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「ダイバーシティ経営」に取り組む企業が、少しでも増えるために。鹿児島と広島のイベントで講演をしてきました!

こんにちは、愛知県瀬戸市に本社を置く大橋運輸です!

私たちは愛知県にある「せともの」の地域で、運輸業や遺品整理・生前整理の事業を行っています。社員がイキイキと働ける会社を目指し、日々さまざまな取り組みに挑戦中です。

社内では、海外メンバーやLGBTQ、高齢者など、多様な人財が活躍できる環境を整えています。そんな「ダイバーシティ経営」の取り組みを、ありがたいことに社外でも評価していただけることが増え、先日は「D&Iアワード」の受賞についても記事で紹介しました。

弊社のダイバーシティにおける取り組みを支えているのが総務課にある「CSV(Creating Shared Value)・ダイバーシティ推進室」。社内外に向けた広報物の作成や地域貢献活動の企画運営のほか、通訳・翻訳、ヒアリング実施などの業務を中心に行っています。

全国的にも珍しい組織であることから、今では「CSV・ダイバーシティ推進室の取り組みを聞きたい」と、各地のセミナーに招待いただけるようにもなりました。直近では1月に鹿児島、2月に広島で開催されたイベントで、総務課の部坂が講演を行いました。今回は、講演でお話した内容や、参加者との交流を通して考えたことを紹介できればと思います。

小さなことから一つずつ。弊社の歩みをご紹介!

コロナ禍のため、イベントはZoom上でのオンライン開催。部坂が最初にお話ししたのは、弊社でダイバーシティ経営が始まったきっかけとなる出来事についてです。

1990年に施行された規制緩和によって、運輸業界では新規参入事業者が急増。同時期は、リーマンショックの影響で世の中の輸送量が減っている時期でもありました。その結果、市場が拡大せずに参入事業者だけが増えたので、価格競争が激化していたのです。

価格競争に巻き込まれないためには、付加価値をあげる必要があると考えた代表の鍋嶋。運輸業における付加価値は、挨拶や身だしなみなど、働く人に紐づくものばかり。顧客満足度(CS)を高めるために、まずは従業員満足度(ES)を向上させようと決めました。

 具体的には「ES推進」という職種をつくり、勤務体系にこだわらない形で人財を募集。すると、それまでは男性中心だった弊社に、育児中や語学が堪能な女性を中心に応募がくるようになりました。弊社がダイバーシティ経営への一歩を踏み出した瞬間でした。

勤務時間や雇用の形態を入社する社員に合わせていくと、働き方の多様化が進んでいきました。その影響は、職場環境にも。例えば、社員それぞれに勤務時間が異なるようになったので、デスクには退勤時間を記したタイムカードを設置するようになりました。

現在は、海外メンバーやLGBTQ、チーム雇用者(障がい者雇用)も増え、その割合は併せて全体の約3割となりました。幅広い領域で活躍しており、特に「健康経営」の取り組みは管理栄養士の社員を採用したことで、さまざまな成果が生まれています。

10年後に変われるように、目の前の課題を見過ごさない

今回ご参加いただいた方は、企業の管理職として働く女性や行政で勤務されている方がほとんど。業種や会社の規模の違いはあれど、その多くが「ダイバーシティについて取り組みを始めたいけれど、何から始めたらいいのか分からない」とお悩みの様子でした。

そんな中、セミナー内で行ったディスカッションでは「実際の取り組みや事例を知ることができ、取り入れられそうなことが多くあると感じた」「男性中心だった企業が、誰もが働きやすい職場に変化していくのを感じることができた」という感想をいただきました。

特に印象的だったのは、「意識や職場環境が変化することに10年かかっていたことに驚いた」という声。今でこそ、ダイバーシティをテーマにした講演に招待いただけるようになった弊社も、さまざまな挑戦と苦労を経て、現在に至っています。

タイムカードの設置を始めとした働く環境の改善や、ジェンダーや働く時間にとらわれない事業展開に合わせた人財の採用。多様な人財が集まったことによる、お互いを理解するためのコミュニケーションの増加。こうした機会を10年をかけて積み重ねたことで、社員の一人ひとりに「おたがいさま」の気持ちが育まれ、チーム力は向上していきました。

付加価値の向上を掲げる前は下請け比率が90%だったのに対して、現在は5%に。求人への応募数も10年で2倍以上に増え、事業への大きなインパクトも生まれてきています。

直面した課題を置き去りにせず、向き合い、粘り強く取り組むこと。変化をつくるためには知識も身につけ、新しいアイデアを実行すること。始めの一歩は小さいものでも、学び、行動を継続することが変化につながるというメッセージが届けられていたら嬉しいです。

後日、今回のセミナーに登壇した部坂のインタビュー記事も掲載予定です。「CSV・ダイバーシティ推進室」の詳細や、部坂の仕事にかける思いもたっぷりお伝えします!

弊社ではさまざまな職種で採用をしています。興味を持ってくださった方は採用ページをご覧になってもらえると嬉しいです。

また、ビジョンに共感して下さった方で、公開されている求人にはマッチしないものの「挑戦したいことがある」「自分の経験やスキルを活かせるか確認したい」という方向けに、オープンポジションも用意しました。

オンラインでのカジュアル面談を想定しておりますので、ご関心のある方は下記のページからぜひご応募いただけたらと思います!

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