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直近の採用市場から見える、これからの企業が求められること

"生々しいリアルなビジネス情報を覗く"『ぷりべん!』編集部です。
今回のテーマは「候補者から企業が求められていること」です。

皆さんの中には
「転職したいけど、これは条件として求め過ぎかな。。」
「こんなこと言ってたら転職できないかもな。。」
と思って転職に踏み切れていない方はいませんか?

上のようなお悩みをお持ちの方で、昨今企業が求められるようになってきたことについて理解を深めたい方は、是非最後までお読み頂けると嬉しいです!

現在の転職市場の様子

候補者が求める条件を話す前に、その背景を理解していきましょう。

転職市場は現在買い手市場です。つまり、採用企業数より転職希望者数のほうが多い状態です。企業が転職希望者の中から誰を採用するか選ぶ余裕があるので、採用企業が優位になってます。

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2014年以降右肩上がりを続けていた有効求人倍率は2020年に右肩下がりに。コロナウイルスの影響を受ける形になりました。また転職希望者数は一時減少しましたが、その後落ち着きを取り戻し、再び増加傾向にあります。あまりにも常識を外れていなければ、候補者のニーズにあった求人は必ず見つかるようになっています。

しかし、即戦力採用に力を入れる動きが表れているので、専門性の高い人材の取り合いになることも事実。その点も留意した上で転職活動を進めていく必要があります。

転職市場の推移

有効求人倍率とは、 公共職業安定所(ハローワーク)に申し込まれた求人数を求職者で割った値 を表したものです。つまり求職者一人当たりに対して求人数がいくつあるかを示しています。

2020年10月の求人倍率は1.65倍、11月の求人倍率は1.79倍になっています。コロナウイルスの影響一気に減少しましたが、少しづつ回復しています。2021年7月の求人数は前月の106.1%、前年同月比134.5%、2019年同月比92.2%となっています。転職希望者数は減少傾向にあります。転職希望者数は前月比91.7%、前年同月比101.1%、2019年同月比106.8%になりますした。転職希望者数が減少したが、求人数は増加したため、求人倍率も増加しています。

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採用のトレンド

求人を職種別に見てみると、営業職は求人増加率が前月比109%と最も求人数が増えています。またIT系は減少幅がもっとも少なく、求人倍率5倍程度の水準を維持しています。

また「リモートワーク可」や「副業可」の求人が増加。リモートワーク可の求人は2020年10月時点で前年同月比356.7%と大幅に伸長しています。コロナの影響もあり、リモートワークに対応する企業も増加しています。また副業可の求人も増えてきています。2020年10月の時点で前年同月比144.2 %とリモートワークほどでは無いですが、十分に伸びています。

リモートワークの働き方を考えている方、自身で副業を持っている方も十分な選択肢をもった上で転職を希望することができます。

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転職市場の今後

2021年の転職市場はリセットからの再構築になっていきます。2014年以降右肩上がりだった求人倍率は減少し、売り手市場から買い手市場に。リモートワークや副業なども当たり前になりつつあります。

またDXやRPAの導入により、隆盛する仕事 / 廃れる仕事が二極化していくことが予想されます。またAIの活用によって、新たなマネジメント課題を抱える企業も現れてきました。その中でメンバーシップ雇用からジョブ型雇用への転換を図る動きが今後増えてくる可能性があります。そのため即戦力採用は増えていくと思われます。

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企業側が求められる2つの要素

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コロナウイルスの影響により、企業側は採用の長期戦を強いられています。その中で即戦力となる人材を採用するために、時代の流れに合わせた働き方に柔軟な対応を見せています。その中でも良くみられる対応を2つご紹介します。転職活動の企業選びの参考にしてみてください

(1)柔軟な働き方への対応

企業側の柔軟な対応として

・時短勤務制度
・フレックスタイム制
・リモートワーク制
・副業可

などがあげられます。時短勤務制度は育児や介護の必要性からフルタイムでは働けない社員のために導入されるケースがあります。

リモートワーク制は、業務内容がリモートワークに適している企業が導入する傾向があります。リモートワークは業務に支障が出ないことが前提のようです。企業によって導入するしても業務に支障が出ない、導入にメリットがあることが前提で、企業独自の方法で柔軟な働き方に対応しています。気になる企業があれば是非確認してみてください。

(2)ワークライフ・バランス

最近話題のライフワーク・バランス。
少子高齢化によって働きながら介護をしなければならない社員もいます。また共働きが増えたこともライフワークバランスが重要視されるきっかけです。

平日に親が子供と接する時間の割合が減っているため、共働きでも育児をしながら働ける制度が導入されるケースがあります。また、残業や長時間労働によって健康被害が出て働けなくなるといったケースがあります。

このようなことは、社員はもちろん会社にも悪影響です。そのため、休暇制度や仕事とプライベートのバランスを保つことを重要性が認識されています。企業側も重要視しつつあります。

他にもライフワークバランスを導入することで企業の採用にも有利に働くことがあります。採用広報が広まるなかで、ライフワークバランスの導入が、転職の決定打になる可能性があるからです。

これから先転職を有利に進めるための秘訣

上記2つは、これからの企業が求められることの筆頭2つでした。上述したように、あまりにも常識を外れていなければ、候補者のニーズにあった求人は必ず見つかる時代になっています。

しかし同じ条件であっても、より自分にあった企業に転職できる方がキャリアの幅やQOLの観点から大切になってきます。より良い転職を進めていくためには、後述する要素をできる限り満たしていることが重要になります。

(1)まずは現職でしっかりと実績をあげる

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現職で実績を上げる。これができていれば転職先でアピールできます。実績を数値化、記録しておくと、転職を有利に進められます。中途採用は即戦力採用を目的としている企業が多いです。前職で再現性の高そうな成果を出していると、採用後も成果を出せるのではないかという評価を受けることができます。

(2)経営目線で考えることができる

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特にスタートアップなどの小規模の企業では、事業を一緒に作っていくことができる人材が求めています。特に中途採用の場合、企業内の課題を自分で発見し解決できる人材を求めているケースが多いです。自分の役職を超え、事業目線での施策実行の積み重ねが、経営視座の獲得に繋がります。

(3)SNS等で実績をアピールし発信する

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SNS等で実績を発信することも転職を有利に進めるための手段になります。SNSでの発信を通じて自身の認知度が上げることができます。面接よりもカジュアルな関係性構築が可能なため、企業側からみた採用ハードルも下がります。また、採用企業目線では、エージェントを通じて採用をするよりも採用コストを下げることができます。Twitter等を始めることは意外と盲点になりがちな秘訣になってます。

(4)社外での繋がりを多く持つ

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社外のコミュニティーでも認知度を上げることができると、業界でも名前が知られることになります。少しずつ認知されるようになると、色々なとこから個人としての仕事依頼が増え、その実績の積み重ねが信頼に繋がります。そういったご縁での転職の話もよく聞きます。

(5)どう働きたいかを明確にする

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自分の理想の働き方を明確にしましょう。自分の働き方を明確にしておくことで、情報収集の精度も上がり、入社後のミスマッチを防ぐことができます。転職後に楽しく働くためにも転職の「軸」を明確にする必要があります。

まとめ

今回の記事では、企業が候補者から求められていることについてお話しました。転職を迷っている方の背中を少しでも押せたら嬉しいです。

時代の流れや影響を受けて企業側も柔軟に対応しています。時代に合わせて転職者の価値観も変化しています。その変化に合わせて企業側も新しい制度を導入する企業もあります。今まででは叶わなかった条件の転職も叶いやすくなっているので、一度調べて見る事をオススメします

しかし、企業側も柔軟に対応していると言っても、全部が思うままに叶うとは限りません。企業は優秀な人を採用します。そのため優秀な人材の取り合いがおこっています。特にコロナで専門性が求められる場面が多いので、3章の必要なことを現職でできるだけ鍛えることで、理想の転職を実現することができます。今からでも遅くないので是非普段から意識してみてください!

転職活動を開始するにあたって、自身がどんなベンチャーに適性があるかを理解することはとても重要です。弊社では、ベンチャー転職を始める方向けの適性診断サービス「Preventure」を提供しております。

ベンチャーに転職される際の指標の1つにしていただけると嬉しいです!

また次回の記事でお会いしましょう。

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