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大いに語って聞かせて欲しい

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「なぜ“これ”にしたのかの背景や想いなどを聞かせて下さい」

複数人が関わって進めていくプロジェクトを進める中で、参加メンバーと一緒に様々な課題を設定して、その課題についての意見やアイデアを持ち寄ってもらうことがよくあります。

その持ち寄ってもらった意見やアイデアをパッと一目見ただけだと「これは一体どういうこと何だろう?」と感じることも度々ありますし、実際にメンバー間でも「これはどういうことなんだろう?」という感想が出てくることもあったりします。

そんな時に、僕たちは必ず冒頭のような問いかけをして、その意見やアイデアという“結論”を見ただけでは把握しきれないようなその裏にある“背景”や“文脈”や“想い”を語ってもらうことにしています。

仮に“結論”について同意できなかったメンバーがいたとしても(というか往々にしてそうである場合が多いんですが)、その意見やアイデアが生まれた“背景”や“文脈”や“想い”を語ってもらってみんなで共有することで、少なくとも「なぜこの“結論”になったのか?」ということについてはメンバー間である程度の“納得感”が形成されていくことになります。

もちろんそれで“完全同意”なんてことになるケースはそれほどありませんが、それでも「何でこんなことを言っているのか意味がわからない」なんていう状態ではなくなって、どんなに少なく見積もっても「まあ、そういうことであれば確かにああいう意見になるのもわからなくはないですかね」という状態にはなっていきます。

そういう“納得感”が生まれた状態であれば、スタート時点でどれくらい双方の意見に距離があったとしても、お互いの“背景”や“文脈”や“想い”をお互いに汲み取って、当初の意見とは少し違うけれどもお互いの意見のエッセンスを取り入れて“新しいモノ”を
創り出すことに繋がっていく場合がよくあります。

とは言っても、お互いがお互いの“元々のポジション”にこだわってしまえば当然ながらそんなことにはなりません。

でも、「なんのためにプロジェクトをやっているのか?」というそもそもの目的から考えることが出来さえすれば“元々のポジション”にこだわるなんていうしょうもないことは起きなくなっていきますし、そこに参加する人達みんなで“役に立つこと”について考えることができるようになっていきます。

もちろん僕たちが関わらせてもらう場合には、「最初からそうできていた」という状態にはそんなに出会えることはありません。

プロジェクトを進めながら、様々な“問い”について考えてもらって、自分の内側にある“想い”を語ることをやってもらいながら、課題に取り組んでもらいながら、そんなことをやりながら徐々に徐々に“そもそも”に立ち返ることができるようになったり“役に立つこと”について考えることができるようになったりしていくわけです(最初から出来ているのであれば僕たちが関わらせてもらう必要は無いんじゃないかなと思っているので)。

そんなことを積み重ねていくうちに段々とメンバーが“主体的に”取り組むプロジェクトになってきたような感覚があります。

こうなってくると、まさにその組織の“オリジナルなモノ”がどんどんと出来上がっていく状態になっていくのを実感します。

そういう場に立ち会えると「人って幾つになっても変容するし成長するんだなぁ」なんてことを目の前で目撃しながら実感することができたりして、「ホントにこの仕事やっててよかったなぁ」なんて思う瞬間があったりします。

今後も“そういうこと”にたくさん出会えるように、そういう実感をその人達自身にも感じてもらえるように、「なぜ“これ”にしたのかの背景や想いなどを聞かせて下さい」という問いかけによって、その場にいるみんなでみんなの“背景”や“文脈”や“想い”を共有していけるといいなと思っています。

みんなで協働するのであれば、そっからしか何かが生み出されることはないんだよなぁ、きっと。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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