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【エッセイ】夏はダメだとわかったので、色々なことを手放す。

夏の大三角形。当初子どもが「星座の神話を調べて自由研究にする」というので観察しましたが、1日か2日で「やっぱり興味が湧かない」というのでボツになった写真

夏休みです。

子育て期間中の夏は、本当に「心がてんやわんや」です。

学期末には教師と親との面談があり、お子さんどうですかーみたいな話をしたり。地域の夏祭りが毎週末くらい開催され、送迎したり、付き添ったり。

夏休み中も「今日、中学生の部活があるのかどうか(それによって早起き度が変わる)」を部活スケジュールを見ながら把握し、小学生の子どもが「今日はプール、明日は児童館、その次はお出かけ」みたいなランダムなスケジュールをぶっ込んでくるのに対応。

自宅仕事の難点は、「子どもが休みの時に全力で仕事ができない」ところだと思います。なんなら真昼間に送迎する用事が生まれて不自由になったりも。

あと中学生の我が子が基本体調不安定で毎日ヒヤヒヤしています。思春期の朝の頭痛、なんか気持ち悪い、猛暑の部活で頭痛とか熱中症ぽくなるとか。


小学生チームとプール

この季節。

私は毎年体調を崩してきました。

去年はまさに8月初旬、強烈なめまいに襲われて気持ち悪さと腹痛を併発し、「トイレの前から動けない」状態に。一晩、トイレの前にマットを敷いてもらって眠りました

翌朝、子どもの友達が朝から家に来る約束だったのだけど(しかも結構のっぴきならない理由で子を預かってほしいと頼まれていた)、私が不調とはいえず、主人に対応してもらってお迎えが来るまでになんとか立て直しました。

なぜ不調になるのかというと、おそらく元々自律神経系の弱さがあって。

暑さ寒さの切り替えができない、エアコン苦手(でも猛暑で冷房がない方がしんどい)、扇風機の風で体調不良、マルチタスク苦手などの原因があります。


総合すると、

子どもが夏休みに入ってそれまでのルーティンが崩れる

これに尽きます。

夏休みは、

「昼ごはんを食べる人が増えるので料理と片付け時間激増」

「子どもの遊びに親が付き合うケースがめっちゃ多い」

「(小学生の方が)児童館その他にしょっちゅう出かけてくれるのはありがたいのだが、こまめな送迎が必要で1日に3回も4回も送ったり迎えに行ったり」

という、一個ずつは簡単なのに、積み重なるとボディブローのようにじわじわ効いてくる疲弊要素が増える傾向にあります。

ただ、見た目はそれほど過酷な印象がないので、夏休み初旬は普通に取材の仕事など受けちゃう。

それが、8月初めごろから(体調の)雲行きが怪しくなり、1回仕事に行くだけでその夜は目も開けていられないほど疲労が困憊し、バターンと倒れてしまうように。

さらに、半日取材してから翌日一気に書き上げられるはずの原稿が、全く進まないのです。

昼間、子どもの夏休みの練習帳の丸つけとチェックで1時間くらいがみるみるうちに溶けていく状況に遭遇。自由研究のテーマ決め、資料探し、内容進行に半日が消えるのも日常茶飯事。

時間があるのにない。

時間どこいった?

普通に考えて。

夏休みだからと、
子どもの友達とプール(親子セット。すでに2回。あと1回約束がある)。
夏の子ども体験みたいなイベントに予約(友達も連れていく)。
子どものお泊まり会予定(今回は諸事情で流れる)。
子どもの習い事発表会(日曜日のリハーサルと朝9時からの本番)。
学習教室みたいなところへ4日連続通う(送迎)。
夏祭りの付き添い(小学生)。
実家に帰省(1泊2日or2泊)。
家族旅行(1泊2日)。
自宅BBQ(年に1回の恒例行事になった)

と、夏休みという魔法の言葉に騙されて、「普通ならありえないスケジュールを立てている!」ということに今年やっと気づきました。

なんか、やりすぎじゃない?

私の体力、もたなくない?

ただ、子どもが「夏休みって楽しい!」と思う経験も大切だと思っているのです。それをどうしても手放せない私が最大の原因。



思い起こせば一昨年。

この時期、頑張って取材の仕事を請けて。
自宅でお留守番してくれてた我が子とパパ(自宅リモートワーカー)が、干していた洗濯物を取り込んでいないだけで、帰宅した3秒後にブチ切れた私(やばい)。余裕がゼロでした。

さらに数年前。

冷房と扇風機併用で眠ってしまい、翌朝激烈な目眩に襲われ、しかも午前中から取材の予定があり。とても運転は無理なので、幼児だった我が子を車に乗せ、家族に運転してもらって取材先まで連れて行ってもらったことも。

これら、全て8月初旬の話で、私はいつもこの時期がやばい。


それを、子を産んでもう10年以上経っているのに、やーーーっと気づきました。いやいや、赤ちゃんや幼児の頃は大変だと認識しているから仕事をセーブしていましたが、

「そろそろ育ったんだし、いいでしょう」というスタンスで増やしてきた最近の状況にやっと気づいたというか。

そして、この夏休みの忙しさは、あと数年もすれば幻になって消える事もわかりかけています。

だからこそ、今、夏休みを楽しみたいのかもしれません。私は。



というわけで、今年はお盆前の仕事を絞りました。すみません。9月から頑張ります。




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