高尾歳時記 番外編:箱根金時山明神ヶ岳 2023年12月10日(土)
東京近郊には、初級者から上級者まで楽しめる登山エリアが複数あります。高尾陣馬エリア、奥多摩、箱根そして丹沢です。今回はそのうちのひとつ、箱根に行ってきました。
箱根は言わずと知れた関東有数の観光地ですが、温泉など行楽地のイメージが強く、登山のイメージはあまりないかもしれません。しかし、箱根は地学的にたぐいまれな特徴を有し、実地探訪の楽しさは指折りなのです。
箱根山はカルデラ火山。中央火口丘と二重の外輪山で構成され、日本有数の活火山です。カルデラの中央部、主峰神山の北側には大涌谷と早雲山があり、活発な噴気活動が観察できます。また駒ヶ岳東麓の湯の花沢には硫黄の噴気地帯があります。
カルデラ内に芦ノ湖が形成されたのはおよそ3,000年前。神山北西部で水蒸気爆発が発生、それに伴う山体崩壊により早川が堰き止められた結果生じたものです。
このように、箱根は上述の高尾陣馬エリア、奥多摩ならびに丹沢とは地学的に全く異なる経緯を経て形成された山域。実際に訪れると、その姿から東京近郊の他の山域とは性質を全く異にすることが容易にわかります。
箱根外輪山の稜線上にはトレイルが整備されていて、箱根湯本を起点にぐるっと一周できるのですが、箱根山の地形の成り立ちが特によく観察できるのが、外輪山の西側から北回りで明神ヶ岳へと連なる稜線です。このルートの途中には、その山頂からの雄大な富士山の眺めで箱根一番人気の「天下の秀峰」金時山があります。
今回はその金時山と、稜線からの富士山、箱根山、丹沢ならびに相模湾の素晴らしい眺望で金時山に次ぐ人気を誇る明神ヶ岳をめぐるルートです。
本日、予想天気図では北日本に低気圧が通過する予報でしたが、南の方は広く列島を高気圧が覆う予報。実際そのとおりとなりましたが、こういう日は箱根の稜線は間違いなく素晴らしい富士山ビューになるだろうと、前日に箱根に行くことに決定。夜明け前に自宅を出発。早朝の仙石から出発です。
仙石バス停(08:00)⇨乙女峠(08:30)⇨金時山(09:10)⇨明神ヶ岳(10:40)⇨宮城野(11:20)⇨強羅駅(11:30)
(注1)
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出典:気象庁HP 各種データ・資料 過去の天気図
(注2)
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出典:国土地理院ウェブサイト(地理院地図:電子国土Web)
GPSデータに基づく軌跡を描線。
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