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寺子屋ツアーで球体関節人形を拝む

アイドルが事務所やレコード会社の枠内で対バンイベントをやるようにV系の世界もレーベル単位で対バンイベントツアーがよくある。ただしアイドルならハロプロやWACKのように音楽性が同じ中でのイベントライブは良いのだが、玉石混交な対バンイベントは苦手だ。特にV系の対バンイベントは本当に好きなバンド以外の時間が困ってしまう。

そりゃ色々聴いてみようという気持ちはある。新しい発見もある。JILUKAなんてまさにそうで、REIGN目当てで行って初見で良いと思えた。貪欲にそういう発見をしに行くというのも悪くないのだが、如何せん気力が付いてこない。じじぃだから。

そんな僕が全然馴染みのない寺子屋のツアーを観るのに大阪まで行ったのは、ひとえに「生で【もとはる】を見ないとダメ、もう見れないよ、勿体無いよ、絶対良いって思うから見て!」と言われ続けたからだ。

※注釈【もとはる】マイナス人生オーケストラのギター。マイナス人生オーケストラは今年の6月で残念ながら解散していまう。

あと、大阪行く前に京都で降りて「京都町家猫カフェ キャットアパートメントコーヒー」に行こうという甘い誘惑も受けたから。

ここには推し猫の【あずき】がいる。エキゾチックショートヘアの可愛い、可愛い女の子だ。【ロック】くんという男の子もいる。こちらも可愛い。僕は可愛いエキゾに会えるのなら、何処にでも駆けつける。なので、寺子屋ツアーに参加することにした。

会えたよ、あずき。可愛いよ、あずき。

「キャットアパートメントコーヒー」は開店1時間半前から小雨降る中震えながら待った。待った甲斐があった。満足だ。もう東京に帰っても良いくらいだが、大阪へ向かう。

江坂MUSE初めまして。階段がキツい。

シークレットバンド

シークレットバンドという名目のロマン急行だった。シビレバシルのボーカルが結成した新バンドだ。というのをスッカリ忘れてた。なんかクサい青春パンクみたいな曲を歌うバンドだなぁと聴いていた。

そういえばボーカルの和泉さんは銀杏BOYZとか好きなんだよね。インタビューで読んだ記憶あるわ。そうかそうか、これがロマン急行か。あのベースはNoGoDの脱退した華凛さんか。どうりで上手いと思ったわけだ。

ギャロ

今回はギャロ動員で入った。最近、ウチでは気が付くとギャロがかかっている状態なのだ。洗脳のようにエンドレスリピートされている。曲は嫌いじゃないから別に良いのだが、なかなか積極的に行こうとは思わない。なので今回が二度目まして。

初めて観たのはREIGNと対バンした高田馬場AREAだ。この日と同じように左右にフロアを分けさせてグルグルと回ってたなぁ。ボーカルのジョジョさんは口調はオラついてるけど嫌味がないから笑って見ていられる。ただ、声のマイク乗りが悪いよね。そこだけ残念。

しもてギターのワジョウさんは、また口をプクーとしながら頭振ってた。

でもなんか寺子屋に所属した事で気合も入ってるようで頑張って欲しいバンドだ。お皿叩くの楽しいね。

えんそく

大槻ケンヂ原理主義者としては何時も気にしているバンド。だけど初めてライブに来た。なんか、ぶうさんはオーケン感満載なんだが「バンドとしては筋肉少女帯っぽいというより仙台貨物だよなぁ」という印象。観てて仙台貨物が恋しくなる。

『最後のえんそく』聴くと少しジンとくる。そらそうだ。この曲、筋肉少女帯のアルバム「猫とテブクロ」に収録されてる『最期の遠足』のアンサーソング的なのなんでしょ?わかる。そもそも『最期の遠足』自体が幻想映画の傑作『ピクニックatハンギング・ロック』からインスパイアされた曲だからイメージの伝言ゲームみたいに色んな解釈出来そうで面白い。ちなみにこの映画の原作『ピクニック・アット・ハンギングロック』が半世紀の時を越えて昨年末に翻訳された。とんでもなく美しい幻想小説なので気になる人は読んで欲しい。

『最後のえんそく』ってライブで聴くと仙台貨物の『送る言葉2』のようにも感じる。やはり親和性あると思う。なんか良いなぁ、としみじみした。

のほほん学校にもゲストで出るんだよな。でも、これ行けない。同じ時間にTAKE NO BREAKとNoGoDの対バンあるの。そっち行くの。

6月に出る筋肉少女帯カバーミニアルバム『僕の宗教へようこそ~Welcome to my religion~』は楽しみだ。早く聴きたい。

あと、えんそく公式はYoutubeもう少し活用した方が良いと思う。MVとか全然ない。寺子屋含めてこの辺は力入れて欲しい。Twitterも画像とか添付した方が良いですよ。

マイナス人生オーケストラ

この日のトリはマイナス。本日のメインイベント。もとはる登場。そして舞うジュリ扇。カクカクと動きニヤリと笑うもとはる。細い。完全に球体関節人形だ。ハンス・ベルメールか四谷シモンの世界だ。ステージがまるで天井桟敷のようだ。お耽美過ぎる。

確かに衝撃的だった。もとはる観ててあまり曲の印象無い(ジュリ扇は振った)くらい。

そうかぁ、これがあと2ヶ月くらいで観れなくなるのかぁ。それは確かに残念な事だ。業界全体としても損失なんじゃないか?もとはる、音楽やめちゃうの?

あ、それから生で見たらドラムの生虫が可愛かった。黄緑好きだからかフォルムとか含めて可愛い。なのに男らしいドラムでギャップも良い。グッズも可愛い。

衝動的にもとはるの過去チェキ買った。

そして実は今週末も寺子屋ツアー高田馬場に何故か参加する。


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