年齢なんてただの数字だし経歴なんてただの飾りなのかもしれません
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「最近、自分の仕事を振り返っていたら気が付いたことがあったんです」
そう話してくれたのは、とある企業に中途で入社してからそろそろ２年が経過するＡさんです。
Ａさんは、現在勤めている企業で働くまではアルバイト経験しかなかった３０代の方ですが、今の職場ではここ最近メキメキと頭角を現してきています。
今の職場にも最初はアルバイトとして入社して勤め始めましたが、とても真面目な性格で、教わったことをとにかく素直に教わった通りに実践する方でした。そこには特に“打算”のようなモノは何もなく、「自分は何もできないので教わったことをとにかくできるまでやるしかないんです」というようなことを以前からずっと話してくれていたのを覚えています。
そんな“強み”を持っているＡさんも、自他ともに認める“弱み”もあります。
それは、「一つの仕事を覚えるまでに他の人よりも時間がかかる」というところです。
その企業ではこれまでの歴史の中で「３０代の未経験者が入社してくる」ということが無かったようでした。中途で入社してくる人は、その業界と何らかの関係性がある経験を持っている方ばっかりだったようで、「３０代の未経験者で仕事を覚えるのに時間がかかってミスが多い」というＡさんを正社員に登用するかどうかについては、一緒に働いていた先輩社員から「正社員登用は反対」という声がそれなりに挙がっていたようでした。
そんな中、経営者さんはＡさんの“真面目さ”と“素直さ”を高く評価していて先輩社員の反対を制して「正社員で来てもらいたい」と肚を決めて、Ａさんも快諾をしくれて今に至るとのことでした。
それから随分と時間が経って、今では「正社員登用に反対」の声を挙げていた先輩社員のみなさんから「Ａさんの活躍に助けられている」という声が挙がるようになっています。
そんな社内の様子について、経営者さんは時折「あの時、みんなの反対を押し切って正社員登用に踏み切ってよかったです」とニコニコしながら話をしてくれます。
そんな“新世代のエース”と目されているＡさんと“外部メンター”として定期的に話をする機会があるんですが、Ａさんは今でも変わらずに“真面目さ”と“素直さ”をずっと発揮し続けています。
何しろ、随分と前に「もっと会社に貢献できるようになりたい」という話が出た際に、僕がＡさんに向けてした“ちょっとした助言”をあれからずっと継続して実践しているという話をしてくれます。
そうしてその“実践”をする中で気付いたこととして、冒頭の話をしてくれました。
当時、Ａさんに向けてした“ちょっとした助言”というのは本当に“ちょっとしたこと”でした。
恐らく、どんな会社であっても新しく入ってきた人に向けて先輩や指導係の人が“必ずするような事”でもあるはずです。そんな“ちょっとした助言”を、Ａさんは“真面目に素直に”今でもずっと継続して取り組んでくれています。
だからこその
「最近、自分の仕事を振り返っていたら気が付いたことがあったんです」
という発言です。
そして、気が付いたことというのは「“会社の仕事”についての改善案」です。
Ａさんからその話を聞いた時に、あまりの成長ぶりに不覚にも感動してしまいました。
これは別に「僕からの“ちょっとした助言”が実を結んだから」という話ではありません。僕がした助言の内容なんて、本当にどこの誰であっても必ずしているような内容なので。
そんなことよりも、30代で初めて正社員として働き始めたＡさんが、「もっと会社に貢献したい」と思いながら毎日仕事に取り組んで、自分の“仕事内容”に毎日ずっと向き合って振り返りを行う中で、「会社の仕事がよりよくなるように改善案を自分で考案するに至った」という事実についての感動です。
そして、Ａさんのように30代になってから本格的に働き始めたとしても、「人間は年齢に関わりなく成長していく」し、「周囲の評価を反転させることができる」ということが体現されていることに感動しました。
とは言え、僕からしたら“劇的な変容”を遂げている当の本人のＡさんは、以前と全く変わらない様子で淡々と話をしてくれるだけで「自分、変わりましたよね！」なんてドヤ顔をすることもなく、それどころか「変わったんですかねぇ。そう言われてみると、確かに時々友達からも“なんか変わったよね”って言われることが増えてきましたかね」なんて感じで、まるで他人の話をしているかのような話しぶりでした。
そして、「もっと仕事で貢献できるようになりたい」とか「今よりも色んなことができるようになりたい」という“以前と同じような話”をしてくれるんですが、その話をしてくれているＡさんの目の輝きや目の奥の光の強さからは、明らかに以前とは別人と言えるくらいの“意志の力”を感じました。
そんなＡさんを見てから、“真面目さ”と“素直さ”というのは、人間が成長するために必須の要素なのかもしれないなぁ、なんてあらためて強烈に考えさせられています。
そして、これから先のＡさんがどんな“働く人”になっていくのか楽しみにしていこうと思っています。
自分も、Ａさんを見習って「真面目に素直に学ぶ」ということを今一度見失っていないか自分に問いかけることにずっと取り組み続けていかなければと痛感しています。これ以上引き離されないように必死に喰らいついていかねば。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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