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AWS認定SAA資格取得から得た知識の活用と実践について

皆さん、こんにちは。パーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)グループソリューション統括部 リクルートメントソリューション部の宮脇と申します。

皆さんはAWS(Amazon Web Services)をご存知でしょうか?
以前、同リクルートメントソリューション部で教育施策の企画推進を担当する藤谷が、部門でのAWS認定 Solutions Architect – Associate(SAA)資格の取得推進に関する記事を執筆しました。

※その時の記事はこちら

本記事ではSAA取得についての体験談や具体的な活用・実践事例についてご紹介させていただきます。

自己紹介

宮脇 聡史(みやわき さとし)
グループソリューション統括部 リクルートメントソリューション部所属にて、人材紹介事業における基幹システムの開発保守に従事。現在はハイキャリア転職サービスの開発PJTにPLとして参画。
プライベートでは、運動不足を解消するためにジムに通っています。上記の写真は休日にUSJのスーパー・ニンテンドー・ワールドに行った時の様子です。

SAA資格取得に至った背景

アプリエンジニアである私としては、正直なところAWSなどのクラウドサービスは「専門外」と避けていました。そして苦手意識から避けていました。そういったアプリエンジニアの方も多いのではないでしょうか?

今までは「サーバー構築やネットワーク、セキュリティはインフラチームに依頼!」といった、アプリエンジニアとインフラエンジニアは遠い存在だったのと、インフラは遠い存在でよくわからない分野でもあったため極力逃げてきました。

しかし、AWSやAzure、GCPなどのクラウドサービスの登場により、アプリエンジニアでもインフラ設計・構築が簡単に可能となる時代が到来したことで、急速にアプリエンジニアの求められるスキルが変化していきました。

実際現場でもAWSを活用したシステム構築を行っており、業務でついていくためにも「勉強しないと!」と学習意欲を駆り立てました。そこで、AWSの知識を学ぶ上で「AWS認定の資格取得」を目指すことでAWSサービスを体系的に学ぶことができ、業務に生かせると考え、AWS認定 Solutions Architect – Associate(SAA)の資格取得に取り組みました。その結果と成果、活用、実践についてお話できればと思います。

SAA資格の結果

2021年12月に臨んだ1回目の受験では不合格、2回目でようやく合格となりました。
正直なところ「非常に難しかった」です。

SAAではアソシエイトレベルとはいいつつ、AWSの幅広い知識とベストプラクティスを提案できるソリューションアーキテクトを目指す試験のため、膨大なサービス数をインプットするだけでも大変でした。

1回目で不合格となった際は絶望でしたが、その分振り返りができ知識不足を補えたので結果的には良かったと思っています。
SAA資格取得をすることで、体系的にAWSサービスを学ベて、システム構築の場面でソリューション提案ができるようになったのは大きなメリットだと思います。

知識を生かした活用と実践

SAA取得後に学んだ知識を生かして下記施策を行いました。

  1. 部門のAWS知見向上

  2. AWS学習プラットフォームの管理者参加

  3. AWSサービスを利用した業務のリリース作業の自動化

  4. 勉強会の開催やサポート活動

上記のうち、①と③についてピックアップし、どういったことを実践していったのか紹介させていただきます。

部門のAWS知見向上

SAAの勉強法としては参考書とUdemyでの座学メインであったため、ハンズオン形式で学んだことを実践してみたいと思いました。リクルートメントソリューション部ではAWSサービスのPoCや学習を目的とした「AWS学習プラットフォーム」があり、そこでWebアプリケーションの代表的なシステム構築を行ってみようと考えました。

AWS構築施策には部門で参加者を募り、8名ほど参加していただき作業分担をしながら図1のようなシステムを構築することができました。
施策を通して、Webアプリケーションの定番となるシステム構築および各サービスの知見を得ることができたこと(※)、またAWSへの興味を持ってもらうことでSAA取得者が生まれたことが成果として挙げられます。

また、部門のAWS学習プラットフォームの管理者として参画し、運用フローの確立やコスト削減、課題管理など取り組むことで部門のAWS技術向上に貢献しています。

(※)VPC、サブネット、セキュリティーグループ、EC2、S3、Lambda、ELB、APIGateway、CloudFormation、Code系、RDS、AMI、Workspacesなど

図1:AWS構築施策のシステム概要図

AWSサービスを利用した業務のリリース作業の自動化

AWSの知見を活かして業務効率化を図りたいと考え、基幹システムで利用しているAmazon APIGatewayの自動リリースを実装することを目指しました。
当時は、Amazon APIGatewayのエンドポイント追加のリリースをCloudFormationにて手動リリースが可能な状態でした。

しかし、AWSのコンソールにアクセスしCloudFormation画面でリリース作業をする必要があり、不便さが残っていました。そこで、図2に示すようなAzureDevOpsのAzurePipelineからAWS CLIを使用してCloudFormationを実行することでリリース作業の自動化を実現しました。

これに限らず、AWSを用いた提案をすることで顧客の満足度も上がり、「クラウドリフトを意識したアーキテクチャ提案をもらい、作業効率化として効果が発揮できており助かっています。」などの声をいただきました。顧客との信頼性も獲得でき、エンジニアとしての価値も上がったと体感しています。

図2:Amazon APIGatewayの自動リリースを実現した際のシステム構成図

最後に

今後はAWS認定 Solutions Architect – Professional(SAP)に挑戦しようと考えています。
SAAに比べると格段に難しく道のりは険しいですが、合格する頃にはAWSのプロフェッショナルとして業務でもより一層活躍できると期待し頑張りたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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