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【人事1年目向け】プロダクト開発におけるハイレイヤーなポジション(求人)を円滑に採用するためのターゲット設定

こんにちは!ポテンシャライトです!

突然ですが、
プロダクト開発におけるハイレイヤーなポジションの採用、難しいですよね。

例えば、テックリードを採用したくて、現職テックリードにスカウトを送ろうと媒体に登録するも、すぐに候補者が枯渇してしまったり、指定の予算が低く採用が難しかったり、いざハイレイヤー人材の採用を始めるとさまざまな課題が浮き彫りになります。

ハイレイヤー人材の採用を、円滑にかつ確度高く進めるには、ターゲットに求める要件を明確にし、現職が該当のポジションでない方も要件に入れることがポイントとなります。

ターゲットの要件を細かく明確にするだけで、以下のようなメリットがあります。
・スキル過多で必要以上の予算算出を防ぐ
・採用チーム全体で、目線を合わせられる
・母集団を広く持ち、採用の確度を上げられる

今回は、
・プロダクト開発のハイレイヤー人材の種類
・どんな現職/職務の人材が該当するのか
・より採用を円滑に進めるためには何をすればいいか
上記3つの観点から、プロダクト企画ハイレイヤー人材採用のためのお役立ち情報のご紹介を、職種ごとにできればと思います。

※プロダクト開発のハイレイヤー人材の主な職務は、企業の規模や業種によって異なり、本ブログはあくまでポテンシャライトの調査のもと執筆されたものです。



1. PdM(Webサービス/Saas系)採用を円滑にするためのターゲット設定

この項目ではPdM(プロダクトマネージャー)の採用を円滑にするための、ターゲットに求める要件をご紹介します。
まずは、そもそもPdMとはどんな職種かご説明した後に本題に入らせていただきます。

1-1. そもそもPdMとはどんな職種か

PdMはプロダクトの”質”に責任を持つポジションです。
missionはプロダクトの”質”にこだわり、マーケティングやプロダクトのグロースをチーム単位で実行していくことです。

よくPjM(プロジェクトマネージャー)と混同されがちですが、PjMはプロジェクトの”進捗管理”が主なmissionとなり、プロジェクトに関わるステークホルダー全体に適切なマネジメントを実施し、プロジェクトを計画通りに遂行させることが求められます。

・PdM(プロダクトマネージャー)・・・プロダクトの”質”に責任を持つ
・PjM(プロジェクトマネージャー)・・プロジェクトの”進捗”に責任を持つ

1-2. 現職⚫︎⚫︎もターゲットに入ります。

PdM(Webサービス/Saas系)の採用をすすめる場合は、現職Webサービス/SaasのPdM以外にも、以下職種の人材もチェックしておきましょう。

・Webサービス企業のWebディレクター
・Webサービス/Saas(プロダクト)のエンジニアとして上流の経験を持っている方

※Webサービス企業は、自社サービスのことを「プロダクト」と呼ぶことは少なく、一方でSaaS企業は「プロダクト」と呼ぶことが多いかと思っています。また、Webサービス企業の企画職は「Webディレクター」と呼ぶことが多く、一方でSaaS企業は「PdM」と呼ぶことが多いです。

職種に縛られず、メンバー層のエンジニアもターゲットに入れましょう。
なぜなら、0からプロダクトの企画や開発はしてないまでも、以下のような上流工程は経験している可能性があるためです。

・要件定義
・ユーザー要望管理
・プロダクトロードマップの査定
・プロダクト(サービス)の改善案立案
・画面フローやUI/UXの検討
・プロダクト機能開発における要件/仕様定義、優先順位付け

他、企業が主にPdMへ求めている職務経験も参考までに添付しておきます。

2. テックリード採用を円滑にするためのターゲット設定

この項目では前の項目と同じように、そもそもテックリードとはどんな職種か、テックリードを採用するためにターゲットに求める要件をご紹介します。

2-1. そもそもテックリードとはどんな職種か

テックリードの主なmissionは、技術面でチームを支え、エンジニアチームをリーダーに近い立場で引っ張っていくことです。具体的にはエンジニア組織内で、開発技術や開発の質、効率を底上げしていくことに責任を持ちます。

2-2. ⚫︎⚫︎職もターゲットに入ります

現職テックリードの人材はもちろん、以下の経験がある方も採用も職種の人材もチェックしましょう。

・リードエンジニア(ほぼテックリード)
・EM(技術系へのポテンシャルがある)
・メンバー層でも技術を極めて開発をすすめたい方

なぜなら、チーム単位での技術促進経験はないにしても、以下のような上流工程は経験している可能性があるためです。
・メンバーへの技術リード
・メンバーへのコードレビュー、コードの品質の維持、向上
・コード・インフラ・ナレッジ共有の改善(オペレーション改善)
・細かいエラーなどのバグ改修

テックリードは技術力を磨いていきたいという、気持ちとスキルがあることが必要です。
根本の技術へのご意向があってのテックリードなので、思考性の部分はとても大事になります。

ここでは参考までに、プロダクト組織のハイレイヤー人材が実際に行っている職務内容を、添付しておきます。
※チェックの箇所がテックリードの主な職務

3. EM(エンジニアリングマネージャー)採用を円滑にするためのターゲット設定

3-1. そもそもEMとはどんな職種か

EM(エンジニアリングマネージャー)のmissionはエンジニアチームの”人(開発チームのメンバー)”にフォーカスして、マネジメント、モチベーションの底上げをはかるポジションです。

EMはPjMと混同されることが多い職種なので、PjMとの違いも記載します。
PjMは前途で述べた通り、プロジェクトの全体のマネジメントを行いますが、繰り返しになりますが、EMの場合は”人(開発チームのメンバー)”にフォーカスしてマネジメントを行うポジションになります。

・PjM(プロジェクトマネージャー)・・・プロジェクトの”進捗”管理に責任を持つ
・EM(エンジニアリングマネージャー)・・・”人(開発チームのメンバー)”の管理に責任を持つ

3-2. ⚫︎⚫︎職もターゲットに入ります

現職EMの人材はもちろん、以下の経験がある方も採用も職種の人材もチェックしましょう。

・テックリード
・リードエンジニア(EM色の強い方もいる)
・メンバー層でも”人”にフォーカスをして開発を進めたい方

なぜなら、チームビルディングなど、組織やチーム全体を動かすような経験は無いにしても、以下のような経験や志向性を持っている可能性があるためです。
・開発チームのメンバーマネージメント
・開発メンバーとの1on1
・チームの生産性向上のための施策実施
・明確な経験でなくても、組織内のコミュニケーションを重視している

2-2でお見せした表で見ますとEMの主な職務は下の図のようになります。

4. VPoE採用を円滑にするためのターゲット設定

4-1. そもそもVPoEとはどんな職種か

VPoEのmissionはエンジニア”組織”のマネジメントに対して責任を持ちます。前途したテックリードやEMを束ね、エンジニア組織全体を活性化させ、事業を成長へ繋げる役割になるため、一定経営の知識も必要になります。

VPoEはEMと混同されるケースが多いポジションなので、EMとの違いも記載します。

EMは前途の通り、エンジニアの開発チームにおいて人をマネジメントするポジションになりますが、それに対してVPoEは開発チームもひっくるめたエンジニア組織全体をマネジメント/推進していくポジションになります。

・EM ・・・”人(開発チームのメンバー)”の管理に責任を持つ
・VPoE・・・”エンジニア組織全体”の管理に責任を持つ

4-2.⚫︎⚫︎職もターゲットに入ります

現職VPoEの人材はもちろん、以下の経験がある方も採用も職種の人材もチェックしましょう。

・EM
・テックリード
・リードエンジニア
・シニアエンジニア(エンジニア歴5年以上で組織志向のある方)

なぜなら、経営などの知見は無いにしても、以下のような経験を持っている可能性があるためです。

・評価精度立案
・エンジニアの組織配置の立案
・エンジニアの採用活動
・開発面の生産性向上のための施策実施
・チームビルディング

繰り返しになりますが、2-2でお見せした表で見ますとVPoEの主な職務は下の図のようになります。

5. エンジニアキャリア変遷まとめ

これまでにエンジニアのさまざまな職種/キャリアについて触れさせていただきました。
混在しながら説明をしてしまいましたので、参考までに「エンジニア志向性別のキャリア」と「エンジニアの志向性別キャリア変遷」を添付します。

エンジニア志向性別のキャリア
エンジニアの志向性別キャリア変遷

ここまでで述べた、テックリード→EMや、EM→VPoEのようなキャリア変遷(→)はありませんが、分かりやすく整理しただけになりますので、「必ずしもこの限りではない」ということだけ、ご認識ください。

6. さらに採用を円滑に進めるために

プロダクト開発のハイレイヤー人材の採用をさらに円滑に進めるために、必要な要件の優先順位を明確にすることをおすすめします。

要件を明確にすることで、「はじめに」で挙げさせていただいた、
・スキル過多な採用を防げる(ピンポイントの方を採用できる)
・採用の予算や提示年収を押さえられる
・母集団が広がり、採用の確率が上がる

といったメリット以外にも、
・採用チームや開発サイドと要件のすり合わせや、採用活動の連携がとりやすい
・ピックアップの時など、時間の効率化になる
・要件を狭めたり広げたりコントロールしやすくなる

などのメリットがあるため、とてもおすすめです。

まとめ

プロダクト開発ハイレイヤー人材の採用を進める際は、
・必要な採用要件を明確にする
・どんな現職/職務の人材が該当するのか知る
・採用手法の優先順位を明確にする

上記の内容を押さえておけば、今よりも採用活動が円滑になり、採用の確率も上げることができます。

ぜひ、お試しください。

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