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フィンランドと伊豆の共通点 フィンランドに学ぶ持続可能な未来図から未来図(みら伊豆)の考察

共通点???
え?フィンランドと伊豆って何の関係があるの?と思うかもしれませんが、実は意外と共通点があるのですよ!信じられない?

▽温泉文化
まず、フィンランドと伊豆の共通点のひとつは、温泉文化があること。
フィンランドではサウナが大人気で、家庭や公共施設にもあるのです。
サウナはフィンランド人にとって、健康や美容、リラックス、コミュニケーションなど、さまざまな意味を持っています。
日本の温泉も同じように、身体と心の癒しになりますよね。
フィンランドと日本では、裸の付き合いがあるという点も共通しています。
日本では温泉に入るときに恥ずかしがらないし、フィンランドでもサウナに入るときに裸に抵抗がないのです。
もちろん、公共の場では水着を着たり、男女別になったりすることもありますが、個人宅や友達と一緒に入るときは裸で入るのが基本なのです。
家族でサウナに入ることも普通なので、日本のお風呂の感覚とよく似ていますね。

▽豊かで美しい自然
次に、フィンランドと伊豆の共通点のひとつは、自然が豊かで美しいことです。
フィンランドは森と湖の国と言われていますが、実は森林面積は日本とほぼ同じで、約7割なのです。
フィンランドの森は町中からでもアクセスが良く、自然とのふれあいが楽しめます。
フィンランド人にとって自然は特別な場所で、エブリマンズライトという自然との共生を促進する法律があるほどです。
日本人にとっても自然は昔から神聖な場所で、日本中にさまざまな信仰があります。
伊豆も自然が豊かで、海や山、川などが美しく、四季折々の風景が楽しめます。
伊豆には国立公園やジオパークなど、自然保護のための取り組みもあります。
フィンランドと伊豆では、自然は何か特別なパワーを感じる神聖な場所なのです。

▽おさかな文化
最後に、フィンランドと伊豆の共通点のひとつは、おさかな文化があることです。
日本人の典型的な朝食と言えば、焼き魚定食ですよね。
フィンランドでも一般的な料理にサーモンをよく使います。
サーモンスープやサーモングリル、サーモンのカルパッチョなどはフィンランドでも人気のメニューです。
魚をよく食べる国民性という点でもフィンランドと日本はよく似ています。
伊豆も海に面しているので、魚介類が豊富で、いつでも地魚がおいしいです。
伊豆では、実にいろいろな地魚を刺身や寿司、炙り、煮魚、干物などが楽しめます。
栄養価が高く、美味しいだけでなく、健康にも良いですよね。

▽モビリティの発達~スマートシティの可能性
ポジティブにいえば、モビリティの発達も似ています。
実際は、伊豆は公共交通機関が質量ともに脆弱で、渋滞問題等未解決課題山積の側面もありますが
ここはポジティブにとらえたいと思います。

ただ、まだまだスマートシティを目指した場合伸びしろ・可能性があります。
首都ヘルシンキは、2020年の「世界のスマートシティ・ランキング」でシンガポールに次いで2位に選ばれています。

スマートシティ化に欠かせないのが、移動の問題です。
MaaS(Mobility as a Service=サービスとしてのモビリティ)とは各種交通インフラとAIなどの情報技術とを組み合わせてパッケージ化し、さまざまな交通の課題を解決しようという、フィンランドで生まれた概念です。

フィンランドではMaaSアプリが普及していて、欧州4か国でも導入され、
日本でも一部地域で実証実験が開始されています。

MaaSは効率的な移動を実現するだけでなく、
交通渋滞の緩和、高齢者や障がいがある人のサポート、環境汚染の軽減などメリットは多くあります。

移動手段の80%を自動車に依存していたフィンランドですが、
MaaSプラットフォームの運用により、自家用車の利用は減少、
公共交通機関の利用は増加したそうです。
持続可能なモビリティ社会が実現しているのです。

ヘルシンキの約100km北側にあるラハティ市では、
エコな移動手段を選ぶとドリンクチケットやバス乗車券などの報酬がもらえるという
アプリを導入しています。

ヒトの心理として、特典がある、と思うと積極的に活用したくなりますね。

▽スマートシティ・デジタル化がもたらす未来図/みら伊豆

伊豆はスマートシティ化をきっかけとして、デジタル化も可能性を秘めています。
面倒だからやらない、ではなく意識づけとモチベーターとしての仕掛けをそこは官民一体となって目指したいものです。

▽今後 未来展望とポジティブな可能性

昨日のゴミ処理の話も内包しますが、
環境問題への取り組み、次世代への持続可能な社会への取り組みが急務だと思います。
一方、フィンランドは環境問題への取り組みが非常に活発です。
「世界のSDGs(持続可能な開発目標)達成度ランキング」では北欧諸国が上位を占めています。
2019年および2020年の調査ではフィンランドは2年連続世界3位でした。
SDGs以前から持続可能性を意識した対策を行ってきましたが、
国土の3分の1が北極圏に位置するフィンランドの人々の危機意識は強く、
民間や自治体でもさまざまな対策をしています。

「持続可能社会へ~ハッピーアワー~」
わたしは酒屋・飲み屋のまわしものではありません。
本質的に、持続可能な社会を目指し、不要な廃棄をせずに自然の恵みをきちんといただきましょう、という考えのもとに
お伝えします。

たとえば、フィンランドはじめ、北欧では、
大手スーパーマーケットでは「ハッピーアワー」というサービスを行ってきました。
日本では、まだ限定的であり、
飲み屋で酒が安く飲めることでこの言葉が使われてます、
これは本質的な使われ方ではありません。

スーパーで、夕方になる値引きシールが張られますが、
これも限定的なものに思えて仕方ないです。

何をお伝えしたいかというと、
1日単位見ると、夕刻に安くするだけでなく、
消費期限の近い生鮮食品を3割引き等お値ごろプライスで販売し、
夜9時以降は6割引きになったり、
その日だけでなく、賞味期限が近いものをまとめて一か所のコーナーにまとめて販売したり、食品ロス削減のための取り組んでいます。

ここ数年は特に、持続可能社会や日本以上に健康やモッタイナイ意識の高まりからできるだけ動物性由来の食事を避け環境にやさしい自然派由来のメニューを選ぶ人がフィンランド・北欧はじめ急増しているようです。

良いところはまねる、という観点で参考になりそうなのが、
廃棄食材だけを使った廃棄ゼロのベジタリアンレストランもあるといいます。

伊豆は、せっかく鮮魚・野菜と地元の恵みに恵まれる地域です、
それでも物流の安定供給観点でスーパーには
伊豆以外から多くの食材が”輸入”されそして夕方から翌朝まで値引きシール張られたものが販売されています。

必要と思われるから店頭に並ぶのですが、
新鮮なものを買うだけでなく、
適切なタイミングに、適切な食材を、適切に料理していただくことで、
廃棄をさせないマインドをもったサービス開発、
それを良しとする住民側の応援する姿勢というのも
持続可能な社会のために未来志向で
”みら伊豆”を創造していくのはいかがでしょうか。

▽みら伊豆への期待

フィンランドの人はシンプルなライフスタイルを好みます。

フィンランドについて語られる際に”less is more”(少ない方が豊かである)という言葉が使われることがあります。

贅沢や多くの何かを求めるのではなく、
人々は静かな日常の中に楽しみを見つけることに長けています。

多くの人が午後4時に仕事を終え、
プライベートライフを大事にしています。

コロナ以前から在宅勤務3割だったのが、
ヨーロッパでもいち早く在宅勤務を促進し、
今では省庁を含め7割が在宅勤務といいます。

大室高原は、この季節になると、
街路灯の多くが管理されない樹木により覆われてしまい
夜道が暗く、かつ、空き地に野生動物がいるので
17時までに、犬の散歩を終えて帰宅しないと
空き地からガサガサ動物が動く音が聞こえてくるので、
ヒトのためにも、犬のためにも安全に早く帰宅しがちという点が
似ていると思います。

フィンランドは4年連続で「世界幸福度ランキング」世界1位に選ばれたことが発表されています。
幸せの尺度が人それぞれなのは言うまでもありませんが、
そんなフィンランド流ライフスタイルの中に、
そのヒントの一つが隠れているのかもしれません。

みら伊豆も将来、幸福度ランキングで
上位にランクされたら素晴らしいですよね。

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