サービスの一部の機能を制限することで新たなユーザーを獲得する事例
JR東日本が、新しい交通系ICカード「Suica Light」を販売すると発表しました。「Suica Light」は、地方自治体における交通費補助事業などで活用することが想定されているようです。
サービスの多様化や多角化は大切ですよね。
新Suicaは、預り金(デポジット)500円がないので払い戻しの手間もかからないという、シンプルで分かりやすい設定になっています。
私は、スタメン決済がSuicaで、必要に応じてクレジットカード、まれにPayPayというスタイルで生活しています。
キャッシュレス化が進むなか、このような利用者のニーズに合わせた、サービスの変革は、今後ますます増えていくと思います。
利用制限というキーワードで思い浮かぶのが、子供に対するスマホやゲームの設定です。この設定によって、保護者は購入を制限したり、利用時間を制御したりと、コントロールが可能です。
ただ、これにも穴があって、利用制限を解除する裏ワザがあり、便利さと不便さの板挟み感が否めません。
物理的にそれだけの機能に特化した方が、ユーザーは使いやすい反面、生産者からするとコスト増になるんでしょうね。。
でも、物理的な制御ではなく、無形商材を展開している企業であれば、ある程度のサービス展開と機能制御のバリエーションで勝負できる可能性があります。
サービス提供者は、特にそのサービスを長く展開しているものは、ユーザーニーズの変化を敏感に捉えて、機能拡張ではなく、機能制限という選択肢を持って臨んでも良いではないでしょうか。
例えば、必要最低限の装備で作られた自動車や家電とか、支払いの機能がない貯蓄専用のアプリケーションとか、いろいろアイデアが浮かんできます。
機能を制限する対価としては、安く購入できる、起動が早くなるなどのユーザーメリットを設計可能になります。
サービスの足し算ではなく、引き算の思考があっても良いと思いました。
最近のプロダクトは、機能が多く、複雑化していると思うので。
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