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経営層にデジタルマインドを持ってもらうための会話術

所属する組織・会社によっては経営層がITに疎く、どうにもDXの話が進まないということも多々あると思います。これは経営層が思う「デジタル」と、本来理解すべき「デジタル」にズレがあるのが原因です。

ITに疎い人は多くの場合、「便利なITツール(PCソフトなど)を導入して業務時間を短縮すること」を「デジタル化」のイメージとして持っていますが、それは非常に表面的な捉え方です。

例えばIPA(情報処理推進機構)から「全てのビジネスパーソンが身に付けるべき知識・スキル」として発表されている「DXリテラシー標準」を改めて見てみましょう。根本的に重要な「マインド・スタンス」として、「社会変化の中で新たな価値を生み出すために必要な意識・姿勢・行動」とあります。

つまり、急速に進むデジタル化によって社会構造そのものが大きく変化をしている。その変化の中で「既存の価値の焼き直し」ではなく「全く新しい価値」を生み出そうとすること --- これを本記事では「デジタルマインド」と呼びます --- がDXリテラシー標準の根底にあります。

そういったマインドを経営層と共有するためにはどうすればいいでしょうか?

組織風土や組織のサイズによって様々な方法があると思いますが、まずおすすめなのは「IT」と「デジタル」という2つの用語を意識的に使い分け、その都度経営サイドにも使い分けの意図を伝えていくといいでしょう。

そうすると恐らく日常的に使うワードは「IT」の方に偏ると思います。そうやって小さな業務改善を積み重ねながら、浮いた時間で真に「デジタル」的な試行が出来るよう、アイデアを常に持っておきましょう。このアイデアがあれば、浮いた時間に別の「アナログ的な仕事」が入り込むことなく、新たな価値創造のための仕事を始められるのではないでしょうか。


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