セルフでできちゃうすごいヤツ
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「自分が前より成長してるなぁって実感が持てるようになってきました」
そう話してくれたのは、とある製造業の中小企業に中途で入社した30代前半のAさんです。
Aさんは、その企業に入社するまでアルバイトとして生計を立てていましたが、縁あって中途入社したその企業で製造業未経験ながら数か月間の試用期間を経て、人生で初めての正社員として働きはじめてから1年と数か月が経過したところでした。
ウチが外部メンターとしてこの企業に関わらせてもらってから、これまでに何度かAさんの話を聴かせてもらってきた中で、「毎日目の前の仕事に一生懸命取り組んでいて少しずつできることも増えてきていて充実している」という話が出てきていましたが、回を重ねる毎に少しずつ「以前ほどは出来ることが増えていかなくて、同じミスを繰り返すことがある」というような話が増えてきていました。
その原因としては、それまでの社内では「先輩が付きっ切りでマンツーマンで手取り足取り教える」という育て方をしてきたようですが、Aさんが入社したタイミングでは人員に対して難易度の高い仕事が多い状態だったので技術力の高い先輩たちが軒並み業務に追われてしまっていて以前のように「付きっ切りで育てる」という関りができない状態になってしまっていたようでした。
当然ながら“そういう育て方”しかしてきていなかったその企業の中には、いわゆる“人材育成の仕組み”が存在しておらず、Aさんには極めて簡単な軽作業と極稀に先輩の手が空いた際に初歩的な仕事を教えてもらうことがあるような環境で仕事をしてきていた状態でした。
経営者の方は、そんな現状も含めて「何とか打破しよう」とウチに組織開発の依頼をしてきてくれて、“外部メンター”だけではなく、“社内の仕組みづくり”にも同時に着手しはじめたわけですがそれはそれで時間が必要な取り組みです。
そんな中、Aさんから「以前ほどは出来ることが増えていかなくて、同じミスを繰り返すことがある」という話が出てきたので、“人材育成の仕組み”が整っていない環境の中であっても如何にポジティブに仕事に取り組んでいくのかについて話をするタイミングがありました。
もちろん、Aさん本人に「そういうことを聞きたいかどうか」を確認してみたわけですが、本人は「そういうのがあるなら是非聞きたい」ということでした。
“やるコト”としてはとってもシンプルですし、とっても簡単で難解な部分も全くありません。
そして、この方法は僕が編み出したわけではなく、ずいぶんと昔から“仕事”という分野においてはもちろん、それ以外の分野でも幅広く活用されているうえに、正しくやれば確実に狙った効果が得られる方法として確立されているモノです。
それだけ以前から存在している“それ”について「すっげーいいからやった方がいいよ」と書籍を通して教えてもらったんですが特別な名称は無かったと記憶しています。
もしも、その“やるコト”に対してその効果を含めてネーミングするとしたらこんな名称がしっくりくるような気がしています。
“自分自身の取り組みによって、ミスを減らし仕事を覚え、成長を実感しながらモチベーションを高める方法”
その“やるコト”の内容は至ってシンプルで簡単です。
何をするかと言えば、「自分のやった仕事を記録する」だけです。
どんな風に記録するのかと言えば、毎日その日の仕事の中で“できたコト“や“できなかったコト”や“工夫したコト”や“わからなかったコト”や“気付いたコト”などをノートに書くだけです。できれば“その理由や根拠”とか“知らない言葉”なども書いておくと良いかもしれません。その日の仕事を振り返りながら一日の終わり(又は、仕事が終わった後)にササっとそれほど時間をかけずに書き記しておくだけです。
ポイントは、“短時間で書く”&“できるだけ毎日継続すること”だけです。
Aさんは、この話を聞いてから1か月間やってみたそうです。その感想が冒頭の言葉でした。
それに加えてこんなことも話してくれました。
「自分がやったコトが毎日記録されているので、あとから振り返って“ああ、こんなことでつまづいてたこともあったな”って思えたりして、目に見える形で自分の成長がわかるからこれからも続けていきます」
このまま継続していったAさんに1か月後に会う時には、この時以上の成長と変容を感じられるんじゃないかなと想像すると、早く次の機会が来ないかなぁと楽しみになってきています。
それと同時に、Aさんのように“他者にもらった助言をそのまま素直に実行してみる”というコトが出来る人はやっぱり成長や変容の度合いが段違いなのを観測して「“その時点でどんな能力を有しているのか”ということよりも、やっぱり“素直さ”と“行動力”の方が時間軸を長くとって考えてみると圧倒的に“役に立つこと”なんだなぁ」ということをあらためて実感することになりました。
「“有効である”と実証されている手法を自己流に変更せず素直に淡々とやり続ける」
たったこれだけのことが、最もコスパとタイパに優れている“自分を最速最短で成長させる方法”なんだよなと、Aさんを通して深く学び直しをさせてもらうことができたので、「自分自身もAさんを見習って実行しなければ」と気を引き締めることになりました。
「人に言っておきながら自分はやらない」ってことはできないよなぁやっぱり。ああ大変だ。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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