見出し画像

マンガドリーム⑩ウーマンワールド 

 はじめまして。こんにちは。
本格的な夏の到来を前に、マンガやコーヒーや音楽や芸術でエネルギーチャージをしつつ、マイペースでマンガドリームを空想しているGプレッソです。


 さて、今回のマンガドリーム⑩におきましては、『ウーマンワールド』と題しまして、女性の歴史や人間界のセクシュアリティ/ジェンダーに関してライトにまとめてみたいと思います。
あらゆるセクシュアリティに関しての記述に関しましては、現時点でのGプレッソなりの観点でありますので、どうぞ寛容な心で眺めていただければと思います。
よろしくお願いします。

まずは、1コマ漫画のマイドリームワールドから始めさせて下さい。

1コママンガ
マイドリームワールド

夢の中でのワンダフルな体験。

今回の夢物語は、シンガーソングライターの松任谷由美さんことユーミンさんです。
 ある春(本年)の夜、夢の中で、ワタシはとても広い草原の中でユーミンさんを見かけたのでした。何となくコンサートのような感じでしたが、遠くにいたかのように見えたユーミンさんがとつぜん巨大化し、『歌お!』と促してくれたのでした。
そしてワタシは大合唱的に、ありったけの大きな声で歌い始めるのです。
『ちーいさいーころーは~ かーみさまがいて~~ ふーしっぎっに夢を~ かなーえーてくれたーーー』ーと歌い出し、何とフルコーラスで神曲『やさしさに包まれたなら』を歌い切っていたのです。
歌っている最中は、何とも言えない高揚感と気持ちよさ(心地よさ)を感じつつ、涙を流しながら叫ぶように歌っている自分がいました・・。そして、目が覚めると、ワタシの眼にはうっすらと涙が浮かびこぼれ落ちていたのです。
それまでシンガーやミュージシャンの方が夢に出てきてくれるとき、ワタシの場合は、ほとんど『男性』であることがすべてだったのですが、初めて『女性』であるユーミンさんが現れてくれた希少なただ一度の感激体験でした。思春期の頃、ジブリ映画『魔女の宅急便』のエンディングテーマとして映画館で初めて聴いた「やさしさに包まれたなら」ですが、時空を超えた特別な一曲としてワタシの心の奥にしまわれているのだなぁ、と思えるあたたかな忘れられない夢でした。

『やさしさに包まれたなら』ユーミンさん。

目次

はじめに 多様性の時代
Ⅰ ウーマンの歴史
Ⅱ ウーマンコミック
Ⅲ セクシュアリティ・ジェンダー
Ⅳ 新時代ウーマン
おわりに
連載Gマンガ『ボクはディオゲネス』
次回予告


はじめに  多様性の時代

80億人超全ての存在が個々オリジナルのセクシュアリティ。

21世紀に突入してより約四半世紀が過ぎました。
『多様性』がひとつ時代のキーワードの中心地にあるようにも思える現代、『ジェンダー』に関する理解度も広まっているような気もします。
人類の歴史において、長らく男女二元論で扱われることがメインであった(かのように思える)人間のセクシュアリティは、実際は多様で、グラデーションに彩られた無限個に細分化された個々それぞれの性自認の在り方があることが理解されるようになってきました。
 すべてのマジックを取り払えば「類型的・平均的な『男』『女』『○○』なんてなかったんだ!」ーと気づかされます。
・・・と、そのことは理解し踏まえつつ
とはいえ相変わらず世界や社会は、『男女(+α)』的に語られることがほとんどであることも否定できない事実です。
 また、いわゆる同性の中にも、考え方の違いや格差やその他もろもろがあるので、『性』が一緒だからといって必ずしも一枚岩ではないことは当為とさせて下さい。
かように性差に由来するあらゆる苦難には、男女含めあらゆるセクシュアリティの区別はないことーそのことを大前提として、 
数多あるセクシュアリティの中で、なぜ今回「ウーマン」に焦点を当てるのか?なぜ『ウーマン』をセレクトしてみるのか?

それは、基本的には男子として生まれ育ち暮らしてきたワタシの学び直しの一つとして、また、「性別に対する考え方」を整理してゆく契機としていろいろなこと」を腑に落としておきたいな、と思えたからです。
加えて、いつか描きたいと思っているマンガのテーマにも関連した外せない向き合うべき領域であるという邪(純粋?)な動機もあることも独白しておきたいと思います。
全てのいかなる『性』の属性の方々(自分自身も含め)を不快にさせたり傷つける意図は微塵もないことはご了承いただければと思います。

ワンダフルパレード。


Ⅰ ウーマンの歴史

哀しみと怒りの世界

こと30万年~に遡るとされる人類の歴史の中で、これまで、幾たび人類が文明の崩壊を経験してきたのか、小市民のワタシには現時点で正確に知るすべはありません。
が、21世紀前半時点で今生きて在る直近の『今回人類(仮に1万数千年前よりのー)』の歴史の中で、長い間「いわゆる『女性性』のヒト」が、社会的に不利な立場に追いやられていたことは、覆せない事実として歴史に刻まれています。
ごく稀に、女王や女帝や女神etcとして地位の高い「女性」人物は現れていたようですが、総じて「オトコ」が君臨してきた世界の歴史ー

あらゆる物事が、オトコの手で、オトコ向けに作られて来たことー
権力界 政治界 経済・マネー界 アカデミズム エンタメ界 国際組織界・・・etc,etc、すべてが男中心に回ってきた『ウソでしょ?!』『なぜなんだ???』と叫びたくなるような世界
あらゆる全ては、オトコが実権を握り支配してきた(いる)ワールド・・・

抑圧、偏見、モノ扱い・・・ 悲しみと怒りと絶望 
従順・従属的なイメージを押し付けられたり
生活面では制約を受け
家庭労働を義務のように
社会制度は初めから不公平・不公正
世界中のほとんどの国で「自由」を奪われ続けてきた
男性優遇社会-男性主導社会-男性主体社会-男性優位社会-男女不平等社会・・・
総じて、「男」が決め「男」に都合のよい世界が展開されてきました。
『ガール/ウーマン』の方々にとって、かように絶望的な理不尽な世界・社会が展開されてきた中で、勇敢にを上げ連帯を呼びかけ闘いを繰り広げてきた女性たちの様々な闘争の歴史がありました。
いわゆる『フェミニズム』と呼ばれる運動(訴え&行動)です。

ウーマンパワー/フェミニズム /ガールパワー

歩いてゆこう。

『フェミニズム』とは、女性解放思想 男女平等運動 男女同権論 性別平等思想 etc,etc,・・・多様な解釈があり得る幅の広い概念であるようです。
女性の境遇改善・性差別解消というベクトルを軸に始まった運動は、歴史の中で幾つかの大きな波を起こしながら途絶えることなく続いてきました。
それぞれの波はどこへ向かっていったのか、以下キーワードを備忘録の意味で記しておいて置きたいと思います。

第1波 女性の社会権利の拡張
第2波 女性の自立・社会進出 
    ラディカルの流れ ウーマン・リブ
第3波 女性性からの解放
第4波 フェミニズム・リブート
    エンパワーメント 
    オンラインフェミニズム #ME TOO フラワーデモ
     ・・・& 男性開放 &ジェンダーフリー 

※ひとつ記しておきたいことは「フェミニズム=女が男のようになること」ではないーということは注意して自戒しておきたいと思います。


この新時代に、再起動され始めたフェミニズム運動は、果たしてどこに行く着くことになるのでしょうか。
あらゆる葛藤や対立を乗り越えて、ワンダフルワールドへの道を照らすムーブメントの一つに昇華してゆくことを希望したいと思います。

見つめる先に。


Ⅱ ウーマンコミック

さて、『マンガドリーム』の記事なので、ウーマンとマンガとの関連をライトではありますが残して置きたいと思います。

『ベルサイユのばら』 池田理代子先生


リアルタイムで『ウーマンコミック(少女/女子マンガ)』を読んでいたワタシではないので、その歴史を語ることはまるででき得ませんが、自身が読書してきた(あるいはこれからしてみたい)『ウーマンコミック』に関しての記録などを提示して整理しておきたいと思います。
※何をもってして『ウーマンコミック』とカテゴライズしているのかは、ワタシ個人のマンガワールドの感覚に拠っていることは当為とさせて下さい。

少女/女子マンガ

ライトなマンガファンとして暮らしてきた中で、少なからず「ウーマンコミック」にも勇気や希望や感激を受けてきました。
『マンガ』は、その質を比較して読むべきものではないーということは自身なかで大前提として絶えず持ち続けていますが、その一方で、ワタシの心の中にも『特にスペシャルなマンガ』というものがやはり存在しています。
自身なりのマンガワールド体験で、過去最大限の感銘・衝撃を受けた「マンガ」の中には女性の作家先生方の作品も含まれています(この謂いに深い意味はありません)。
ワタシの心の中の永久欠番タイトルは、火の鳥 風と木の詩 AKIRA イティハーサ 風の谷のナウシカ ハチミツとクローバー TWIN   残酷な神が支配する 14歳 日出処の天子 進撃の巨人 ベルサイユのバラ etc・・・ですが、半数は男性、半数は女性の漫画家先生の作品です。

以下、ライトかつマイマンガワールドにおける現時点の認識範囲ですが、少女漫画のキーワードを幾つかの模写絵と共に時系列に並べて置きたいと思います。
※「先駆」や「始まり」説には複数の解釈があることは当為とさせて下さい。

20世紀前半
ウーマンコミックの絵的な源泉のインスピレーションの一つとして
   『少女の友』(1908年ー)少女雑誌etc
 「健やかな雑誌」がコンセプト ロマンチックでハイセンスな誌面
 表紙/口絵/挿絵/付録などに絵を描いた先生方
 松本かつぢ 蕗谷虹児 中原淳一 ・・・

松本かつぢ先生 アルフォンス・ミュシャ 中原淳一先生

女性漫画家の先駆者先生方
長谷川町子先生 上田としこ先生 ・・・

フイチンさん(1957年-) 上田としこ先生   サザエさん(1946年-) 長谷川町子先生

50’s
ストーリー・ドラマ性のある少女マンガの本格的な始まり
手塚治虫先生『リボンの騎士』(1953年ー)

手塚治虫先生『リボンの騎士』
男装の少女モチーフ 

60’s
魔法少女マンガの先駆的作品

ひみつのアッコちゃん(1962-)赤塚不二夫先生
魔法使いサリー(1966-)      横山光輝先生

ワタシの記憶は、アニメのオープニング曲の印象が残っています。

『ひみつのアッコちゃん 』赤塚不二夫先生          『 魔法使いサリー』横山光輝先生


少女漫画のパイオニア トキワ荘唯一の女性メンバー

水野英子先生 『ファイヤー!』(1969年ー)
世に名高い『ファイヤー!』を近々読んで見たいです。

70'sー80’s
24年組の登場 文学性や表現力に溢れる作品群
少女漫画のモチーフ・テーマの一層の拡がり
それまでの定番「薄幸美少女もの」「学園恋愛もの」「スポーツもの」
「恋愛ハッピーエンドもの」etcから「ファンタジー」「SF」「少年/青年 同性愛」ものetcへとますます広がってゆく。

『風と木の詩』(1976年ー)竹宮惠子先生

文学的作風の少女漫画の登場。深い物語性
1978年雑誌『JUNE』(JUN)-BL文化の原点的存在(耽美)
女性向け少女漫画チックなファンタジー性の強い男性同士の恋愛etc

『日出処の天子』(1980年-)山岸凉子先生 『あさきゆめみし』(1979年-)大和和紀先生

80年代後半
 やおいブーム 二次創作

90’s 
女性たちの「本音」や「性」を堂々と語り始めた新時代の漫画家先生方
大人女子世代の原点(岡崎京子作品etc)
BLブーム(ボーイスラブ)第4期

『ヘルタースケルター』岡崎京子先生       『東京ラブストーリー』柴門ふみ先生


90s’後半~00S'前半 
ガールパワームーブメント ガールヒーロー
セーラームーン世代:自由奔放/全方位的に貪欲的

『美少女戦士セーラームーン』武内直子先生

ちびっ子少女キャラクター 溌溂とした元気ッコ 

『じゃりン子チエ』はるき悦巳先生 『あさりちゃん』室山まゆみ先生 
『ちびまる子ちゃん』さくらももこ先生

00~10’s~ 
 コミックエッセイブーム(エッセイ漫画)
 作者それぞれの体験etcを語るマンガの流行

ワタシの私的ウーマンコミック体験としては、以下のような感じです。
『風と木の詩』『残酷な神が支配する』『イティ・ハーサ 』『日出処の天子』『ベルサイユのばら』『ハチミツとクローバー』『地球へ…』『ぼくの地球を守って』『バナナフィッシュ』『 ポーの一族』『八雲立つ』『町でうわさの天狗の子』『 花より男子』『ハッピー・マニア』『 天才柳沢教授の生活』『NANA -ナナ-』『僕等がいた』『 となりの怪物くん』『ストロボ・エッジ』『 アオハライド』『のだめカンタービレ』『 君に届け(途中)』『砂時計』『orange』『東京ラブストーリー』『働きマン』『OLヴィジュアル系』『 ヘルタースケルター』エロイーズ』『 坂道のアポロン』同級生』『LOVE MY LIFE』『やがて君になる』『是-ZE-』『生理ちゃん』『聲の形』『陰陽師』『鬼滅の刃』 BLコミックエトセトラ・・・etc、etcですが、衝撃を受けたマンガ/ 勇気をもらえるマンガ/ 元気をくれるマンガ/ 感性に訴えかけてくるマンガ/ 女性の気持ちに関して勉強になるマンガetc,etc,様々なお宝を諸処のウーマンコミックからいただいてきました。

『残酷な神が支配する』萩尾望都先生        『BANANA FISH』吉田秋生先生

余談ですが、個人的に『映画』を見て泣くことは結構しばしば経験するのですが、『マンガ』で号泣する体験はワタシにとっては10年に一度あるかないかです。
『イティハーサ』(水樹和佳先生)と『ハチミツとクローバー』(羽海野チカ先生)を読み終えた時がそうでした。このような激烈な感激をまたいつか味わってみたいです。

『ハチミツとクローバー』羽海野チカ先生        『イティハーサ』水樹和佳先生


 また、2024年現在時点で未だ読んでいない作品で、近々必ず読みたいと思っている作品は『ファイヤー!』(水野英子先生)です。

上記のように、ワタシが読み切ってきたウーマンコミックのタイトルは数多くはありませんが、個人的に『人類の絵の歴史』や『絵柄』の源泉などに興味・関心がある関連で、関連する図録等を眺めて見れば、果てしない少女マンガの宇宙が目の前に広がってきます。
その全ての内容を味わうことは当然適いませんが、信じられない程の名作・衝撃作に出逢えるかもしれないーという可能性を残していることをポジティブに考えて、いつか読むであろうそれらを楽しみにしていたいと思います。

奇跡的作品に出逢える日を楽しみに。
1巻主義/第1話主義も含め、『これだ!!(求めていたものは)』というエウレカ!な作品に出逢えることを楽しみに、引き続きアンテナを張っていきたいと思います。



Ⅲ セクシュアリティ・ジェンダー

セクシュアリティ
※80億人超のすべてのヒトは個々それぞれのセクシュアリティを有しているのみで、
究極的にはそもそもカテゴライズすることも、その意味も無いのかもしれません・・・
   

人間のセクシュアリティ(性存在性)

「ヒトの性の在り方全般」のことは『セクシュアリティ』と呼称されていますが、ヒトのセクシュアリティをカテゴライズしてみる場合、果たしてどのような指標が示されてきているのでしょうか。
以下端的にまとめておきたいと思います。

セクシュアリティの指標

生物学的性 セックス
(ex外性器やホルモンによる身体的性別※戸籍的性別)
脳生理学的性 ジェンダーアイデンティティ
  (ex性自認  こころの性別)
性的指向 セクシャルオリエンテーション
(ex恋愛対象 好きになる性etc)
性別表現 ジェンダーエクスプレッション
(ex自身はどう表現したいか?)
社会的・文化的性 ジェンダーロール
  (ex性別役割分担・規範etc)

上記の他にも、セクシュアリティ・ジェンダーに関連することばは、百花繚乱に存在しますが、セクシュアリティ・ジェンダー理解に関して、ポイントとなるのだろうなと思えるワードを幾つかメモとして記しておきたいと思います。

トランスジェンダー(性別越境 越境性差) 
ジェンダーフルイド(流動的な性)
Xジェンダー(性自認が男女どちらでもない性)
クエスチョニング(性自認・性指向において未決定な性)
ノンバイナリー(従来の枠組みにとらわれない性)
クィア(全てのセクシュアルマイノリティを包括する概念)
etc,etc

セクシュアリティを社会全体として捉えてみれば、からだの性とこころの性が同じパターンが最も多いこと/好きになる性が異性であるパターンが最も多いことーが、ひとまずこれまでの人類社会の主流で在り続けてきました。
個人的には、生まれて、様々な生活体験を経ていく中で、『セクシュアリティ・ジェンダー(性)』は揺れ動いていくということは自然なことでもあると思えています。
近年の『多様性時代』の本格的到来と共に、個々人が活き活きと暮らせる社会が待たれているのだと実感します。

※セクシャル(日本語的発音)/セクシュアル(英語的発音)
※生物学的な性差も社会的に形成されたものーという考え方もあり


性差の壁・ジェンダーの鎖

365日。

ジェンダー的性別

社会的・文化的に作られて来た性差:ジェンダー

さて、世の中には「男性はこうあるべき」「女性はそうあるべし」とか
「男性らしさとはこれこれ」「女性っぽい○○」とか、何となく(あるいはくっきりと明確に)決められている物事や考え方が少なくありません。

オトコは 働き 大黒柱たれ 強くあれ オンナは 出産 育児 家事労働担うべし
男のくせに 女のくせにetc,etc・・・ そんなばかな!
それは・・己との闘い?

気のせいではなく、やはり長い歴史の中で形成されてきた、性別役割分担(らしきもの)があるような気がします。 
よく言われるように、それは、知らぬ間に学ばされ、刷り込まれて来た幻想なのかもしれません。
確かに平均的な「男」「女」の身体的特徴の差異があることは誰がみても明らかなように思えますが、そのことと「社会的な役割」や「固定的なイメージ像」をリンクさせることはないのかもしれません。

誰との闘いなのか?

作られて来たステレオタイプな「性」イメージ

さて、これまで社会的に形作られてきた「べき」や「らしさ」や「っぽさ」にはどのようなものがあるでしょうか。
以下、パッと思いつくイメージを箇条書きして記してみたいと思います

男性性

 友情 努力 勝利   ○○くん 青 
 暴力的 戦争/戦闘/最前線 野球・サッカーする
 犯罪者が多い 筋肉ムキムキ 力強い たのもしい
 性欲 etc,etc

女性性

 おしとやか オシャレ 夢 虹 恋 花 星 母 人形 涙 バレエ
 化粧 美容 女子力 女子会 お弁当作る ○○ちゃん ピンク
 母性的 スカート グルメ 旅行 etc,etc

中性性

    越境 なよっとしてる フェミニン 男女 女男

「イメージがあること」「イメージをもつこと」それ自体は個々それぞれの領域の問題なので、よいもわるいもないでしょうか。
イメージを押し付けたり、強いられたりすることや侮蔑的・差別的に使用されることになると問題が生じてくるのだと思えます。
とはいえ、
2020年代も中盤に至った現在(ー2024年6月ー)、ようやく?ジェンダーの思い込みから解放されてきた個々人が増えてきているような感があります。
新世代の若者たちの感覚では、ジェンダーロールやジェンダーバイアスに囚われることなく、各々の道(ライフロード)を選び始めることは当然のようになってきた(いく)のかもしれません。
作られて来た「らしさ」や「っぽい」などの男性像/女性像/中性像/セクシュアルマイノリティ像や、こうあるべきーそうあるべきという呪縛からの解放、総じて「ジェンダーによる生き方の制限」からのポジティブな逃走はすでに始まっている感があります。(気のせいでしたらすみません・・)

自分の旅を。

いずれにしろ、かつての旧世代の「固定観念/決めつけ/見えない圧」から解放され、ようやくジェンダー平等が進んでいき、ジェンダーバランスのよい社会への道のりの助走期間に突入していることは確かだと思えます。

オプション時代

自由に選べる幸せ?

これまでの社会では、個々人のライフイベントにおいて、教育・就職・労働や家庭生活(結婚・出産・育児・家事などを含む)は、あたかもセットでマスト、デフォルトであるかのように思わされてきました。それらが社会のマジョリティ・メジャー・メイン・王道である(かのような)世界が続けられてきました。
現在、そしてこれからの時代は、どうやらあらゆる物事が『オプション』となってゆく時代になるようです。
就職も結婚も出産も育児も家庭を築くことも、そもそも恋愛も、学校に通うことも・・・何もかもはオプションとして自らが選ぶことのできる社会に突入している最中のようです。
誰にも何にも強制されず、圧力もなく、あらゆるライフイベントは、通過してもよいし、通過しなくともよいー個々人の選択の自由に委ねられるべきオプションとしてあるだけ・・・
何て素晴らしい世界でしょうか・・・。
敷かれたレールや置かれたパターン、思い込みからの解放、作られて来た価値観や固定観念や旧世代の偏見などの鎖から逃れて、自由へと向かう・・・。
まるでマンガの主人公のようです。
一人ひとりがマンガの主人公のように生きてゆく時代が現在なのかもしれません。

マイロードの先に。
マンガのように。



 

Ⅳ 新時代ウーマン

のんびり。

現代(現在)は、フェミニズム第4波の時代に突入したーということのようです。
未だ、世界の少なからぬ国では、法的にも女性が不利な立場に置かれている国もある中で世界はどのように進んでゆくのでしょうか。

一方ジパングの地においては、
苦しいのは女性だけではない。セクシュアルマイノリティも男子/男性だって辛い立場に置かれていることーが認識されはじめている感を受けます。

この観点から話を進めてゆけば、結局は、性別関係なく『個々人』それぞれであるーというゴールデンファクトに戻ってきます。

、マクロ(極大)な視点からすれば、いま現在もリアルタイムで、なおも戦争が続けられ、搾取や不正が横行し、格差が見過ごされる不平等な世界・社会であることは確かです。
そんな相変わらず歪で野蛮な世界であり続けている理由の一つが、男女不平等社会・女性軽視(的)社会にもあるのだとすれば、それが変わってゆくべきなのは間違いないことと思われます。

極論女性が社会の道筋の決定権を握る立場になることが、平和な地球への第1歩になるのだと期待せずにはいられません。
個人の印象・感想の領域を越えて、戦争・侵略・略奪・暴力etcの野蛮なキーワードは、どうも男性主導社会(権力/所有/優越志向etc含め)のたまものとして続けられている感が強いと思えてしまうからです。

新時代には、女性たちこそが世界の主導権を握るべきーという論調に、「そうだ!その通りだ!」「その通りなんじゃないか!」と諸手を挙げて頷いてしまいそうになる(ひ弱な)ワタシがいます。もし戦士タイプのたくましき漢に生まれ、かつサバイバル社会に対応できるタフさを備えている強き個人であったなら、別様の世界観を抱いていたのかもしれませんが・・。

『ボクのチーズケーキを返して!』

ともかくも、男性VS女性という対立を作られ煽られてしまい、乗っかってしまわされるような厳しいリアル世界になってしまわないように、
感情論を超え、公平・公正な話し合いの下で公平・公正なシステムが作られていくべきだろうことは間違いのない真実だとも思えます。

ウーマン新時代の夜明け

それでは、この新時代に女性が社会において公平・公正・平等なパワーを持つに至るまでに、どのような方法・ステップが必要となるのでしょうか?
記事の最後に、箇条書きですが、以下、まとめ置きたいと思います。

『マンガの世界』では、ジパングにおいても女性総理が一足先に誕生しております。
かわぐちかいじ先生『空母いぶきGREAT GAME』より柳沢総理


・エンパワーメントを進める
・DV(ドメスティックバイオレンス)の撲滅を進める
・ハラスメントを無くしてゆく(政策/啓蒙)
・レジリエンス(困難を乗り越え回復する力)を高めていく
・フェムテックを活用・推進してゆく
・ジェンダー・クオータ制(割り当て比率の機械的導入)を進める
 ー政治分野・その他のあらゆる分野においてもー
・女性の起業家を応援する(制度的整備含め)
・シングル層〔マザー含め〕をサポートする(経済面/健康面/精神面)
・声を上げても脅迫のない社会に変えてゆく(どうすれば?)
・ホモソーシャルな社会を変えてゆく
・ジェンダーによる富の格差を無くしてゆく
・女性(に限りませんが)のためのセーフティネットを増やしてゆく
・ジェンダー平等政策を加速させてゆく
・ジェンダー教育/多様性教育を初等教育から組み込んでゆく
・インクルージョン社会を目指す

etc.etc・・・総じて、『女性』が安心して生活でき、かつ望むヒトは社会参加も安全にでき得るような心地よい世界を整えてゆくことが必須課題になるのだと思えました。

和解の誓い。

ともかくも、後戻りのないように粛々とウーマン時代が進展して欲しいーと心底思える初夏のGプレッソです。

ホッと。


おわりに

21世紀のこれより、ウーマン新時代の幕が本当の意味で上がって欲しいーという願いから、まずは「理解」をしていきたいと思い記事を綴ってみました。(時間切れでまとめきれなかった部分は後日改定していきたいと思います。)

 ヒューマンライツの観点から、平和なワールドを達成してゆくためには、
人種平等 ジェンダー平等 階級平等 格差平等 などが進展してゆく必要があると思われますが、今回は「ウーマンライツ」に着目して考えてみました。近年は「もっと『弱者な男性』の支援もよろしくお願いします」という声もクローズアップされるようになってきています。
女性差別も男性差別もマイノリティ差別も、全部なくなればいい。どんなヒトも暮らしやすい世の中になればいい。
そのような、無邪気なドリームを謳える社会であるのか、現実的にはなかなか難しいところです・・。
それでも、争いや差別、格差などが無くなり自由で平和に満ちた世界は、果たしていつの日かやってくるのでしょうか?
何がワンダフルワールドへの道を阻む壁となっているのでしょうか?
この問いを引き継ぎつつ、次回マンガドリーム⑪『諷刺とマンガ』の記事をまとめていきたいと思います。


本日は訪れていただきましてありがとうございました。

空高く。


2024年夏よりの目標としましては、大きく3つ掲げています。
○「ボクはディオゲネス」を電子書籍として5冊完成させていく
○Gデザインオリジナルグッズを作成し販売していく
○読み切りマンガ1作を完成させて『○○賞』に応募して大きな賞を目指す。

ともかくも、まずは、大きな目標『マンガドリーム』の個人的プロジェクトに着手でき得るかどうか、その挑戦権を賭けて(自分とのと闘いの中でですが)『読み切りマンガの制作』に突入していきたいと考えています。

明日を夢見て。


以下は連載Gマンガ『ボクはディオゲネス』です。☟

○連載ゴキブリマンガ
『ボクはディオゲネス』

通称『ぼくディオ。』

第307話 あんこん。

to be continued ⇨

御覧いただきましてありがとうございました!


次回予告

次回、Gプレッソのマンガドリーム⑪におきましては、この荒れ果てた狂った現代世界に『諷刺とマンガ』に関する記事をライトに綴ってみたいと思っています。テーマに興味・関心をお持ちいただけましたら、ぜひお時間のある時にでも訪れていただければと思います。よろしくお願いします。


著者紹介

Gプレッソ マンガファン 推定88億歳 人類の絵の歴史に興味あり
好きなマンガ 火の鳥 風の谷のナウシカ 進撃の巨人 14歳 風と木の詩 ビリーバット   デデデデ イティ・ハーサ 銀河鉄道999 ハチミツとクローバー その他多数                                                  好きなアニメ ガンダム逆襲のシャア おもひでぽろぽろ 君たちはどういきるか 天気の子 トイストーリー レゴムービー ズートピア  竜とそばかすの姫 ザ・ファースト・スラムダンク SANDLAND その他多数      
好きな映画 トゥルーマン・ショー ダンス・ウィズ・ウルブズグッド・ウィル・ハンティング その他多数 
好きな音楽 佐野元春 スガシカオ ダイミヤモトモメンタム  その他多数                                                            好きなキャラクター チェブラーシカ スヌーピー ムーミン その他多数             好きな画家  パウルクレー ピカソ レンブラント  その他多数    好きなタッチ メビウス ニコラ・ド・クレシー フアンホ・ガルニド キムジョンギ その他多数                                                                      好きな小説  葉桜の季節に君を想うということ さようなら、ギャングたちノーライフキング その他多数
好きな展覧会 ルーブルNO.9‐漫画9番目の芸術‐ 北斎‐富士を超えて‐                               オットー・ネーベル展 ボテロ展 アンディ・ウォーホル展 その他多数                         好きなリウム プラネタリウム アクアリウム Gリウム その他多数
好きな季節 秋 春 夏 その他冬
好きな色 紅葉 桜色 アクアブルースカイ 雪景色 その他多数 

  
     

note記事のおしらせ

2024年7月時点でnote記事に以下のラインナップをアップしております。何か引っかかるタイトルがございましたら、ぜひ訪れて頂ければと思います。

マンガとは一体何なのか?
『マンガ』に関するエトセトラ①~⑫の記事。
画像32ページ読み切りマンガ『デイドリームビリーバー』2020年作
&電子書籍「新しい時代のマンガの作り方」紹介・宣伝記事。
「絵」とは果たして何なのか?
絵画表現の謎へのチャレンジ。 エクストラ3部作。
ワンダフルワールドへの思考001~012の記事。
ゴキブリの魅力・秘密について。
クロゴキブリ飼育体験 全12記事&⓪
ディオゲネスとの出逢いの思い出。
ごきぶりマンガ道エピソードゼロ。
目指したい場所。果てしないマンガドリームとは?
記事①~⑩&⓪夢のマンガ賞 記事連載中
漫画賞投稿作54P作品『デイドリームビリーバー』
謎の少年の正体とは?

電子書籍の宣伝☟

↓アマゾンキンドルにて電子書籍発売中です。
キンドルアンリミテッドでも読めますので、もしご興味頂ければぜひ一読していただければと思います。

読み切りマンガの作り方の1ケーススタディです。
クロゴキブリ苦手でなければ、覗いていただければと思います。

『デイドリームビリーバー』初期コンセプトイラスト。
計画倒れにならないように・・?

本日は訪れていただきましてありがとうございました。

またの機会にお待ちしております!!

最新更新日 2024年7月


参考書籍


『WOMEN 女性たちの世界史大図鑑』 河出書房新社
『女性の世界地図』ジョニー・シーガー著 明石書店
『Woman‘s style 100 世界の女性偉人たち』監修ヤマザキマリ 昭文社
『女性たちの美術史』美術手帖NO. 1089特集 美術出版社
『世界の女性と人権』アムネスティ・インターナショナル著 明石書店
『性差別の損失』リンダ・スコット著 柏書房
『ヒューマニティーズ 女性学/男性学』千田有紀著 岩波書店
『ジェンダーがよくわかる本』瀬地山角・中村圭著  秀和システム
『イラストで学ぶジェンダーのはなし』
アイリス・ゴッドリーブ イラスト・文 フィルムアート社
『女性の生きづらさとジェンダー』心理科学研究会ジェンダー部会編
『ジェンダー分析で学ぶ女性史入門』総合女性史学会編
『禁断の果実』リーヴ・ストロームクヴィスト作 相川千尋訳 花伝社
『ヴァギナ・モノローグ』イヴ・エンスラー著 岸本佐知子訳白水社
『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』 遥洋子著 筑摩書房
『ブラック・フェミニストの主張』ベル・フックス著 清水久美訳 勁草書房
『百合のリアル』 牧村朝子著 星海社新書
『責任と癒し』 ハワード・ゼア著 森田ゆり訳 築地書館
『独り居の日記』 メイ・サートン 武田尚子訳 みすず書房
『女性ライフサイクル研究 第9号』
 特集:女性のトラウマと回復 女性ライフサイクル研究所
『オレンジだけが果物じゃない』ジャネット・ウィンターソン著
 岸本佐知子訳 国書刊行会
『心への侵入』 中嶋一成 宮城由江著 本の時遊社
『あなたが悪いのではない』リンダ・ガンジロ著 田上時子監訳 木犀社
『封印された叫び』 斎藤学 講談社
『私は男でフェミニストです』チェ・スンボム著 金みんじょん訳
『マンガでわかる男性学』改訂版 マンガ・文 水島新太郎 行路社
『世界を変える女たち』ニューズウィーク日本版 阪急コミュニケーションズ
『少女漫画家「家」の履歴書』 週刊文春編
『ミュシャから少女まんがへ』大塚英志著 角川新書
『ジェンダーで見るヒットドラマ』治部れんげ著 光文社新書
『フェミニズムの来た道』THE BIG ISSUE VOL.448特集
『いまこそ,「ジェンダー」の話をしよう。』Pen No.497
『メモリーズ 学年誌 昭和の少女まんが』小学館
『少女マンガ超入門!』pen No.337
『少女マンガの宇宙』図書の家編 協力 石堂藍 立東舎
『昭和美少年手帖』 中村圭子編 河出書房新社
『少女の友』創刊100周年記念号 実業之日本社編
『なぜ今、1990年代ブーム?』週刊文春WOMAN vol.22
『労働系女子マンガ論!』トミヤマユキコ著 タバブックス
『マンガ文化55のキーワード』ミネルヴァ書房
 竹内オサム 西原麻里 編著
『少女マンガの世界Ⅱ』別冊太陽 平凡社
『はじめてのフェミニズム』デボラ・キャメロン ちくまプリマー新書
『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』
 サッサ・ブーレ・グレーン 岩崎書店
『セクシュアルマイノリティってなに?』
  監修 日高康晴 絵 中山成子 少年写真新聞社
『女子のチカラ』 米澤泉 勁草書房
『ハイヒールを履かない女たち』あぶみあさき かもがわ出版
『子の無い人生』酒井順子 角川書店
『「婚・産・職」女の決めどき』牛窪恵 大和書房
『シングル女性の人生設計』日本経済新聞生活経済部編
 日本経済新聞社
『図解雑学 ジェンダー』
 加藤秀一・石田仁・海老原暁子著ナツメ社

マンガリスペクト主義。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?