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【最高金額30億円】2023年3月の資金調達を調査してみた Part2

こんにちは!PreVenture編集です!

今回は「2023年3月後半の資金調達動向」についてご紹介します!
3月後半の資金調達では、エネルギー関連事業の企業や、医薬品や医療関連の事業を行う企業が多く資金調達に成功しています。
持続可能な社会の実現に向けたサービスに注目です!

期間は3月15日~31日、最高金額は30億円となっています!

〇3月資金調達動向 15日~31日

株式会社ユニラボ

事業内容
BtoB受発注プラットフォーム提供

金額
25.8億円

調達手段
第三者割当増資
融資

資金調達概要
株式会社ユニラボはシリーズCにて25.8億円の資金調達を実施したことを発表しました。内訳は第三者割当増資により13億円、長期デットで7.8億円、短期デットで5億円です。

同社が手がける「アイミツ」はBtoBの受発注に強みを持ちます。
同社はシリーズB以降、受発注プラットフォームアイミツに加えて、アイミツSaaSやアイミツCLOUDなどの多様なサービスを提供しています。

BtoBのやり取りには常に情報の非対称性という問題があります。企業間での非効率は解消されにくいため、同社のプラットフォームへの需要は今後高まるでしょう。
コロナ禍によるビジネスマッチング需要の高まりを受けて、同サービスの累計発注依頼数は25万件を突破しました。今回調達した資金は、積極的なマーケティングや組織・人員拡大に投下するそうです。

プレスリリースより
BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」を提供する株式会社ユニラボ(本社:東京都品川区、代表者:代表取締役 CEO 栗山規夫、代表取締役 COO 柴田大介)は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社が運営する、JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合をリード投資家とし、既存株主であるモバイル・インターネットキャピタル、Spiral Capital、UB Venturesを引受先とし、約13億円の第三者割当増資を実施しました。加えて、日本政策金融公庫、SBI新生銀行、商工組合中央金庫等から長期のデット7.8億円、メガバンク2行から短期のデット5億円を調達し、総額25.8億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000069475.html

株式会社villio

事業内容
人材育成SaaS

金額
1億円

調達手段
第三者割当増資

資金調達概要
株式会社villioは累計1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

同社の手がけるサービスである「Talent Amp」は人材の育成に役立ちます。コロナ禍で働き方の多様化が進みました。その際には「タレントエクスペリエンス」の重要性が高まり、それを受けて、企業は1on1のミーティングを設定するなど、コミュニケーション機会を増やすなどの取り組みを行っています。しかしながら、1on1はマネージャーのスキルに依存するなど、ハードルの高さが問題です。そこで同社の「Talent Amp」では専用のWebサービスと認定資格を持ったコーチを提供することで、企業の負担軽減と人材育成の支援をおこなっています。

リモートワークでは以前より個人での働き方が重要になり、モチベーションの維持が難しいことや会社と従業員の距離感が生まれるなどの問題が発生していました。同社のサービスはそんな状況への解決策となるのでしょうか。

プレスリリースより
1on1を通した人材育成SaaS「Talent Amp(タレントアンプ)」を運営する株式会社villio(ビリオ、本社:東京都渋谷区、代表取締役:紙谷和彦)は、サービスを全面リニューアルし、正式にサービスをリリースしました。さらに、Partners Fund・ANRI・塩田元規氏・ライフイズテック代表 水野雄介氏・3Sunny共同創業者 榎本順彦氏などの個人投資家などを引受先とした、累計1億円の資金調達を実施しています。
villioは「意志ある個人をエンパワーメントすることで、世の中に新しい価値を作る」をミッションに掲げ、1on1を通した人材育成SaaS「Talent Amp(タレントアンプ)」を提供しています。今回調達した資金は主に、サービス改善、マーケティング、人材採用に充てる予定です。
1on1での対話によるコミュニケーションの質向上だけでなくキャリア形成や成長支援まで行うことで、従業員のウェルビーイングを後押ししていきます。
また、正式リリースを記念して、期間限定で3ヶ月利用料無料キャンペーンを実施します。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000078203.html

株式会社カミナシ

事業内容
現場DXプラットフォームの提供

金額
30億円

調達手段
第三者割当増資
融資

資金調達概要
株式会社カミナシは今回シリーズBラウンドにて約30億円の調達を実施したことを発表しました。今回の資金調達は第三者割当増資と日本政策金融公庫からの融資によるものです。また、累計調達額は44億円となります。

同社は業務現場において従来の紙帳票をデジタル化するプラットフォームを提供しています。現在日本の就業人口の60%ほどがノンデスクワーカーと言われています。一方で2030年には600万人以上の労働人口が不足するとも予測されています。今後来る労働力不足に備えるべく、ノンデスクワーカーではDXによる生産性向上に熱心です。

すでに同社のサービスを導入している現場数は7000カ所を超えており、毎月100万枚以上の紙帳票をデジタル化することで業務に貢献しています。日本産業が抱える問題の解決策の一つとして注目が集まります。

プレスリリースより
株式会社カミナシ(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO 諸岡 裕人、以下「カミナシ」)は、Coral Capitalをリード投資家として、既存株主、新規投資家を引受先とした第三者割当増資に加え、日本政策金融公庫などの金融機関からの融資により総額約30億円の資金調達を実施しました。カミナシは、これまで約14億円の資金調達を実施しており、今回の調達により累計資金調達額は約44億円となります。
あわせて、中長期のプロダクト戦略「まるごと現場DX構想」を発表します。これまでカミナシは、現場の紙をなくしデジタル化を推進することに尽力してきました。今後は、新規プロダクト開発を含めたマルチプロダクト化によって、さらなるノンデスクワーカーの活躍・挑戦を後押ししてまいります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000054269.html

株式会社カケハシ

事業内容
薬局体験アシスタントの提供と関連プロダクトの展開

金額
18億円

調達手段
第三者割当増資

資金調達概要
株式会社カケハシは今回新規投資家及び既存投資家を引受先とした18億円の資金調達を実施しました。シリーズCラウンドは総額94億円にてクローズしました。

同社は薬局体験アシスタント「Musubi」を提供しています。同サービスではタブレット端末を用いた服薬指導や薬歴のドラフトを自動で作成したりと薬剤師・患者の双方向の薬局体験を改善しています。さらに患者の健康状態や生活習慣に合わせたアドバイスを提示するなど体験に付加価値も提供しています。

また、おくすり連絡帳「Pocket Musubi」や、薬局経営支援の「Musubi Insight」、AIによる患者来局予想や在庫管理サービス「Musubi AI在庫管理」など周辺の体験アシスタントサービスも手がけています。医療DXとして今後も目が離せません。

プレスリリースより
株式会社カケハシ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中尾 豊、代表取締役CEO: 中川 貴史、以下、当社)は、新規投資家および既存投資家を引受先とした約18億円の追加調達を実施し、総額約94億円でシリーズCラウンドをクローズしました。これにより、累計資金調達額は約149億円となります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000033983.html

株式会社Things

事業内容
ノーコード型製品開発プラットフォーム

金額
2.2億円

調達手段
第三者割当増資

資金調達概要
株式会社ThingsはプレシリーズAラウンドにて総額2.2億円の資金調達を実施しました。

同社はノーコード型製品開発プラットフォーム「PRISM」を提供しています。ITは近年発達してきたもののようですが、すでに企業によってはITの老朽化が進んでいます。また、IT支出の8割は既存システムの保全に使われており、蓄積した技術的負債が足枷になっています。

製造業では品質、コスト、納期の最適化を実現することが大切です。同サービスはそれらを可能にします。また、同サービスの何よりの特徴はノーコードで利用することができる点です。これにより、導入に対するハードルが下がり、特殊な人材が不要です。今回の資金調達で得た資金で同社は次世代の製造業基幹システムを構築することを目標にしています。

プレスリリースより
ノーコード型製品開発プラットフォーム「PRISM(プリズム)」を開発・提供する株式会社Things(本社:東京都品川区、代表取締役:鈴木 敦也、以下「当社」)は、グローバル・ブレインをリードインベスターとして、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、静岡キャピタル株式会社、新生企業投資株式会社、PKSHA Capitalおよび既存投資家であるANRIより、プレシリーズAラウンドにて総額2.2億円の第三者割当増資を実施したことをお知らせいたします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000089483.html

株式会社LexxPluss

事業内容
自動搬送システムの開発

金額
14.5億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000056714.html

株式会社thestory

事業内容
看護師のジョブマッチングアプリ「N/thestory(ジストリー)」の提供

金額
1.4億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000104937.html

キュライオ

事業内容
クライオ電顕構造解析

金額
5.7億円(追加の調達)

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000050585.html

EX4Energy株式会社

事業内容
分散型エネルギーの接続問題の解決

金額
1億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000116775.html

株式会社OpenFactory

事業内容
組み込み型のものづくりサービス「Printio(プリンティオ)」を展開

金額
8,000万円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000066048.html

株式会社ソラジマ

事業内容
オリジナルWebtoon制作スタジオ「SORAJIMA」を運営

金額
10億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000084922.html

エディットフォース株式会社

事業内容
独自のDNA/RNA編集技術を用いた医薬品開発

金額
18億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000111842.html

Edv Future株式会社

事業内容
成長型支援サービス「Edv Path(エデュパス)」の提供

金額
9,000万円

調達手段
J-KISS型新株予約権発行

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000065750.html

Ms.Engineer株式会社

事業内容
女性のためのコーディングブートキャンプ「Ms.Engineer(ミズエンジニア)」を運営

金額
2.3億円

調達手段
出資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000093098.html

株式会社EVモーターズ・ジャパン

事業内容
電気自動車の開発・製造・販売
EV車両の充電ステーションの開発・製造・販売
エネルギーマネジメント事業

金額
14.5億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000086519.html

株式会社LIFE CREATE

事業内容
女性専用のフィットネスブティックスタジオを運営

金額
9.2億円

調達手段
追加投資
デットファイナンス

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000020775.html

株式会社IVRy

事業内容
電話DXを実現するSaaS「IVRy(アイブリー)」を提供

金額
13.1億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000056805.html

ドリコス株式会社

事業内容
ヘルスケアオートメーション事業を展開

金額
1.5億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000032162.html

株式会社REJECT

事業内容
プロeスポーツチーム「REJECT」を運営

金額
3億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000050979.html

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、「2023年3月後半の資金調達動向について」をご紹介しました。3月後半の資金調達では、エネルギー関連事業の企業や、医薬品や医療関連の事業を行う企業が多く資金調達に成功しています。また、依然としてDXサービスへの期待の高さも資金調達額から伺うことができます。

以前からの傾向ではありますが、持続可能な社会実現のためのサービスであるエネルギー関連事業や、女性の地位改善のためのサービスが注目され、資金調達に成功しています。今後は社会的価値や掲げるミッションの意義がより重視されるでしょう。

社会の課題を解決するような企業が今後も登場するでしょう。引き続き、ベンチャー/スタートアップ企業に注目していきましょう!

最後に。。。

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