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僕が若手飲食経営者になったこと1〜準備編〜

🐤ここまでのあらすじ

大学3回生のときに「就職をしない」と決め、
「自分に出来そうなこと×人が集まること」
を考えて「国際交流パーティー」をやっていたが、
ひょんなことから「飲食店を経営しないか?」という話が舞い込む。

やっと経営者っぽくなってきた!


🐤パーティーをやるならば店を持つ?

集客ノウハウと組織化が回ってきたことにより100人規模まで集まるようになっていた僕は、もちろん自分の店を持つことも爆然と考えていた。

毎回人の店を借りるのはノーリスクではあるが、そこから発展することはない。
また「人が集まるならば店もできるんじゃね?」なんて淡い期待も持ち合わせていた。

そして、やっぱり男ならば一国一城の主を目指したい。

男女平等な世の中でこんな発言は炎上するのかもしれないが、一世代昔でいうならば「マイホーム」と「マイカー」を持つ心理に似ている。

ちなみにマイホームはTとしてはおすすめはしていない。
詳しくは僕が起業前の学生時代にしたこと3(書籍編)にて

僕もまだ若い20代前半だったので、マイホームならぬマイ店舗、自分だけの秘密基地的要素にもちろん憧れはあった。

そして100人単位が集まることで、「人が集まれば金が回る」という言葉のとおり店をやってもうまくいくような気しかしていなかった。

なぜやらなかったか。

シンプルにお金がなかった。
そしてお店を出すのに最低でもかかる何十人もの諭吉を投資する勇気もなかった。

ちなみに今ならばどうするかというと。
経営が目的だったら飲食だけの店は持たないと思う。

だって、人の店を借りるほうがノーリスクだから。

今ならば、経営を全く度外視した店もしくは他の目的があるお店はやることはある。
経営を全く度外視したお店は「おもしろそうだから」「俺が行きたい店だから」
これは余裕がある遊びのお金でやるので、経営とはまた違う。

他の目的のあるお店は事業展開する上で必要ならば出そうと思う。

さて、店は出してみたいけれど勇気と金はない、そんな僕に振ってわいたような話が舞い込む。

🐤消えたインド人

ある日のこと、夜のバイトで知り合ったホステスSさんから電話がかかってきた。
Sさんはホステスさんの中でも特にお世話になった人で、彼氏さんもご飯に連れて行ってくれたりと若い僕をたいそう可愛がってくれた。

「T、久しぶりー元気??」
美人からの電話は心が躍る。

「はい!元気です!どうされました?」
とデートのお誘いだったらどうしよう・・・笑
なんてことはなく、

「実は、○○くん(彼氏さんの名前)が新しくインドカレー屋をやろうと思ったんだけれど、
来月OPENなのにインド人が消えたんよ

消えた?インド人が?
僕の頭の中にはターバンを巻いたインド人が笛を吹きながら壺の中からマングースが出てくるシーンを思い浮かべながら、ミスターマリックが手品で美女を箱の中に入れたらインド人が出てきた・・・・いやいやインド人は消える側やん。
とか意味不明な想像とツッコミを繰り返している1秒ぐらいの間で、
Sさんは続ける。

要は、これから流行るであろう本格インドカレー屋をインド人監修のもとでOPENさせて、店もそのインド人にまかせる予定だったのが、突然行方不明になってしまったと。
OPENまで1ヶ月で内装はできているけれど、ノウハウがないからインド人がいないことにはインドカレー屋はできない。

とはいえ、これから新しい業態をやるには本業もあるしすぐにはできない。
そして、テナントを1年契約してしまっているので店自体は何かやらないともったいない。

なので1年限定で初期費用もなし、家賃代だけでいいから誰か店をやる人を探しているとのことだった。

「T、せっかくだからやってみたら?」

「はい!やります!やりたいです!」
と考えるより先に返事をしてしまっていた(笑)

やっぱり僕は店を持つことに憧れを持っていたのだ。

返事をしたあとで、家賃いくらぐらいかな・・・とドキドキしたのだが、
『できない話は来ない』
と言われれるようにSさんも僕の現状「就職しない」「パーティーやってる」「あとなんかふらふら」みたいなことも把握していて、当然払えるぐらいの金額の家賃だった。安心。

家賃もそんなに高くはないカウンターだけの小ぶりなお店。
ただ、市街地からは少し遠いので、今のパーティーからは離れることとなった。

🐤どんな店にしようかな

店の場所は関西の市街地からはちょっと離れた住宅街。
大学もあって学生はちらほらいるけれど、遊びに行くのは電車で30分ぐらいかけての市街地へ行き、夜は居酒屋もまばらな地域。

他にも制約はあって、

  • 家賃発生までは1ヶ月

  • 駅徒歩10分

  • 近隣の大学からは徒歩3分

  • カウンター8席だけの店

  • 僕は料理ができない

  • お酒はちょこっと作れる

  • ただし内装は思いっきりインド(笑)

居酒屋やバーをやるには人がまばら。
この頃流行っていたのロハスな感じのカフェをやるには内装インドの赤と黄色の原色(笑)
せめてウッディな感じの内装だったらええ感じのカフェオレとか出して女子大生が集まる店にもできたのに・・・

もういっそのこと、
ボンカレーと熟カレーとこくまろをブレンドしてインドカレー屋っぽいものにしてしまおうか・・・・
と考えてみたけれど、いややいそれは嘘つきになってしまう。

大学生がいたらランチで飲食したらいいやんと思うかもしれないが、
学食の素うどん350円や400円の親子丼、500円のハンバーグランチなどの学食最強コンボには値段も品数も合わない。

こんな中でどんな店にしていったか。
長くなるので次回に続く。

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