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架け橋わたればストライク

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「それやるのは時間のムダでしょ」

組織開発でかかわらせてもらっている企業の経営者と、組織の中で起きている現状の問題点を聞かせてもらいながら、これからどんな取り組みをしていくかについての話をしている時に、僕の提案に対して冒頭の言葉が返ってきました。半笑いで。

「なるほど確かに、自分がした提案について時間をかけることは、さっきまで話していた“組織の問題点”だけを基点に考えていたら「ムダだ」と思ってしまうのは仕方がないのかもしれないよなぁ」

そう思った自分がそこにいました。

ただ、それと同時に、

「ああ、こうやって真正面から全開で提案を否定されるということは、さっきまで経営者の方から聞かせてもらっていた“現状の問題点”と自分の提案を、繋げてあげる事が出来ない状態での話になってしまっていたということなのかもしれない」

そんな反省も瞬時にしました。

「そもそも、組織をよくするために関わらせてもらい、そのための取り組みの一環で経営者とそれらの話をする時間の中で、単なる“時間のムダ”になる提案をするヤツだと受け取られている時点で、自分自身の実力不足を恥じ入り反省する必要があるだろう」とも思いました。

なので、その経営者が「なぜ時間のムダだと思ったのか?」について質問をして、どんなことを考えているのかを聴かせてもらいました。

すると、案の定、さっきの僕がした“提案”と、それまでに聞かせてもらっていた“現状の組織の問題点”が全く繋がっておらず、「僕の提案内容がとても中途半端で、真に伝えたい事を理解してもらえるような内容になっていなかった」ということがハッキリと見えてきました。

それがわかったので、そこからは時間をかけて「さっきの“提案”がなぜ必要だと考えたのか?」について、それに取り組むことの効果はもちろん、それが必要だと考えるにあたっての僕の中の前提や、僕から見えている“現状の問題点”の真因や、問題点の真因を解決するとどんな波及効果がありそうなのか、また、その波及効果によってこれまで経営者の方が頭を悩ませ続けていた事柄にも良い影響が起きるかもしれないと考えている理路について、などを説明させてもらいました。

そうしてこの話をし始めると、“そもそも、なぜその問題が起きるに至ったか?”の考察から始めることで、“現状の問題点”と“提案内容”がしっかりと繋がったような手応えがありました。幸いなことに、“時間のムダではない提案”という認識になってもらうことができました。

そうして、経営者の方に提案内容を理解してもらうことができてこれから進めていくことになりました。

そんな一連の出来事について、この件を終えて移動している車中で仲間からこんなことを聞かれました。

「今日は、いつも以上によく話していたけどどうしてですか?」と。

この質問をされて、上に書いたようなことを自分が考えて話していたんだということが事後的に自分でも理解できました。もしも仲間から質問をされていなかったら、この時に自分が考えたことも話したことも“なんとなく自然にやったこと”として、サラーっと流れて行っていたんじゃないかと思っています。

そんな意識の表層にのぼって来ないところでしている“反射的にする思考”が、自分にはどうやらたくさんあるということが、今回のことも含めて、最近よくよくわかってきています。

だからこそ、仲間からの“問いかけ”によって、自分自身の内面で起きていたことをしっかり振り返ることができると、その瞬間には自分で意識的に捉えることのできていない部分で思考しているモノを、事後的に振り返って、明確な意識のうえでそれを追体験して、自分の思考と行動がどういう筋道を通って表出したのか?を(多分に推測も交えた仮説ではありつつも)明確に把握することができるようになってきています。

そう考えると、「今まで気付けなかった自分の内面に気付けてラッキー」とも思いつつも、「だけど、おかしいよなぁ。自分の中で起きている思考なはずなのに、自分がそれに気付けなくて、人に指摘されて後々気が付くだなんて」とも思っています。

ただ、こうも思うんです。

それでもまあ、一旦は役に立つことが出来ているんであれば、とりあえずは良しとしておきましょうかね、なんて。ひとまずは、結果オーライということで。うん。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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