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それはどうですか?

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「役に立つことをしましょう」

組織開発で関わらせてもらっている企業で、この言葉を口にする事がよくあります。

「役に立つこと」なので、「役に立つこと」に力をかけて「役に立たないこと」には力をかけない。それをしていきましょうという、ただそれだけのことなんです。

例えば、「(その企業の人たちが)働きやすい会社にしていきたい」と考えて組織開発を始めたわけなので、「その企業の人たちが働きやすい会社に変わっていくためにすること」、これが「役に立つ」という事になるのは誰にとっても明らかです。

この構造は、誰が見ても間違いなく「その通り」としか言いようのないものなので、「役に立つとは何か?」という問いを既にクリアしている状態で冒頭の言葉は口にしているというのが大前提だったりしています。

そんな、「役に立つこと」をするにあたって、必要な事はその組織の中にいる人には、実は既にわかりきっている事ばっかりだというのも、外部の人間として関わっていると意外にハッキリと見えてくるのはいつもの事です。

とは言え、その人たち自身が「役に立つこと」が一体どんなことなのか?というのを、自覚的に認識できているかとなると、ここは少し微妙です。

自覚できていないと発言してはいるけど実際には自覚出来ている言動が見て取れたり、敢えて自覚しないような言動をしていたり、自覚しているけどそれに気付かないふりをしていたり、自覚しつつ目を逸らしていることも自覚していたり、と人それぞれではありますが、そこは必ず「自覚できてしまっている」のが事実として存在しています。

ただ、それを受け入れるまでにかかる時間の長さや、頑なに「受け入れない」という姿勢を示す場合もありますし、そこも人それぞれではあります。

そして、ここで大抵の場合に出て来るのが「正しいこと」です。

世間一般的に「正しい」とされている考え方や、その人個人が「正しい」と考えていることが、引っかかって「役に立つはず」として拘ってしまうところや、「役に立つことよりも、まずは、正しいことをしよう」として躍起になってしまうところが出てきます。

でも、その「正しさ」が「役に立つ」と本当に=(イコール)で結ばれるなら、現状はとっくに「よい組織になる」という方向に向けて動いているはずなんです。

だけど、当然ながら現状はそうではないからその人も含めてみんなが現状に困っている。

そんな現状から目を背けていても、決して「役に立つこと」はできません。できるんだったら、繰り返しになりますが、現状のようにはなっていないわけですから。そうでないなら、「正しいこと」に拘るのは現状から目を背けることに他なりませんし、「役に立つこと」に目を向けていないし、「役に立つこと」をやってはいません。

だからこそ、冒頭の言葉の前にこんな問いを投げかけます。

「今のその行動(発言含む)は、目指しているところに向かうために、役に立ちますか?」

「役に立つ」と言ってくれるのであれば、それがどう役に立つのかを説明してもらいますし、「役に立たない」となれば「役に立つのはどういう行動なのか?」を一緒に考えますし、「わからない」としても一緒に考えます。

そのうえで、「役に立つこと」をやっていくための道筋を一緒に考える。

そんなサポートが、ウチのやっている事ですし、僕達に出来る事だと考えて組織開発をやっています。

だから、「役に立つことをしましょう」と何度でも言います。

だから、「内心で何を考えていたとしても良いです。役に立つ行動をしてくれるなら」とも言います。

だけど、「本音を言えば、内心でも、これが大切だし役に立つからやろうと思ってくれたら嬉しいです」とも言っています。

「○○で忙しいから出来ない」という話は必ず出て来るあるあるな話ですが、それについても、変えられない事と変えられる事をしっかり見極めて、変えられる事について力を注いで「役に立つこと」をする。忙しい理由は、その会社その仕事によって千差万別ですから、一概に「こうしましょう」なんて言える事はありません。だけど、忙しい理由は、必ず「変えられる事」なのか「変えられない事」なのかを見極めて切り分ける事が可能です。必ずどちらかしかありません。

変えられる事については「役に立つこと」をしていくだけだし、「変えられない事」については「そういうものだ」と受け止めて、それを踏まえたうえで、それを含めてただただ「役に立つこと」を考えて実行するしかありません。

それしか、現状を変える手立てはありませんし、それだけで現状を変える事は可能です。

変わる幅は、ちょっとだけかもしれないし、たくさんなのかもしれませんが、それはやった後にしかわからない事なので、やる前から考えてもあまり意味はありません。と言うか、やる前からそんな事を考えても何の役にも立ちません。

何につけても、とにかく「役に立つことをしよう」。

そのために必要な問いは、「その行動は、役に立つ?」。

いつも言っている事と、これからも言っていく事と、常に言いたい事は、ただそれだけです。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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