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読書感想:「頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる」

今日、読書感想文をつづるのはこちらの本。
「頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる」。
結論から言うと、ものすごくいい。過去の後悔や未来の不安などに悩まされし同志におすすめしたい。

この手の本は、「あれこれ悩んでもしょうがないあきらめろ」的な結論に最終的に至るばかりで、「じゃあそのためにどうすりゃいいんだよ」ということが書かれていないことが多い。そこにきてこの本。「瞑想をしろ」と実に明確。瞑想の方法もくわしく書かれているし、10分なので実践もしやすい。「忙しくて10分も時間をとれない」という人に向けた説教付きw

「雑念が浮かんでも大丈夫、それは当然のこと」と非常に懐深い文章にあふれており、作者を信用できる。

マインドフルネスとは「今ここ」に集中すること

マインドフルネスとはザックリいうと「今ここ」「今現在起きていること」に集中すること。
生きていると「あの時あんなことをしなければよかった」「あの時もっとこうしておけばよかった」といった過去の後悔、「一生このまま孤独だったらどうしよう」「仕事でうまくいかなかったらどうしよう」など将来の不安に振り回されることもしばしば。その結果、今現在を楽しく生きる、今に全力を尽くすことがおざなりになっている人もいるかと。

マインドフルネスでは、呼吸法やヨガなどを使って今ここに集中することを目指す。なんで呼吸法やヨガなのかというと、自分の呼吸に集中したり、体の姿勢をコントロールすることはまさに「今自分に起きていること」「今やるべきこと」に集中することだから。そうした身体感覚への集中を通して、過去や未来ではない「今ここ」に集中する練習ができるというわけだ。

大事なのは本を読むことではなく実践すること

この本にも書かれているが、大事なのは本を読むにとどまらず、読んだことを実際に行動に移すこと。読書好きはとくに本を読んだらおしまいになりがちなので注意したい(自戒w
瞑想の効果を実感するには、実際に瞑想に取り組んで継続する必要がある。私も現在まで1か月ほど、ほぼ毎日瞑想に取り組んでいる。なんとなく効果は実感している。

私が感じた瞑想の効果

タイトルにあるような「頭がからっぽになる」という境地にはまだ至っていない。しかしながら、今ここに集中する感覚はなんとなく分かってきた。あと、瞑想をしていると「いかに自分が過去に執着しているのか」が分かった。瞑想中に過去のことを思い出しがちw

この本では、そういういろんな過去や将来のことが頭をよぎるのは当然だから、そうなったら膝に手を置いてる感覚とか体に集中しろといい感じにくわしく書いてあるので助かる。

私は普段在宅で仕事をしているが、週に2日ほど出勤する。出勤の日はどうしても朝に時間がないので、帰ってきてから瞑想に取り組むのだが、瞑想中に寝てしまうことがよくあった。自分の体がいかに疲れているかが分かる。出勤のない日は朝、仕事を始める前に瞑想することが多い。瞑想を通して、その日の心身の調子が結構分かる。「今日は疲れている」「今日は集中で来ていて頭がクリア」「朝から体が痛い」など様々な気付きがある。

心身の調子が分かるので、無理をしなくなった。体が痛いならその日は姿勢に気をつけたり、シップを貼ったり、体操をしたりと対処もできる。まさに今ここに集中できている感じだ。生きることが少し楽になった。

過去にあったイヤなことを思い出しがちだったり、もしこんなことが起きたらどうしようと将来のことが不安になったりして困っている人には、ぜひおすすめしたい1冊だ。


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