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学生団体note「エコ~るど京大」の取り組み②

こんにちは。食に強いPR会社、株式会社ppcの毛塚です。

弊社では「フードロス削減プロジェクト」を行っています。
フードロスに関連するニュースのピックアップや、フードロス削減を柱として動いている企業・団体、またフードバンクの紹介などをnoteで定期的に更新しています。
記事を見られた方が、少しでもフードロスを身近に考えていただけたら嬉しいです。

本日は、フードロス削減に関わる学生団体取材第2弾!
今回は京都大学の大学生、大学院生、教授などで構成されている団体「エコ~るど京大」のメンバーの皆さんとオンラインでお会いしてきました。

■第1弾はこちら:https://note.com/ppcinc/n/n5cb6737bd762

配信第2回目の本日は、活動に参加している大学院生西本さんのお話と、
前回取材した学生団体「Liga 食品ロス削減チーム」からの質問をお伺いしたので、そちらをご紹介します!

■配信第1回目の記事はこちら

●京都大学 大学院農学研究科修士1年生 西本早希さん

食品ロス削減啓発の活動の中で考える「伝え方の工夫」

私は1回生の頃からエコ~るど京大に加入し、現在は主に食品ロス削減の啓発に携わっています。
活動内容としては、食品ロス削減レシピを考えたり、HPで食品ロスについて発信をするなどの活動です。「知って、行動を起こしてもらう」というところまでができて初めて食品ロス削減につながると思っているので、「どのように伝えるか」を日々考えて工夫しています。例えば、HPでの配信では誰でも理解できるように「小学生が読んでも理解できる」内容にすることを意識して、幅広い年代の方に伝わるように心がけています。

また、京都府内のホテルなどで家庭のロス食品を写真で展示するなど、直接見る・触れられるようなインターネット以外での発信も行っています。

(展示の様子)
(展示活動中の様子)

啓発の目標としていた「行動に移してもらうこと」が達成できた時に感じたやりがい

自分の発信で誰かの意識が変わったことを知ったときは活動のやりがいを大きく感じます。ある時地域の中学校の先生から、私たちがHPで発信していた「食ロスゼロレンジャー」という取り組みを授業で取り入れた、との連絡をいただきました。またそれだけでなく、実際に生徒の皆さんからのレポートをいただき、「家でこんな風に実践しました」「お父さん、お母さんに伝えました」という言葉を目にしたときは、伝えたことが実になり、違う場所で広がっているということを実感しすごく嬉しかったことを覚えています。このようなお声は地域の小中学校からいくつかもらっており、「普段の生活の行動が変わった」というような周りからいただく声が一番のやりがいです。

■西本さんたちが発信した「食ロスゼロレンジャー」取り組みの一部

人とのかかわりは持ちつつも、環境を大きく変えるための研究もしたい

活動の中で得た「人と人とのつながり」をこれからも大切にし、広げていきたいです。また、団体でも個人でも、そのつながりを作っていける人になりたいと思っています。そのためにまずは私たちエコ~るど京大の活動を広め、いつか世の中を変えたいという思いがあります。

私は現在大学院において、廃棄物が限りなくゼロになることを目指し、魚の頭の有効活用に関する研究をしています。魚の頭から健康にいい成分が見つかることで、健康食品の材料という「資源」として、活用できるのではないかと日々研究中です。

エコ~るど京大の活動で、呼びかけで人の行動を変える「人へのアプローチ」は簡単ではないと感じました。一方で、食品ロス削減に取り組む企業や自治体の方々と関わるなかで、「産業面へのアプローチ」の可能性を見いだしました。現在は、水産業や食品企業といった企業の生産工程を変えることで、廃棄される食品の有効活用ができないか研究しています。

今後は「人」と「産業」の2つの面から、食品ロス削減に関わっていきたいです。

第1回でお話を伺った、東北公益大学「Liga」の阿部さん・太田さんからいただいた質問をお聞きしてみました!
 
< 質問 >
「自分たちが卒業した後も、Ligaは続いていってほしいと思っているが、メンバーによって活動に対する気持ちが異なっているように感じています。活動するメンバーの熱量の違いについて、どのように対処されていますか?」」
 
< エコ~るど京大 西本さん、喜安さん、角本さんが質問について思うこと >
 
喜安さん:活動頻度や士気は人それぞれなので、活動を強要する必要はないように思います。
実際に、エコ~るど京大では熱量の違いもそのまま受け入れ、それぞれのタイミングで自由に活動する雰囲気があります。ただ、Ligaさんと同様に、もっと多くの方に加わってほしいという思いももちろんあります。多くの人を惹きつけるためには、如何に活動を楽しく展開していくか、メンバー自身が楽しむかが重要だなと感じました。

西本さん:活動をする中でモチベーションを保つことはとても大切ですし、難しいですよね。特にコロナ前と後では活動の仕方が変わったことを実感しました。
コロナ前は食事会などをして、みんなで会話することでモチベーションを保っていましたが、それができなくなったときはつらかったです。
オンラインで必要事項だけのやり取りだと、活動外の面白みが感じられないように思います。もちろんまだ難しい場面もありますが、そういった「直接のコミュニケーションを増やすこと」は大事だったなと感じています。

角本さん:その質問を聞いて、今までの活動で先輩に頼りすぎてきた部分もあると感じました。今後は自分の意見ややりたいことを積極的に提案し、お互いが協力し合える関係性を築いていけるようにしたいと思いますし、Ligaさんの中でも良い方法が見つかると良いなと感じます。
ぜひ、Ligaの皆さんの活動に生かせる部分があれば嬉しく思います!

また、エコ~るど京大の皆さんからも、他の学生団体に向けて質問をいただいています。
<質問>
活動の発信をもっと広げたいので、どんな発信方法をしているのか知りたいです。
どうやったら多くの人に見てもらえるのか悩んでいます。情報を発信するのは簡単ですが、ちゃんと見てもらえているのかが気になっています。

こちらは、第三回で取材する学生団体の方にお聞きしてみたいと思います!合わせて楽しみにしていてください。

いかがでしたでしょうか。
学生団体の取材は今回で2回目となりましたが、活動している内容が違うことにも団体それぞれの魅力を感じましたし、そこにかける思いや今後の目標をお伺いして、私自身も熱くなるものがありました。

学生の皆さんの思いを通して、食品ロス削減のことが少しでも伝わり、行動してみようというきっかけになれば、と思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、他のページものぞいてみてくださいね!