祈りの季節
最も好きなこの季節は私にたくさんのインスピレーションを与えてくれる。そここに感じる「祈りの心」
浮かんでは消えていくイメージを掴もうとアトリエにこもり切り。時々、フランス語のクリスマスソングをBGMにかけたりして気分を作っていく。
ぼんやりとしたイメージを画に落とし込むまでの道のりは容易だったり、時には色が見えず苦しく、息が詰まりそうな時もあるが「見える瞬間」を待つ。その色こそが私の心を表現しているからだ。
さておき、
この頃になると「Joyeux Noël (邦題:戦場のアリア)」という映画のワンシーンが何度も頭に浮かぶ。ざっくり言うと戦場にてテノール歌手の歌声をきっかけに一時休戦、敵の兵士と心通い合わせるようになる、というような史実を元にした話である。
固く閉じていた心を少し開いた時から奇跡が起こる。偏見を取り除いたときに見えてくるもの。敵と思っていた相手も実は愛すべき人である事。
私にとっての冬はそんなことを思い出させる、祈りに満ちた大切な季節なのである。
どんなシチュエーションであれ、ささいなことに小さな喜びを見出し「祝福」を感じるようなそんな日々でありますように。美しいひとときをお過ごしください。
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ポテのアトリエという屋号で活動している絵描きです。本音で語る場所が欲しくてここにたどり着きました。今まで伝えることができなかった想いを届け…
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