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後進を育てる方法を更新しよう

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「とにかく経験を積むことですかね」

先日、とある企業のベテラン社員さんと“後進を育てる”ということについて話をしている時に「どうすれば育っていくのか?」についてそのベテラン社員さんが考えていることを教えてくれました。

確かに「経験を積む」ということはどんな仕事であっても、どんな人であっても確実に“育つ”ための条件になるのは間違いありませんし、「経験を積む」ということをしなければどんな人も本当の意味で“育つ”ということは難しいだろうとすら思えます。

ただ、それくらい「経験を積む」ということが“育つ”ためには必須である以上、「経験を積む」ということしか“育てる方法”が無いのであればただひたすらそれをやってもらうしかありません。

この時に話をしてくれたベテラン社員さんに限った話ではありませんが、様々な中小企業で働く方々に同じように「どうすれば後進が育っていくか?」という質問をしてみると、ほとんどの方から「経験を積むこと」という回答が出てきます。

だけど、「経験を積むことが大事」という話をしてくれる方々に別の角度の質問を投げかけてみると、「どうすれば後進が育っていくのか?」についての回答の内容が大幅に変わっていくという面白い現象が必ず起きます。

例えば、

「あなたが新人だった頃、その“経験を積む”をする中でどんなことに気を付けて何を考えてその仕事をやっていましたか?」

そんな“問い”を投げかけます。

そうすると、それまでは“他の誰か”と同じような言葉である「経験を積むことが大事」という話だけだったところから、一気に“個別具体的なマインドセット&行動”の話になっていくことがよくあります。

そしてその“個別具体的なマインドセット&行動”を繰り返してきたからこそ、今ここに居て目の前で“後進の育成”について語ってもらっているという現実が存在しているわけです。

つまり、少なくとも“これまでのその会社の歴史”から言えば目の前の人が語ってくれている“個別具体的な話”の中には、「その会社で生き残って育っていくために有用な知見」というものが多分に含まれている可能性が極めて高いということが見えてきます。

そして、そんな“個別具体的な話”こそが実際には「経験を積む」という極めて単純化・抽象化された言葉が指している“本当のこと”なんじゃないかと思っています。

だからこそ、その会社で働いている様々な人たちの“個別具体的な話”を聞かせてもらうことで、その会社の人たちが口々に言う「経験を積むことが大事」という事の“本質的な部分”が見えてきて、そこから“後進の育成”に必要な材料を集めることができるわけです。

逆に言えばそういう材料を集めないことには、いつまで経っても“後進を育てる”ということが「谷底に新人を突き落として這い上がってきた人間が育っていく」という“人余りの時代”にだけ通用した無茶苦茶で非人道的なやり方から脱することができないまま、この“人手不足の時代”に生き残っていくことができない会社になっていってしまうのかもしれません。

「とにかく経験を積むこと」が大事なのは誰であってもどんな仕事であってもどんな組織であっても例外なく絶対に必要であることは間違いがないので、そんな“極めて当たり前の話”で思考停止に陥るのではなく、その「経験を積む」ということが“どんな要素”で構成されているのかをみんなで一緒に考えていくことが必要だと痛感しています。

今までやって来てないのであれば、これはとっても難しいでしょうし、今まで考えたことも無いから途方もなく大変かもしれないけど、それでもやり続けてみることでその「経験を積む」を細分化して言語化するということをしていくことが“後進を育てる”に際して極めて重要になってくるのは間違いありません。

そして、こういう取り組みを「やるかやらないか」が今後の存続に大きな影響を及ぼすだろうな、なんてことを令和6年のこの“激烈な人手不足の時代”に鳥肌が立つくらい強烈に感じています。

「とにかく経験を積むことが大事」

それだけで後進が育っていった時代はもう“過去の時代”のことになりました。

“今の時代”と“これからの時代”には、何をどうしていくのか。

それを真剣に、時間と手間をかけて考えて実行して検証して修正してを繰り返しながら、時代”合わせて“更新”し続けることでしか“後進”を育てていくことは叶わないし会社の後身した姿を見届けることも叶わない時代なのかもしれません。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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