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ナポレオン(2023)

リドリー・スコット監督が描く
歪んだ愛と戦禍に生きたナポレオン

名匠リドリー・スコットが〈英雄〉ナポレオンの実像に迫った歴史スペクタクル超大作です。

『ジョーカー』(’18年)の鬼気迫る演技でオスカー俳優となったホアキン・フェニックスがナポレオンを演じ、『グラディエーター』(’00年)以来、23年ぶりにリドリー・スコット監督とタッグを組んでいます。

【ストーリー】
1973年フランスで、王妃マリー・アントワネットの処刑が行われます。この光景を群衆に混ざり見ていた、コルシカ島出身の若き軍人、ナポレオン・ボナパルト(ホアキン・フェニックス)は、その後、フランス革命の混乱を見せるフランスで、目覚ましい戦術の才能を発揮していきます。
軍の総司令官となったナポレオンは、2人の子どもを持つ未亡人のジョゼフィーヌ(ヴァネッサ・カービー)を深く愛するようになり、やがて2人は結婚します。しかし、奔放なジョゼフィーヌはすぐに他の男と関係を持ち、ナポレオンを苦しませていました。
ヨーロッパ遠征で勝利を重ね、フランス帝国の皇帝にまで上り詰めたナポレオン。しかし、ジョゼフィーヌとの生活に満たされない思いを抱えていました。

ナポレオンの台頭から失脚までの歴史が、1人目の妻ジョゼフィーヌとの愛憎入り混じった関係を絡めて描かれます。ナポレオンのドラマチックな恋愛劇は、斬新な解釈でこの映画のメインテーマですが、2人の複雑な愛の世界には入り込めない人もいるかもしれません。

やはり見応えがあるのは、エジプト遠征や皇帝ナポレオンの戴冠式、ロシア遠征、ワーテルローの戦いなど、史実を再現したシーン。11台のカメラを使い、8000人以上のエキストラで撮影されたという壮大なスケールの戦闘シーンでは、リドリー節全開の生々しいアクションが展開されています。

ナポレオンに関する有名な出来事の羅列で、まるで世界史の授業を受けているような堅苦しさもありますが、重鎮リドリー・スコットらしい正統派の作品となっています。

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【ホアキン・フェニックスの最新主演作が2024年10月11日より公開】

世界をあっと驚かせた『ジョーカー』待望の続編

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※待望の続編公開に先駆けて、2024年10月11日~24日まで
4Kデジタルリマスター版で再上映されます。

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