見出し画像

日本人のモラル=倫理・道徳心


日本人らしいモラル≒倫理・道徳心を発揮する

世界が認める
日本人らしい和の心」の一つは
倫理・道徳心であると受止めます。

日本人独自のモラル・倫理観(倫理道徳心)
に共通することは
人として行うべき
 社会的に正しい行為の基準
」です。

この行為の基準には
道徳倫理の二つがあり
「道徳」は考える余地のない社会規範で、
倫理」は考えた後での自己規範と言えます。

道徳」が元になり、
後に相手との関わりの中で矛盾が起きた
場合にそれを解決する為に考え自らの判断
の規範が「倫理」であると解します。

また、
倫理に大きな意味が含まれて、
社会的な行動の規範となるもの
を言い、一方の道徳
「人間が社会の一員として
 守るべき行為の基準」
を指すと解します。

詰り、「道徳」は「人」の道であり、
「倫理」は社会の中で「人間」として
生きていく場合の自己規範です。

但し英語の「モラル」には、
道徳倫理共に含まれています。

モラルとマナー

【日本人のモラルの確立】

自らの頭で考え、考えたことを行動
に移せる人をどう増やすのか❓
現代社会では量より質を求められ
自主性、自発性、自立性の高い
人間力(=社員)が求められます。

それには、先ず人として、
対人関係力「マナー」の基礎となる
モラルとルールの意識を理解し各々を
確りと備え持つことが必要とされます。

🔲モラルとルールの違い

モラルは、
私達が人間として備え、目指す心(気持ち)
の根底(中心)に存在するもので古より道徳
とも言われ、人間=社会人としてのマナー
(思い遣りの所作)の「原点」と解します。

同時にそれは、その根底に近ければが高く、
根底から離れていくほどモラルは低下します。

一方ルールは、
モラルの土台(礎)でありその土台石(=礎)
が確りしていなくてルールは生かせません。

それを、守るか否か、即ち心の礎となる
土台石が無くしては人間(社会)と言う建物
は決して立ることはできません。

コンプライアンス欠如が叫ばれる昨今、
国や企業は以前に増して多くのルールを
新たに作り導入しています。

ルールが強調されると、境界線上の内側
ぎりぎりの処に立つ人が増えます。

人としての心の礎であるモラル(道徳観)が
ないのに、最近は、平気な顔で
私は、ルールは遵守しているから
と言う人が増えています。

言い方を変えればルールは、
自分達がモラルを意識し、律する
人間力発揮の手段に過ぎないのです。

また、モラルは年齢や社会経験により、
基準が生まれそれ相応の倫理観と共に
備え持つべきものだと考えます。

私達が目指すべきことは年齢や地位に
見合ったより高いレベルのモラル(倫理観)
を身に着けることが肝要です。

ところが人はルールを強く意識し過ぎると、
ルールを守ることが目的化するはめになり、
モラルを軽視する逆転現象が起きます。

即ち、ルールを過剰に意識することが、
返ってモラルの低下を引き起こしてしまうのです。

一方マニュアル依存の危険性は、危機の時に
現れる様々な弊害だけではありません。
ルールが増えれば、手続きも増えます。
手続きが増えれば組織の効率も落ちます。

組織がルールでがんじがらめになると、
物事への柔軟な対応も難しくなります。
現実社会は複雑で、ルールの向こう側ですが、
モラルとして正しいことが色々あります。

「ルールを守れ」と言われ続ける内に、
多くの人は形式主義に陥り、
「それは社のルールで決まっているからダメ」
と硬直的な対応・対処をしてしまいます。

これは、
会社や組織の成長を妨げ停滞させる
要因の一つになる場合が多々あります。

モラルは、マニュアルでなく解説書や
テキストを用いそれぞれのガイドライン
に沿って考えることです。

ルールやマニュアル依存の危険性が
最も顕著に現れるのは想定外の事態・事故
や不測の災害・事態などに直面した時です。

このルールとモラルを別な表現をすると、
ルールマニュアルモラルガイドライン

マニュアルは、
その内容が具体的に記されています。
ある意味では親切丁寧ですが、予知せぬ
想定外の事態に直面すると役に立ちません。
例えば歩く先に障害物があったとします。

マニュアル頼りの人は、想定外の事態が
起きた時お手あげになってしまいます。
それは次の一歩をどう踏み出せばいいか、
【自分で考える訓練】を積んでないからです。

一方、ガイドラインは抽象的で、
目指すべき行き先(目的)が示されています。
具体的な手段は読んだ人の器量に委ねられ、
特にこうすれば良いと言う縛りはありません。

方法を自分で考える苦労はありますが、
それ故予期せぬ不測の事態には強いのです。

障害になる物事や事態を迂回するなり、
飛び越えるなり、いつもと同じように
自分の頭で解決策を導き出せば良いのです。

会社や組織から見てより頼もしい人は、
ガイドラインで動ける社員でありスタッフです。

中でも、
管理職やマネジャーがマニュアルに頼り、
言動や対処することがあれば問題です。

不測の事態に直面した時、即座に判断し決断を
下さなくてはならない役目(役割))を担う人が、
その方法は、マネジメントの仕方は
 マニュアルに書いてないので解りません

では話にもなりません。

このようなことに成らないようにする為は、
普段からガイドラインを元に自分自身で
判断や決断する訓練を積む必要があります。

また、個々人と真摯に向き合いながら、
その資質に合わせた適切なガイドライン
作りをすることは、社員やスタッフの
自主自発性、積極性を育みます。

この自主自発的な意識を持つことは、
自由な発想を呼び込む起爆剤になり、
「仕事の質」生産性を高めます。

そして自分の頭で考えられる社員やスタッフを
どのようにして増やして行けば良いのか?
それに対してのマニュアルやチェックリストは、
社員自身の制御性(自制心)を育てます。

この制御性(自制心)が高い社員は、
仕事の「量や質」を追求する時に
能力を最大限に発揮します。

どちらも一長一短ですが、市場が「量」より
「質」が求められる現代時代に於いては、
自発性の高い社員が多い会社や組織ほど、
様々な競争やブランディングで優位に立てます。

厳しい市場環境を克服するためにも、
特に管理職やマネジャーは自らを指さし、
己の積極自発性を高めるだけでなく、
社員夫々が積極自発性を発揮出来得る
職場環境を整備する必要性が生まれます。

その時に、
頼りになるのはルールよりモラルの自覚、
マニュアルよりガイドラインの充実です。

管理監督職や店長やマネジャーは、
適時適切な目指すべき方向を明確に示す
一方で、余計な縛りを省いて社員自身が
自分の頭で考えて動く裁量を与えて行く
ことを心掛け職責を遂行すること。

これは、
これからの情報過多時代に求められる
会社組織・店舗のマネジメントです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?