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【第1話 過去編】ちょっくらアメリカ行ってくる 

時はおよそ6年前に遡る。

小学校の卒業式でクラスの一人一人が自分の夢を宣言するという式目があった。

もちろん式典でぶっつけ本番などではなく、事前に授業で担任の先生に「僕の夢は○○です」と書いて提出しなければならない。

僕は、「大金持ちになる」と書いた。

今考えてみれば不思議なことだが、多くのクラスメイトは「パティシエ」だとか「野球選手」だとか、具体的な職業で決まっている生徒が多く、「サラリ

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第0話「ちょっくらアメリカ行ってくる」

まえがきルール

「ちょっくらアメリカ行ってくる」を執筆するにあたって、前もっていくつか定めておきたいルールがある。
それは以下の3つ。

1.絶対に嘘は書かないこと
2.宣伝広報の類は一切行わないこと
3.毎日更新すること

 1.絶対に嘘は書かない

嘘を文章に含めた瞬間にそれはフィクションとなる。
如何に面白く嘘を盛れるかという競争は旅日記の専門領域でないばかりでなく、旅日記で嘘を書かないに

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モンゴルで羊の内臓を食らう

モンゴルで羊の内臓を食らう

始まりの夕日水平線が広がる砂漠の道なき道をワゴン車で。

沈みそうな夕日にヒヤヒヤしながらも目的地を探す。

僕たちは、今夜泊まるゲルを、なんの目印の無い砂の草原で方角だけを頼りに突き進んでいる。

今にも太陽は地平線に飲み込まれそうである。

遊牧民の家、「ゲル」幾つかのゲルを経由して、目的のゲルに到着した。

「りゅうさん(僕)、野犬に注意してください」

通訳のガーナさんは、ゲルの前にいる黒

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モンゴルで呪われた話

モンゴルで呪われた話

5/6/2022

胡散臭いパワースポット
僕は、通訳のガーナさんと運転手のバスカさん、そしてモンゴル教育大学のジョイくんの3人トリオを伴って、ゴビ砂漠付近の"パワースポット"へと旅立った。

名前の通り、その寺院には訪れる者にエネルギーを授けるという噂がある。

何度か訪ねたことがあるというジョイくんに真偽を問うと

「僕は一切何も感じだことはない」

序盤から僕の期待値のグラフは、ジェットコ

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