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その組み合わせはどうしたって真似できない

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

相変わらず、毎週日曜日の『青天を衝け』を楽しみに観ています。

その流れで、おなじ放送局で、ちょうど今のタイミングでやっている『100分de名著』も録画して見ています。

なぜなら、今取り上げているのが、『論語と算盤』という渋沢栄一の著書を題材にしているからです。

この本は、未だに全部を読み通した事が無いので、今年のどこかのタイミングでこの本を読もうと思ってはいるんですが、今のところなかなか着手する事が出来ておらず、そんな事を気に病み出したタイミングでこの番組でこの題材が取り扱われ始めました。本当に、ちょうどよかったなあと思っています。

そんな『100分de名著』も第二回になり、更に面白さが増してきました。

中でも、「渋沢栄一は、“論語と算盤”という、一見すると完全に矛盾する二つのモノを並べて、その両者に共通する事柄を見出して、それを書籍として多くの人に伝えようとした」という部分について(この解釈は僕個人の解釈ですが)、とても素晴らしいなあと感じました。

「一見すると相反して矛盾しているように見えるモノ」を、どちらもしっかり分析したうえで、その両者の間に横たわっている「矛盾しているように見えるモノ」が、いかにその「矛盾」について全力を発揮する事に長けていないのか。そんな事を考えてしまうくらいには、「その矛盾しているように見えるモノは、実は、統合する事ができるし、統合された時の力は凄いんです」という事を、僕たちはこれまでの経験を通じて、かなり信じているという自覚はあります。

「だから」なのか、「けれど」なのか、それはわからないけど、どちらにしても、「矛盾を統合する」ことによって、そこに存在していたように見えていた「それは無理」という感じは当然雲散霧消するし、そもそも、「無理」だったはずの事柄だったものが実際にしっかり統合されて大きな力を発揮している状態を作りだす事は可能です。現に、100年以上前の世の中で既に渋沢栄一が『論語と算盤』という「矛盾の統合」を実現したからこそ、この世界に様々な名だたる企業や事業が生まれたわけだし、それが現在も脈々と受け継がれていいるわけです。

「そんなにパワフルなら、どんどん、矛盾を統合してしまえばいいじゃない」

もちろん、それが一番善いに決まっています。

だけど、この「矛盾の統合」は、そんなに簡単にできるわけでは無いはずです(と言うか、僕たちも僕たちのレベルでは「矛盾の統合」をしてきた自負があるので、「~無いはずです」というよりも「~ありません」と言い切ってしまいたいところではあります)。

ここで言っている「矛盾の統合」を実現するために、絶対に必要だと言えるモノがあるとすれば、「自分自身の現実を客観的に見つめて、なおかつ、その客観的事実を真正面から受け止める」という事が必要になってきます。つまり、「自分にとって不都合な真実」すらも、しっかり受け止めなければいけないんです。その上で、「正しさとは何か?」というような「問い」を自らに向け続ける事で、ようやく可能になってくるような気がしています。

そこを目指すのであれば、「何らかの物事」について、「これは矛盾している」と感じる物事があったとしたら、そこで思考するのを止めてしまわずに、しっかりその先まで様々な事について「さらに深く考える」という事が必要になってくるでしょう。

そして、そうする事によって、「これは矛盾している」だけで思考が止まってしまって進まなくなることは無くなるはずです。

そうなれば、あとは、「矛盾」している事柄についての「問い」を立て、それについて「考え」、さらに「語る」をしていけば、晴れて、「矛盾の統合」の完成かもしれません。


「それ、矛盾しているよ」

「じゃあ、どうやったら、その矛盾しているように見えるモノを統合できるんだろう?」


こうやって、周囲を巻き込んでしまって、一緒に「矛盾を統合する方法」について考えていけたら、巻き込んだ人と巻き込まれた人の間は、今よりもっと“良い関係”になれるかもしれないなあ。


そんな事を、テレビを観ながら考えました。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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