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【PR NOW#009】地方自治体PRのこれからの在り方

こんにちは。プラチナムにて、
地方自治体や観光PRを担当しています、小林です。

今までの地方自治体PRや観光PRは、旅行系番組での紹介やプレスツアーなど
メディアを活用したコミュニケーションなどが中心でしたが、
このコロナ禍で、現地でのメディア取材が難しくなり、
メディアを通して発信していく機会が減ってしまいました。

そんなメディアでの発信が難しくなった今、
地方自治体PRの在り方がパブリシティだけでは無いものへと変わっています。

今回はこのコロナ禍で私のチームで担当した、
地方自治体PRとして、鳥取県の事例を2つご紹介します。

離れていても魅力を伝える“旅の疑似体験動画”


鳥取県の砂丘だけではない魅力を伝える「Discover Tottori」

旅行に行きたいけど行けないというコロナ禍は、
旅行しているかのような体験動画が生活者の目に留まります。

鳥取県は砂丘が第一想起されますが、実は知られざる魅力が沢山ある県です。

そんな、知られざる魅力を多くの人に知ってもらうため、「Discover Tottori」をテーマに、「モノ」・「コト」・「場所」・「人」観点で鳥取の知られざる魅力を6本の動画にまとめ、疑似体験できるような動画を作り、
YouTubeで生活者に直接魅力を伝えることを行いました。

鳥取について、砂丘は勿論イメージつきますが、
その場所でヨガやパラグライダー、ファットバイクなど、
何ができるかまでは知られていません。
また、ラッキョウであれば、生産量が1位で有名ですが、
ラッキョウの花が美しいことは知られていません。
そういった「そこまでは知らない、あと1歩の鳥取の魅力」を探してコロナ禍で発信しました。

【ポイント】
・コロナ禍で旅行に行けないからこそ、
「画で魅せる」ことを意識し、旅行を疑似体験できるような内容に
・昨今の映像業界で新たなトレンドとして捉えられている
映画のような美しさを表現するシネマティック表現を意識
・その場所で誰がどのようなことが体験できるのかをストーリーとして描くことで、生活者が観光に行ったような気持ちになれるコンテンツに
・ロケに行けない番組から動画素材のお問い合わせをいただくことも増えている為、撮影した白素材もメディア提供用として県に納品

【結果】
生活者の興味をそそる動画配信となり、結果、#DiscoverTottoriの動画シリーズは6本累計30万回再生以上。
動画を見た人から「感動」「また行きたい」「友人にもこの動画を見せます!」などのコメントをいただき、鳥取のファン醸成及び未来の観光客獲得に繋げることが出来ました。

地元の“あったかさ“を伝えるインスタLIVE

地方の魅力の中に地元の人も一つの魅力ですが、旅行に行けない状況の中で、地元の方とのふれあいやあったかさを伝えるためには、
SNSでのコミュニケーションが重要です。

中でも、自治体のご担当者が一番手軽にできて、
かつ大掛かりな撮影セットがいらないものは、
Instagramのライブ配信機能を使ったLIVE配信になります。

こちらも鳥取県の案件になりますが、
インフルエンサーを起用して「鳥取砂丘」をテーマに、
鳥取県の観光の魅力やお取り寄せできる特産物の魅力などの発信を行う、
インスタLIVEを実施しました。

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【ポイント】
・LIVEの中では県担当者と地元の砂丘ヨガのインストラクターにも登場いただき、インフルエンサーと一緒に地元の魅力を紹介
・インスタライブ上では紹介したお野菜を栽培している農家さんも参戦し、
コメント上でもアットホームに盛り上がりを見せるコミュニケーション
・砂丘の近くで食べられる砂丘を模したプリンなども一緒に食ながら配信し、単純なプレゼンでは無く、生感のある現地の雰囲気が伝わりやすいLIVE

【結果】
LIVE中には「鳥取県行ってみたい」「この楽しい雰囲気最高です!」「お取り寄せしてみたい」といったコメントが多く寄せられ、
コロナ禍でも地方ならではのインスタLIVEで地元とファンの方とのコミュニケーションをとることで、
ファンとのエンゲージメントを高めることが出来ました。
その地域の人柄やアットホームでほがらかな空気感を伝えられるのが
地方自治体からのインスタLIVEの強みだと思います。

まとめ

今後コロナが落ち着いたとしても、
一度進んだオンライン化はこれからも進んでいくかと思います。

また、何よりも大事なのは、情報発信の環境が変わった際に、
一早くその時に合った新たな情報発信を模索し、実施していくことだと思います。

今回ご紹介した2つの事例も、昨年の緊急事態宣言後、
メディアが難しいという状況を踏まえ、
スピーディーに新たな施策を検討し、実施した事例になります。

今後も色々なことが新しくなっていく時代に、
地方自治体・観光PRも常にアップデートしながら、
より多くの地域の魅力を多くの地域の人に届けられたらと思います。

また、今後は、SDGsと自治体を絡めた施策も企画中ですので、
また実施完了しましたら、この場を借りてご紹介いたします。

最後にはなりましたが、
今回、僭越ながら色々書かせていただきましたが、
すべてご一緒していただいた担当者の皆様、
地域の皆様のご協力があって実現したものです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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