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オーストラリアと私―第1話「高校時代」

まえがき

 このエッセイでは、私がオーストラリアと出会い、何を学び、現在に至るのかを描く。海外に興味がある人やこれから勉強する人の参考になればいいなと思う。なお、私の研究内容を知りたい人は、次の図書を読んでいただければと思う。〔第3版〕オーストラリア・ニュージーランドの教育 | 東信堂 (toshindo-pub.com)一斉休校 そのとき教育委員会・学校はどう動いたか? - 株式会社 明石書店 (akashi.co.jp)

小学生の時

 小学生の時、父親が英語学習のためのカセットテープを買ってきた。それで自学自習するように言われた。最初の方は、Helloとか、ABCの歌で楽しかったが、いかんせん、そこから先は難しく、やめることになった。その後、中学生の時は英語の成績は良かったが、高校に入ってからは思ったように成績が伸びなかった。

10日で1000の英単語覚える

 転機が来たのは高三の受験生の時である。英単語を1日100語、10日で1000語覚えるという賭けに出た。その時に使った本は、新版 1日で1323語暗記受験英単語 - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。新刊案内、書籍目録、連載エッセイ、読者の広場。 (daiwashobo.co.jp)である。この本は語呂合わせで覚えるため、発音がわるくなるというリスクがある。そもそも、語呂合わせで英単語を覚えるのは不謹慎ではないかという思いもあった。しかし、背に腹は代えられないので、この本で覚えたところ、10日で全部覚えてしまった。ここから英語が得意になっていく。辞書を使わないで英文が読めるって素晴らしいと思った。その後、エール出版社の受験指南本に基づいて勉強を進めた。英語では、新・英文法頻出問題演習 〈新装版〉PARTⅡ 熟語篇 | 駿台文庫 (sundaibunko.jp)や高橋善昭『時事英文問題演習』 (駿台受験シリーズ)を使用した。本当は、高橋善昭『英文読解講座』『英文和訳講座』(研究社)まで使えばよかったのだが、そこには至らなかった。

高校時代のオーストラリアのイメージ

 このように語彙力と読解力は身に付いたものの、高校時代は、英会話力は全くなかった。そして、もちろん、オーストラリアという概念は、私の中で、まったく目立つものではなかった。「オーストラリア=羊=南の方」にあるくらいのイメージしかなかった。
 このような私は、大学時代に変化(進化?)することになる。オーストラリアは私の人生を大きく変えたが、その前提として、英語の学習があった。これらについては第2話以降でお話しする。

©Dr Hiroshi Sato 2022


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