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踏み出したその一足が道になるのだ

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

普段は土日は休みにしているんですが、時々、土曜日に会社に出勤して仕事をすることがあります。

今日は、ウチの狭い事務所にパートナー企業の経営者さんが来てくれて“経営理念づくり”を僕たちと一緒に対話形式で進めていくという土曜日でした。

経営理念については様々な考え方があるとは思いますが、「理念は会社の目的であり、一緒に働く人達と同じ目的を共有するためのツールである」というのがウチのスタンスです。

なので、“組織の三要件”でもある「目的の共有、協力、円滑なコミュニケーション」の中で言えば“目的の共有”をするためには必須のモノだと認識しています。

もしも、経営者一人しかいない会社なのであれば特に“理念”を作る必要は無いのかもしれませんが、二名以上の人が存在する組織なのであれば、組織の目的である理念は必要なはずだと考えています。

もっと言えば「理念という“目的を共有するためのツール”が無ければ複数人の間で“目的の共有”をすることができない可能性が高くなるので、他の要件である“協力”も“円滑なコミュニケーション”も実現するのは相当に困難である」という見立てが立ってきます。

仮にごく少数の人数しか存在しない組織で、且つ、「目的を共有するための対話に多大な時間をかけている」のであればわざわざ“目的を共有するツール”なんていうモノが存在する必要は無いのかもしれませんが、そういうことができる組織は割合いで言えばそんなにたくさんは無いだろうと考えていますし、現に、僕たちの経験のなかでは今のところ見たことも聞いたこともありません。

そして、これは「当然の話」なんだろうと思っているんですが、二名以上の複数人が協働する組織で“理念というツール”が存在しない会社では、「経営者が“組織運営”について困っているという話」をたくさん聞く機会があります。

そんな「“経営理念不在の組織”の経営者が“組織運営”について困ってしまう」というのは、考えてみると当然の話でもあるわけです。

何しろ、“経営理念不在”ということは“組織の目的”は「経営者の内面にしか存在していない」ということに他なりません。

であれば、その組織で働く“経営者以外”の方からすれば「なぜこの会社で働くのか?」や「なんのためにこの仕事が存在しているのか?」や「この会社、この仕事では、どのような行動が求められるのか?」などについて、経営者から口頭で教えてもらう他は無いので、自分が仕事をする中で「常に“目的”に立ち返って考えたり振り返ったりということがとっても難しい」ということが起きるわけです。

そうなってくると、仕事を進める中で「自分がした行動・思考は正しかったのか?」というフィードバックを自分自身で行うということは原理的に不可能です。何しろ“基準=目的=理念”が不在なわけですから。

そんな組織で働く人達の仕事ぶりや行動についてフィードバックができるとしたら“基準=目的=理念”を内面化している唯一の人物である経営者にしか実施することができませんし、やるのであれば、その組織で働くすべての人に対してフィードバックをしていかないと、そもそもその組織が「健全に思い描いている通りに機能していく」なんてことは、それこそ奇跡でも起きない限りはそう都合よくはいきません。

そして、これまた“当然の話”ではありますが、様々な理由があるにせよ、“組織の目的=理念”を自分自身の内側から、組織で一緒に働く他の人達にもわかるような形で“外化する”という作業をしていない状態の経営者が、「一緒に働く人達一人ひとりの仕事ぶりや行動に対して常にフィードバックし続ける」ということをするというのは、ちょっと考えづらいだろうことが見えてきます。

だからこそ、“経営理念”をまだ作っていない経営者の方と一緒に仕事をする場合には、“組織の目的”であり、組織運営の全ての根幹になってくる“経理理念”か「まずはつくりましょう」というお話をさせてもらっています。

そうやって始まった“経営理念づくり”もここまで数回重ねてきて、今日はついに一つの形が見えてきました。

この「形が見えてきた」というのは、一緒に作っている中で、その経営者の方の発言内容やその時の反応や様子を観察していると「ああ、肚落ちしたんだな」というのがハッキリと分かります。

今日来てくれた経営者の方も、「肚落ちして納得できたかどうかって、明確にわかりますね」と話してくれたので、傍で見ているのと同じような実感をやっぱり持っているんだなぁと確認ができました。

これが出来たということは、今まで経営者の方の内側にしか無かったモノが外化された状態ですから、今後はこの出来たモノを“ツール”として使える状態に仕上げていってその周辺も整えていく段階に入っていきます。

そんな、これからの展開について話をしている時の、経営者の方の“希望”に溢れた表情を見るのは何度経験してもグッと来るものがあります。

今まで無かったモノが生み出された瞬間でありながら、その生み出されたモノはこれまでずっとその人の内側で外化されるのを待ち続けていたモノだからこそ、今このタイミングで飛び出して来たわけです。

「ようやくお目にかかれたね」

そんな気持ちで、今日はじめてこの世界に降り立ったソイツの“誕生”を祝う気持ちと、産み落とした経営者の方の“生みの苦しみ”をねぎらう気持ちと、そして、「これからが本番ですね」という気持ちが交錯しつつ、一緒に対話をしながら考えたパートナーとして(毎度のことながら)ドーパミンがドバドバ出ていてガッツポーズでも決めたい気分の自分がここにいるのを実感しています。

0から1を生み出すのはとっても大変ですが、1を10にも100にもしていくのもそれはそれで大変なので、ここからまだまだ頑張っていきましょうねと思いつつ、今日のところはかなり脳みそが疲れたと思うのでゆっくりお休みください。

そして、目が覚めたら次に向けての“宿題”に取り掛かってみて下さいね。まだ続きますので。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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