ゆらゆらぞんび

どこにでもいる、ただの平成生まれです。 現実と虚構との間で、ゆらりゆらり漂うように生きております。 fav.フィギュアスケート観戦、読書、アニメ、声優さん、人智の及ばぬものetc.

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    真の限界飯は江戸に学べ

    てっぺんをまわって帰宅。 深夜残業でヘロヘロキャンディなのに、野菜や肉をきちんと切って鍋をつくる気力なぞ残っておらぬ。 具や具や汝を如何せん。 こんなときこそ、豆腐の出番だ。 「ふはふは豆腐」をつくった残りの絹ごし豆腐がある。 Hey,TO-fu hyakuchin,包丁を使わず、怠惰を極めた料理を教えて! ……あるんだな、これが。 『豆腐百珍』、令和のヘロヘロOLの需要も満たすとは畏るべし。 ↓「ふはふは豆腐」についてはこちら。真の八杯豆腐「八杯豆腐」が何者かもわからぬ

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      • 母お手製チーズケーキの秘密

        遠い記憶の母は、古びたオーブンでチーズケーキを焼いていた。 ただ甘いだけでなく、塩気とほのかな酸味が効いたチーズケーキを、私はたいそう気に入っていた。 味の秘訣は、まず土台のビスケット。 何の変哲もないただのビスケットを袋の中で砕き、有塩バターを混ぜてケーキ型の底面に敷き詰める。 ザクザクとした歯触りで、塩気も絶妙に効いた土台がケーキ全体のバランスを絶妙に調整する。 さらに欠かせないのは、スーパーに必ず並んでいる、青色パックの500g入りヨーグルト。 (尤も、昨今は450

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        • 名探偵の業と奇跡の確率(訳:「池袋シャーロック」を見届けた)

          「推理のできない名探偵」が主人公の朗読劇「池袋シャーロック」。 全6話構成の5話、6話が本日生配信とのことで視聴。 ↓前の記事はこちら。(note複数引用貼り付けはできないのね) ↓1話と2話はこちら。 https://note.com/pr0menade/n/ne2fc46bc3aa3 File.05「四つの推理の回想」雪島と住吉という、2人の会話でほぼ成り立つ話。 曰く、「北崎教授のファンミ」。 ビラがHG創英角ポップ体というが、それ「書体カエ」で即戻しやぞ。 ど

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          • マルチエンディング・チョコレート

            終わらぬ仕事を前に、妄想がとまらない。 たとえば、いま手に持っている一口サイズのチョコレート。 奴が私のもとにこなかったら、どんな人生(チョコだけど)を歩んだのか。 私がチョコ氏を買い求めたのは、最寄り駅から徒歩3分のスーパーマーケットだ。 鉄道名を冠したその店は、庶民の味方とは言い難い。 たしか20%引きセールの日に、籠に放り込んだのだ。 チョコ氏は本来なら、高台の上にお住まいのマダムの手に取られていたのではなかろうか。 きっと家事代行サービスをご活用のマダムは、白魚

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            時空を超えた「ふはふは」

            大学時代、地下の図書館で偶然出会った本がある。 『豆腐百珍』。 江戸時代の豆腐料理が百も、つらつらと書かれている。 現代でも「おかずレシピ100」なんて書籍はありそう。 「古今東西、変わらぬものよのう」とにやにや読み耽っていた。 さて時を経て現在。 愛聴しているラジオで「豆腐」がテーマとなり、『豆腐百珍』の存在を思い出した。 ……なんと、国会図書館のデジタルアーカイブにある! アカデミックな世界から離れ、もう二度と会えないと思っていた刊本と感動の再会である。 せっかく

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            追儺と敬意、恐れと畏れ

            節分詣で 福詣で 吉田の山には 鬼が出る 鬼につられて厄祓い ご利益ありますえ 学生時代を過ごした地に鎮座まします吉田神社。 こちらの追儺式は京の都でもまた格別だ。 追儺は平安時代から伝わる、由緒正しき儀式。 赤鬼、青鬼、黄鬼が雄叫びを上げながら境内で大暴れ。 (わりと怖いので、幼児はだいたい大泣きする。) そこに四ツ目の方相氏が現れ、矛と盾で鬼たちを追い詰める。 最後に鬼たちは桃の弓で追い払われ、山へと退散するのだ。 さて、ここからが真骨頂。 追い払われた鬼は、翌日

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            「池袋シャーロック」3話と4話をみた

            どこも行けないこんな世の中じゃ、ポイズン。 そんなことを言っても仕方ないので、配信イベントを楽しむ今日このごろ。 今日は全6話構成の朗読劇「池袋シャーロック 最初で最後の事件」File03、File04を堪能した。 File01とFile02の感想はこちら。↓(※ようやくnoteの引用機能を覚えた) File.03「遺され組合の帰還」 冒頭、ホームズ役の北崎教授がいない……だと……!? まさかの主人公死亡。 北崎教授が亡くなった世界線ということで、File01のデッドエ

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            麺草子(めんのさうし)

            春はパスタ。 未だ肌寒き日に、カルボナーラ。 春たけなわ、オイルベースの、桜海老と甘藍を和えたるもの。 花の咲きたる川を見て食ふは、いとをかし。 夏は素麺。 氷水に浮かべたる。 小口切りの青葱。千生姜。茗荷、いとつきづきし。 白き中に桜色の交じるは、をかし。 柑子の載るはわろし。 秋は蕎麦。 秋蕎麦こそ至高なり。 十割蕎麦のかほり、あはれなり。 冷たきも温きも、いとをかし。 冬は、らあめん。 塩、醤油、みそ、豚骨。いずれもたふとし。 豚骨せうゆに海苔、言ふべきにあらず。

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            ラーメン&ディスティニー

            ラーメン。それは、甘美なる響き。 底冷えする冬の日に、無性に啜りたくなる。 スープは清流のごとく澄んでいても、沼のごとく濁っていてもよし。 葱は青も白も捨てがたい。両方載せるのがよい。 糖質と脂、人類の本能に語りかける背徳の味。 風花が舞う中、ふらりと入った路地裏のラーメン屋。 地下に続く階段を降りていくと、そこは魔法の国だった。 味の濃さ:うす味・基本・こい味 こってり度:なし・あっさり・基本・こってり・超こってり 麺:バリカタ・かため・基本・やわめ・超やわ ……呪文

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            透明人間まではまだ遠い

            以前、会社入口で検温すると32度になる話を書いた。 相変わらず、奴は32度を表示しながら「正常範囲内です」と仰せである。 正常範囲とは? そしてあろうことか、ついに僕の存在を認識しなくなった。 センサー前に立っても、一切反応しない。 沈黙。 ぴょんぴょんと飛び跳ねて、自分の存在を主張する。 5回ほど跳んでやっと、34度を表示しつつ「正常範囲内です」と仰せになった。 もしかして、自分という存在は既に存在しないのか。 手のひらを空に翳すと、すうっと透けて見えた。 そうか、僕は

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            「池袋シャーロック」1話と2話をみた

            緊急事態宣言でイベント各種が中止となり悔しい思いをしている同志諸君、いかがお過ごしだろうか。 こんなときこそ、配信イベントを存分に楽しみ、課金しよう。 そういうわけで、本日はこちらを堪能した。 「池袋シャーロック 最初で最後の事件」全6話構成の朗読劇。本日から順次公開される。 1話と2話は収録配信で同時公開だったが、順番どおりに見ることを、強くおすすめする。 (理由は後述) 物語の前提、そして現実と虚構推理力がない超お人好しの北崎教授が主人公。 彼の友人にしてワトソン役の

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            ほろ苦き歓喜

            私の救世主は、チョコレートとビールだ。 ストレスが極限に達すると、味がわからなくなる。 「栄養が取れればいいや」と言っていた自分を張り倒したい。 口の中のものを飲み込むのも苦痛だ。 そんなときに、新海誠監督『言の葉の庭』のワンシーンを思い出した。 映画の中で、「これだけは味がわかる」と言って、雪野先生が食べていたものは何だったか。 縋るように、冷蔵庫に眠っていたそれらに手を伸ばした。 実食。 ビンゴ。 私の知っている、味がする。 「おいしい」「生きてる」 ふたつのことば

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            君がため

            我が衣手に 雪はふりつつ 「21世紀にもなると、スーパーで調達するんだけどね」 プラスチックのパックを片手に苦笑いしつつ、台所に立つ。 せり、なずな。ごぎょう、はこべら、ほとけのざ。 すずな、すずしろ。これぞ七草。 蕪や大根はともかく、ほかの草はなかなか台所ではお目にかかれない。 トントンと刻んでいると、青臭いかほりをが鼻孔をくすぐる。 ガスコンロの土鍋が、ことことと音を立てはじめた。 火を弱め、一度だけ鍋底から大きくかき混ぜる。 お米の甘い匂いがふっと鍋から外界へと

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            ふつうじゃない私たち

            ここ最近、自分がオタクだと言うと「わー腐女子だー」と言われることが多々ある。 腐女子とオタクは同義ではない。 場合によっては悲劇が起こるので、ことばの定義は正しくご理解いただきたい。 そして実のところ、私はBL作品をあまり好まない。 これはラブコメを好まないのと同様の理由だ。 どちらも「面白ければ読む」。 でもミステリーのように、ジャンル名を聞くだけでときめきはしない。 虚構にしろ現実にしろ、他人の色恋沙汰に対して興味を持てないのだ。 そして他の人と比べると、恋愛に対す

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            センチメンタル・ギョーザ

            かつて共に暮らした彼は家事を一切しない男だった。 たちの悪いことに、文句だけは一流だった。 「俺、味噌汁に薩摩芋は嫌なんだよね」 「みかんって皮むくの面倒だから好きじゃない」 「文句があるなら、自分でやれ!」と喉元まで出かかること数知れず。 結局、ただの一度も言えずじまいだったけれど。 そんな彼が、唯一担当していた家事がある。 それは、冷凍ギョーザを焼くこと。 そして憎らしいことに、私よりずっとずっと上手だった。 横で彼の焼き方を見る限り、たぶんタネも仕掛けもない。

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            口いっぱいのスパシーバ

            「どこか遠くに行きたいの」 彼女は、ため息とともに吐き出した。 電柱に凭れて空を仰ぐが、その視線の先には広がる青ばかり。 ほんの少し前まで、羽田空港へと向かう飛行機が一筋の白を残していった空。 今となっては、その光景も遠い昔のようだ。 そんなとき、僕は彼女を連れて近所の異国料理レストランをめぐる。 今日の気分は、そう冬の国・ロシア。 ロシア料理レストランに行こうじゃあないか。 メニューを開けば、見知らぬ単語がずらりと並ぶ。 戸惑いつつ、まずは前菜の盛り合わせを頼む。 目を

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