晴らしさを見事に伝えた作品になっています。
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