【最高金額40.5億円】2023年10月の資金調達を調査してみた Part1
こんにちは!Preventure編集部です!
今回は10月前半の資金調達動向についてご紹介します。
10月前半も多くの資金調達が実施されました。
企業の脱炭素・ESG経営支援を行うアスエネ社やケニアでタクシードライバー向け中古車マイクロファイナンスを展開するHAKKI AFRICA社などグローバルで活躍するベンチャー/スタートアップ企業も調達を行いました。
全部で26社と件数は伸びる一方で、最高金額40.5億円と小さな規模の調達が目立つ結果となりました。
〇10月資金調達動向 1日~15日
株式会社MICIN
事業内容
オンライン医療事業、臨床開発デジタルソリューション事業、デジタルセラピューティクス事業、保険事業
金額
40.5億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
MICIN社はシリーズCラウンドで40.5億円の資金調達を実施したことを発表しました。
同社はすべての人が、その人に合った診断・治療・保障を手に入れることができる世界の実現を目指して「オンライン医療事業」、「臨床開発デジタルソリューション事業」、「デジタルセラピューティクス事業」、「保険事業」の4つの事業を展開しています。
オンライン医療事業では、利用者数が3年で26倍、導入病院・クリニック数が4倍と成長しており、現在では計13000の事業者に導入されています。
今後については、「オンライン医療事業、デジタルセラピューティクス事業をはじめとする各事業の成長に加え、事業間の一層のシナジー創出を目指します。」としています。
今回の資金調達の目的は「プロダクト開発やセールス・マーケティング、治験、加えて、人材への投資」とのことです。
EdgeCortix株式会社
事業内容
エッジAI向けファブレス半導体開発・設計
金額
30億円
調達手段
増資
資金調達概要
エッジコーテックス社は、追加で30億円の資金調達を実施したことを発表しました。
エッジコーテックス社は独自の特許技術である「協調探索エンジン」を駆使し、AIに特化した斬新なランタイムで再構成可能なプロセッサを一から設計しています。ハードウェアとソフトウェアの協調設計」によって、AI専用の再構成可能なプロセッサを一から設計し、エッジ向け AIプラットフォームを提供。ロボット・ドローンや工場の自動化、スマートシティ、自動運転技術などに利用されています。
今後については、「グローバル市場における販売・マーケティングを強化することで事業を拡大してまいります。」としています。また、インドに新たな開発センターを開設する予定とのことです。
ジェイファーマ
事業内容
SLCトランスポーター創薬のプラットフォームの構築
金額
24億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
ジェイファーマ社は24億円の資金調達を実施したことを発表しました。
ジェイファーマ社はSLCトランスポーター創薬のプラットフォームを構築し、新しい医薬品の開発に挑戦する創薬ベンチャーです。
調達した資金については「当社は、ナンプラント、JPH304の研究開発、LAT1創薬、診断技術開発、治験薬製造、様々なトランスポーターを標的とした新規薬剤の研究開発、経営体制を進めて参ります。」としています。
アスエネ株式会社
事業内容
企業の脱炭素・ESG経営支援
金額
20億円
調達手段
融資(融資枠含む)
資金調達概要
アスエネ社は総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。
これにより累計調達額は約51億円となります。
同社はCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」と持続的なサプライチェーン調達のESG評価サービス「アスエネESG」を提供しています。アスエネ社は現在4000社を超える導入実績があります。CO2排出量見える化サービスの累計導入社数において国内No.1となるなど、日本・アジアにおいて非連続な成長を続けています。
今回は、デッドファイナンスで総額20億円の借入を実施しました。
今後については「これからも事業成長による社会的インパクトを追求し、日本初のアジアNo.1のクライメートテック企業を目指して、さらに尽力してまいります。」としています。
株式会社HAKKI AFRICA
事業内容
アフリカ・ケニアでタクシードライバー向け中古車マイクロファイナンスを展開
金額
15.8億円
調達手段
第三者割当増資、融資、新株予約権付き社債、J-KISS型新株予約権、匿名組合出資等
資金調達概要
HAKKI AFRICA社はシリーズBファーストクローズで15.8億円の資金調達を実施したことを発表しました。
HAKKI AFRICA社はアフリカ・ケニアでタクシードライバー向け中古車マイクロファイナンスを展開しています。ケニアではタクシーが重要な移動手段となっています。ライドシェアアプリは現地で多くの雇用を生み出しており、ケニアの経済を支えています。
しかし、ケニアでは多くの個人ドライバーがレンタカーを利用して働いています。HAKKI AFRICA社では個人タクシードライバーの実態に合わせた独自のアルゴリズムを用いたクレジットスコアリングシステムを構築し、機械的に与信審査を行いリスクを限りなく抑えてファイナンスを行っています。
HAKKI AFRICA社は不正や汚職が蔓延する社会構造を変革し「誠実な努力が報われる社会」の実現を目指しています。
株式会社四国の右下木の会社
事業内容
樵木林業による天然林を対象とした循環型林業、備長炭などの薪炭エネルギーの製造販売、森林資源活用を核とした地域振興モデルの自治体向けサービスの提供
金額
不明
調達手段
第三者割当増資
Spes株式会社
事業内容
オールインワン型販売・在庫管理クラウドソフト「Spes(スペース)」の運営
金額
不明
調達手段
資本業務提携、Postシードラウンド
プロトスター株式会社
事業内容
「StartupList」、「起業Log」、「STARTUP M&A」、「PROTOSTARAlliance」の運営
金額
1.2億円
調達手段
出資
株式会社バタフライピー研究所
事業内容
バタフライピーなどを活用した食品、化粧品等の研究開発・販売
金額
不明
調達手段
第三者増資割り当て
TAIAN
事業内容
ブライダル業界に特化したサービスやソフトウェアを提供
金額
総額約2.2億円
調達手段
第三者割当増資、借入
スイベル株式会社
事業内容
遊漁船向けの予約管理システム「船長手帳」、釣り船データベース「BOAT FINDER」
金額
総額約5,200万円
調達手段
協調融資、第三者割当増資等
LOCKON FZCO
事業内容
オンチェーン分析を駆使して低リスクで高いリターンの投資を提供するDefiプラットフォームの開発
金額
総額約1.2億円
調達手段
出資
株式会社Nelson
事業内容
ソフトウエア開発事業、セキュリティ事業、端末修理事業、古物販売事業
金額
不明
調達手段
不明
株式会社WonderSpace
事業内容
広告運用代行事業、マーケティング支援事業、メディア事業
金額
1.1億円
調達手段
第4回無担保社債
株式会社KINS
事業内容
総合的な菌ケアサービスを展開
金額
約15億円
調達手段
第三者割当増資、銀行借入
株式会社スタイルポート
事業内容
空間コミュニケーション・プラットフォーム『ROOV(ルーブ https://styleport.co.jp/roov/
)』を開発・提供
金額
約7億円
調達手段
第三者割当増資
Cranebio株式会社
事業内容
フェムテック製品の開発、DNAオリガミを用いた迅速検査キットの開発
金額
総額約2.5億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社ソラジマ
事業内容
Webtoon を中心としたコンテンツIP の制作・配信
金額
2 億円
調達手段
デッドファイナンス
株式会社COTEN
事業内容
「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」を運営する
金額
総額約1.2億円
調達手段
出資
株式会社hokan
事業内容
保険代理店向け顧客・契約管理サービス「hokan®️」を中心に、メディアの運営や保険会社向けITコンサルティングサービスを提供
金額
総額約15億円
調達手段
第三者割当増資、デットファイナンス(融資枠を含む)
PRD Therapeutics株式会社
事業内容
新規脂質代謝制御剤を開発
金額
総額13億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社アストロスケールホールディングス
事業内容
スペースデブリ除去を含む軌道上サービス
金額
10億円
調達手段
第三者割当増資
GLOBALTREE・ハッピーホールディングス株式会社
事業内容
障がい者福祉事業を展開
金額
4,000万円
調達手段
増資
リージョナル・イノベーションテックカンパニー
事業内容
地域イノベーションプラットフォーム【oO】の開発・運営、地域企業のオープンイノベーション推進、DXソリューションのローカライズ
金額
増資、融資
調達手段
総額5千万円
ACROVE
事業内容
独自開発のBIツールを用いてEC売上最大化を実現するECプラットフォーム事業、M&Aを通してブランド育成を図るECロールアップ事業を展開
金額
総額11.4億円
調達手段
第三者割当増資、融資
Super Massive Global
事業内容
『MASSIVE WORLD』の開発
金額
総額7.5億円
調達手段
プレシリーズAラウンド
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、「10月前半の資金調達動向」についてご紹介しました。全部で26社、最高金額は40.5億円となっています。件数は増えたものの、金額は小さくなる傾向がありました。
アスエネ社やHAKKI AFRICA社などグローバルに活躍するベンチャー/スタートアップ企業の実施にも注目です。他にも、ITプラットフォームベンチャーや創薬ベンチャー、保険ベンチャー、webtoonなど様々な領域で注目のベンチャー企業が資金調達を行っています。
最後に。。。
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