4年ぶりの仕事復帰、カラダとココロの変化。
ただただ、季節が巡るだけ、
何も変化のない4月を迎えてばかりいた。
今年はちがう。
久しぶりの新生活がスタートした。
3年半の自宅保育の末、
今年度から子が保育園に通い出した。
それに伴い、母の私も4年ぶりの仕事復帰。
飲食店、未経験、週4日、5時間勤務、休憩なし。
4年ぶりに雇用されることで心配だったことは、
ちゃんと仕事ができるかとか
未経験だけど大丈夫かとか、そんな次元にはない。
5時間休憩なしで、空腹には耐えられるのか…?
トイレは我慢できるのか…?
この二つだ。
たったこれだけ?
いやいや、
最近やっていたのは0歳児の育児ではない。
ある程度、話のできる3歳の女の子との共同生活だ。
私にとってはこの二つは大きな不安要素だった。
ちゃんと仕事は、、きっと出来ないから。
4年間もまともに大人の人間と接していないのだから。
そこは割と開きなって、でも毎日一歩ずつ少しずつ、確実には成長したいと思っている。
でも腹が減ってはシゴトはできぬ。
飲食店のピークの混雑状況でトイレにそう何度も行けない。
子と過ごしてきた3年半。
公園に行く前に、必ず二人でトイレを済ませてから出発し、帰ってきたら、またトイレ。
親子共々漏らさないためのルーティン化。
自宅へ戻る正午ごろには、親子共々おなかはぺっこぺこだった。
*
拍子抜けするくらい平気だった。
5時間はあっという間だった。
あんなに美味しそうなものを運んでいたのに、
思いの外お腹は空かない。
尿意は1mmない。水分補給はした。
私の不安要素は初日で解消された。
*
実は最近どれだけ食べても満たされなかった。
子の慣らし保育が完了し、
その後1週間は仕事は始めず、自分の春休みにすることにした。
特に運動しているわけでもないのに、異常にお腹が空く。
食べても満たされない。
さらに、自分であえて設けた春休みのはずが、
のんびりしていることへの罪悪感がうまれ、これ以上食べることに気が進まなくなった、食べたいのに、もっと満たされたいのに。
*
私の欲は本当に食欲だったのか?
私を満たしてくれたものはなんだろう。
私は心がいっぱいだった。
確かに何かが満たしてくれていた。
まだ私は仕事で大きな貢献はできない。
でも、
「ご馳走様でした。」
「美味しかった。」
「ありがとう。」
笑顔も添えて、素敵な言葉をかけてくれるお客様がたくさんいらっしゃった。
ここ数年、味わったことのない喜びを感じた。
来月から毎月15日に、加えて対価も発生する。
労働して、貢献して、賃金を貰う。
心が弾む音がする。
心が、身体が、健康的になった。
4年ぶりに働くことは怖かったけど、
なんだか、私に良い作用をもたらしてくれそう。
感謝の言葉を、力に変えて。
自分の生活を、
また、誰かの特別を。
健康的に、満たされ、満たしたい。
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