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専門性と実用性を両立する学習体験を目指して。「DB・SQL」勉強会を開催

みなさん、こんにちは。
パーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T) システムソリューション事業部(以下、SSOL) グループソリューション統括部 リクルートメントソリューション部の西川と申します。

まず始めに、みなさんは技術の学習にどのようなアプローチを取っているでしょうか。
一部の方々は、自己鍛錬としてプライベートの時間を利用して一人で学習を深めているかもしれません。一方、ある方々は会社の教育制度を活用して、効率的に知識を増やしているでしょう。

私が所属している部署では、特に後者のアプローチが盛んです。
さまざまなテーマで勉強会が頻繁に開催され、それにより学習機会が広がっています。これらの勉強会は、新たな知識を得るだけでなく、部署全体の結束力を高める役割も果たしています。

今回の記事では、私たちの部署で開催された実際の勉強会の準備過程や内容について詳しくご紹介したいと思います。これからの話がみなさんの学びの参考になると幸いです。


自己紹介

西川 功佑(にしかわ こうすけ)
2021年4月にパーソルP&Tに新卒入社し、グループソリューション統括部 リクルートメントソリューション部へ配属。現在は同部にて、パーソルグループが運営するキャリアマネジメントサービスの開発PJTにチームの技術リーダーとして従事。
趣味は弾き語りとゲームです。最近はストリートファイター6を購入し、やっと勝率50%程を維持できるようになりました。

1.はじめに

まず、開催した勉強会の内容の前に、社内勉強会制度がどのようなものなのか、その他にどのような制度が存在するのかを簡単にご紹介いたします。

1-1.社内勉強会について

私が所属している部署では、勉強会や施策を誰でも登録、開催することができるようなフォームが公開されており、技術に関すること以外にもPMO勉強会、ロジカルシンキング勉強会など、さまざまな勉強会が開催されています。

社内勉強会は、参加する側として組織のナレッジを使用して効率良く学習を進めることができることはもちろん、開催する側としても、自分の知識をナレッジとして共有する、組織のメンバーと切磋琢磨して技術力などを磨く良い機会として活用することができます。

1-2.Udemyについて

SSOL事業部では、社員に対してUdemyBusinessのアカウントが各個人に与えられているため、Udemyの数多くの講座の中から自分の学習したい講座を選んで効率的に学習をすることができます。
今回勉強会を開催するにあたって、このUdemy内の講座を活用して勉強会を進めました。

2.いざ、勉強会運営

それでは、実際にどのように勉強会を企画、運営したのか、またその実施の内容と成果をご紹介いたします。

2-1.勉強会の内容

この度企画した勉強会のテーマは「DB・SQL」でした。
DBやSQLは、日々の自習では焦点を当てづらいテーマであり、オンライン上の教材も比較的少なく、学習しにくい領域と言えるでしょう。
そんな背景から「DB・SQL」をメインテーマに選び、具体的には部内で頻繁に使用される「MySQL」を中心に取り上げることにしました。

これにより、専門性と実用性を両立する学習体験を提供することが可能となりました。
さらに、この勉強会の目標として以下の2つを設定しました。

  • 若手メンバーのDB・SQLの基本スキルの向上

  • 情報共有や指摘しあうといったコミュニケーションを活性化させ、目標への協賛力を育てる

今回選んだテーマである「DB・SQL」には深い理解を求められる一方で、それが実際の業務にどれほど重要であるかは明らかです。
とくに、「MySQL」は私たちのチームが日々使用しているツールの一つであり、その理解は業務の効率化に直結します。
若手メンバーがこの領域でのスキルを磨くことは、個々のスキルアップだけでなく、チーム全体の生産性向上にも寄与します。

そして、情報を共有し、指摘しあうことでコミュニケーションが活性化されます。これはただの意見交換以上のもので、チーム全体の一体感を育み、共通の目標に向かって努力する熱意を醸成します。
これらの目的とテーマを明確にした上で、具体的な勉強会の準備に移ります。

次のセクションでは、どのように勉強会を計画し、準備を進めたのか、その詳細をお伝えします。

2-2.勉強会の準備

勉強会の準備段階では、定めていた目標を達成するため、具体的なアクションを計画しました。

まず、勉強会の参加対象者を若手メンバーに絞ることにしました。これは、目指すスキル向上の方向性が、新入社員や初級者のレベルでの基礎的な知識と技術力の強化に重点を置いていたからです。

次に、使用する教材として、基礎的かつ網羅的な内容を提供するUdemyの講座を選びました。この講座は、DB・SQLという広範な領域について、初級者にも理解しやすい形で知識を提供するものでした。
実際に使用した講座はこちらです。
勉強会の進行については、以下のように計画いたしました。

①勉強会全体の内容

まず、上記のように全体を2つのSTEPに分け、STEP1を知識のインプットのフェーズ、STEP2を知識のアウトプットのフェーズとしました。

②STEP1の内容

STEP1では「Udemyの視聴⇒各自1つ問題作成⇒勉強会時間内に解く⇒出題者が解説」というサイクルを毎週回していました。この構造により、参加者各自がUdemyで学んだ内容に基づいて問題を作成することで、インプットとアウトプットの循環をより密度高く行うことができました。
さらに、出題者が問題の解説を行い、その後質疑応答の時間を設けることで、参加者間での活発なコミュニケーションの機会も作り出しました。

③STEP2の内容

STEP2では、参加者が持ち回りで発表を行う形式を採用しました。毎週一人ずつがUdemyで学んだ内容を整理し、他のメンバーに説明する機会を得ることで、深い理解と習得を促しました。発表後にはフィードバックや質疑応答の時間を設け、さらなる情報の共有と理解を深めるための対話の場を作りました。

また、フィードバックや質疑応答の段階では、参加者全員が一度は発言するように努めました。これは、発表者がフィードバックを求める相手を指名する形で進行しました。
さらに、各発表者はその回での議論や意見交換の内容を部内のブログにまとめて投稿しました。

これにより、勉強会で学んだ知識が組織全体の共有知として残るようにしました。
それぞれの発表とその後の議論は、組織のナレッジとして蓄積され、後から参照することが可能となっています。
このように、対象者や勉強会の内容を計画し、勉強会の目的に達成に向けて進行しました。
次のセクションでは、実際の勉強会の成果について詳しくご紹介します。

2-3.勉強会の成果

勉強会の最終段階として、私たちが使用したUdemyの講座の内容全てを範囲とした小テストを参加者全員に解いていただきました。
この小テストは、参加者が講座で得た知識をしっかりと理解し吸収できているかを確認するためのものでした。
その結果が以下になります。

結果、驚くべきことに、ほとんどの参加者がテストで8割以上のスコアを獲得できました。
これは、参加者全員が勉強会の内容をしっかりと理解し、自分のものにすることができたという明確な結果となっていると思います。
また、参加者からは以下のようなお声をいただいております。

初心者向けの講座の活用や持ち回りでの発表、そして積極的なフィードバックの取り入れにより、若手メンバーのDB・SQLに関する基本スキルが着実に向上しました。
また、参加者全員が議論に参加する形で、以下のように情報の共有や意見交換を通じてコミュニケーションも活発化しました。

このように、これらの取り組みを通じて、勉強会は2つの目標、「若手メンバーのスキルの向上」及び「情報共有や指摘しあうといったコミュニケーションを活性化させ、目標への協賛力を育てる」の両方を達成することができました。

3.さいごに

記事の冒頭で、みなさんに自身の学習方法について考えていただく問いかけを行いました。
今、共有したこの経験を通じて社内勉強会の制度を活用することで、個々の学習だけでは得ることの難しい、部署全体の結束力やコミュニケーション力の強化が可能であることを示せたと思います。

また、自分自身も組織の技術力向上の一助となれたことに、大きなやりがいを感じられました。
本勉強会をサポートしてくださった方々、そして参加者として勉強会を活性化してくださったみなさんに、この場を借りて感謝を申し上げます。

以上のことより、私は、私たちが社会人として技術力をどのように会社や社会に活かすかについて考えること、そして自身が何を実現できるのかを見つけることは、非常に重要だと感じています。

また、SSOL事業部では豊富な学習制度を提供し、それを利用できる環境を整備することでエンジニアがより成長しやすい環境作りを目指しております。

最後に、技術はただのツールではなく、それを適切に利用することで社会全体を前進させる力になります。そして、みなさん一人ひとりがどのようにそれを活用するかが、今後のITの未来を形成すると思います。
新たな可能性を模索し、一緒に学び、成長し、そして貢献していきましょう。


※西川さんが所属するリクルートメントソリューション部のその他の学習支援に関する取り組みはこちらの記事もご覧ください。


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