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僕が起業前の学生時代にしたこと2(お勉強編)


■ここまでのあらすじ

前回、「起業をする」というよりは「就職をしない」と決め、
当時流行りのmixiにコミットするという20歳の僕にしては後戻りがしにくい、
そして最大のハードルである人生のパトロンともいうべき親をアッサリ「やってみなはれ」と説得してしまって
さらに後戻りができなくなった僕の続き。

ちなみに彼女にはなんとなく言うてない時🤣

■現状分析をしてみた

と言うととってもかっこいいのだが、要は「何から始めようかな〜」の前に「何が僕にはあるんだろう」とふと考えてみた。

実はこれも重要で、今から振り返って起業支援っぽいこともさせていただいていて、結構自分の立ち位置をわかっていない人が多い。
もちろん、今どこに勤めていて、年収がいくらぐらいで、休みはいつで、こんな資格を持っていて、スキルはこんなかんじ、会社での仕事で身についたことは・・・といったことを口頭で話すことはできる。

でも大切なのは「言語化」すること。

僕は、職業=暇な学生バイトというキーワードしかなかったので、逆に自分の中身をほじくって探すしかなく、とりあえず紙に書いてみたことがよかったのかもしれない。

そして・・・・

本当に何もなかった・・・。
うーん。

何もないと逆におもしろく、
人脈ノウハウお金経験が本当に「ナイ」そんな僕でもできるということを証明したくなった。
関西人風に言うと「めっちゃおもろいやんー」というネタテンションになって周りに吹聴しまくって、さらに後戻りができない笑

何もないことが自由すぎて、むしろそれすらも楽しい夢みる若者だったのかなと思う。

さて、何もない僕は、さらにほじくり・・・

僕の当時の持っていたもの①単位がいっぱい

カナダバンクーバーの留学から帰ってきて僕は3回生になっていた。
余談だがカナダでは9月〜4月で1学年が経過し、夏休みは5月〜8月とめちゃ長い。

僕は、日本での2回生を4月〜8月まで過ごし、カナダで1学年7ヶ月の2回生を過ごしたことによって、実質1学年半の2回生を過ごしたことになる。

要は単位がいっぱい=余裕で卒業できちゃう状態。
週1回ぐらい大学に行けばOKで大学卒業資格をほぼ持ち合わせている無敵の3回生である。

僕の当時の持っていたもの②時間がいっぱい

卒業へのチケットは仮予約ができている状態の無敵スターな3回生の僕なので、当然時間はいっぱいある。
時間はあるので、引き続き夜の世界のアルバイト週4〜5ぐらいの18時〜2時か3時ぐらいまで。
(黒服はお店の準備があるから少し早い)

なので、日中は週1の学校以外は自由人状態。

僕の当時の持っていたもの③貯金13万円

2回生を海外で過ごした僕はアルバイトなんぞできるわけもなく、
生活費は親が振り込んでくれたとはいえ、貯金は多少目減りして13万円とんで512円しかなかった。

これも「え、こんなに少なかったけ?」と思って銀行口座と財布を広げてみてみた結果。

そして、「やってみなはれ」と快く起業を許してくれた親だけれど、お小遣いをくれるほどは甘くはない。
別に元々してはいなかったが、ここから学費以外はおねだりがしにくい状態になってしまった。

あとはアルバイトが時給1,500円×7時間×月20日でだいたい月20万円ぐらいの新卒社員ぐらいの金額がお給料として入る計算にはなる。

僕の当時の持っていたもの④夜の仕事で培った人脈

アルバイト先は関西でも有名な高級繁華街で、一見さんお断りまではないにしても、紹介での社長さんたちばかりがお客様。
そういったお店は、女の子を口説いてどうにかしてと思う人よりも(一部を除く)ママのお客様や、会社の接待で使うような人たちばかり。
その中でもガチの接待ではなく「気を使わない接待で使う」ぐらいのお店。

なので、女の子もママも和気あいあいとして、黒服の僕も一緒に御相伴に預かったりもする。

純粋な大学生の僕は素直に「起業したいんです!」と言うと、
社長さんたちも物珍しいからか、若い子を応援しようと思っていたのか、半分半分なのかいろいろなアドバイスをくれた。
(一応僕の大学は9割方が就職なので、当時の起業はちょっと珍しい)

その中でも印象に残っている言葉が、
『現状維持でいいかなと思った瞬間に下がっていく。めっちゃ頑張っているやんというぐらいで初めて現状維持ができる。』
僕が多少は稼げるようになって、もういいかなと思っても、さらに頑張ろうと思えるのはこの言葉のおかげだと思う。
そして、僕が頑張っているから、今もなおついてきてくれる人もいるし、助けられたこともあって、
しっかり稼げるようになった人とは肩をならべて仕事だけでなくプライベートでも楽しめることも増えた。

今でも大切にしている。

あとはこんなエピソードもあって、
とある飲食を多店舗経営している社長さんに、
「飲食って儲からないイメージあるんですけれどどうなんですか?」
と質問をぶっ込んだ時に、いたいけな若者に優しい社長さんは、
『飲食で儲けているんじゃなくて、食材の卸で儲けているねん』
と。
その言葉で、
「表に見えているものじゃなくて、裏にあるものや流通経路を作ることで儲けることもできる」
ということがわかった。

他にもタイミングがあればご紹介させていただくけれど、
この社長さんたちがお酒を飲みご機嫌になりながら教えてくれたことは、
本当に何気ないポロッとした一言で、
だからこそリアルに経験したことや本音だったんだなーと思う。

僕の当時の持っていたもの⑤友達

僕の大学の学科(通称・パラ産)では100人単位で留学していたし、留学のおかげで海外にも友達がいたので、当時の感覚で「友達」と呼べる人は多かったと思う。

とはいえ、就職活動全盛期。
みんなとしては「Tが就職しないらしいで」「へー大丈夫かいなー」ぐらいの反応だった。

前述のように9割が就職、しかも名のしれた大手企業が定番だったので、就職しない織田信長のごとくうつけ者にかまっている暇はなかったのだろう。

■お金がない僕にできたこと

まずお金もない、知識もない僕が出来ることとして「書籍」。
ベタすぎるけれど、書籍を侮ってはいけない

当時は世の中のITリテラシーも低く、2つ折りケータイ(通称・パカパカ)で画質の悪い写メを楽しく送り合って、当然スマホもない。
パソコンは一太郎・花子からWord・Excelへと変わっていたが、インターネットへ繋げるのはダイヤル回線かADSLでWi-Fiはないし、大した情報も得られなかったし、正しいか間違っているかもわからない。

本は少なくともどこの誰が書いているかわかるので、意見の偏りはあったとしても少なくとも情報の正誤性は信頼できる。
なので、僕は今でも書籍で学ぶことは続けている。
そして個人的にはやっぱりデジタルよりも紙が好きだ。

ぶっちゃけ「こんな社長に出会ったことで、ミラクルが起こって〜」なんてシンデレラなことは世の中にはナイ。
運命のような出会いはあったとしても、その出会いを活かすための自分の知識や土台、判断力が必要だと思う。

世の中のメディアで運命的なサクセスストーリーを語っている社長さんも、起業前・後・経営途中・・・どこかのタイミングで必ず努力や挫折もしていると僕は思う。

結婚がゴールでないように、起業は起業することがゴールではない。
起業だけならば、今日からでもできる。

ただし、起業から1年後には60%〜70%の会社は潰れているという統計もある。

大きくするもよし、小さいままでとどまるもよし。
だけれども続けていくことが大切。
なので、運命のミラクルには任せずに自力をしっかりつけていくことを僕はおすすめする。

当時はこんなことはわからなかったけれど、とりあえず卒業までのほぼフリーパスと時間とお金はバイトでカツカツぐらいの僕にできることとして、書籍で知識を身につけることにした。

というわけで次回は僕が最初に学んだ書籍へと続く。

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