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学生時代ヴィレバン信者だった私がジャンプショップ信者になった日

日記38日目。

2年ぶりに大学の友達と会った。
彼女とはコロナ禍以前にアメリカントイのヴィンテージショップに行く約束をしていた。
昨日、その約束が3年越しに叶った。
彼女は幼少期をアメリカで過ごしており、カートゥーンを見て育った。私の場合は、母親が大の海外好きというのもあり、スカパーのカートゥーンネットワークを見せられて育った。周りにそういった友達はほとんどいなかったので、かなり貴重な存在だった。幼い頃に好きで見たり遊んだりしていたものを見つけるとテンションが上がって楽しかった。

お目当てのお店を出た後もヴィンテージグッズを探しに、ヴィレバンや古着屋を回った。学生の頃よく行った懐かしいお店にたくさん行って、なんだかむず痒い感じがした。ヴィレバンなんてもう何年も行ってない。少し機械っぽいかわいらしい声の女の子が歌うJ-POPが聞こえると、いろんな思い出が甦ってくる。数年前、確かにここに私はいたなと。
当時、軽音楽部でサブカル女子になりたい系女子だった私は古着屋巡りをしたり、映画をたくさん見たり、YouTubeで新しいバンドを漁ったり、SNSで話題のキャラクターの名前を覚えたり忙しかった。でも、社会人になって大学の友達と離れてからはだんだんとしなくなっていった。あの頃はほとんど義務感でやっていた気がする。特に映画好きを公言していた私は社会人になってからも、年間60本以上は観ることを目標にしていたが、他のやりたいことの時間を圧迫している感覚があった。映画を観ることは好きなんだけど、時々無理してるような気がしていた。あの頃が決して楽しくなかったわけじゃない。正直、ずっと自分が憧れていた理想の空間に身を置くことができて毎日ワクワクしていた。ただ、ちょっと疲れる時もあった。そんなことを思い出していた。



そのあと、ジャンプショップに行った。
漫画好きの友達は、私が最近アニメにハマりまくっていることを知って提案してくれた。アニメにハマってから行くのは初めてだった。今まで全く興味が無かったのに、今日はめちゃくちゃテンションが上がっていた。結局何も買わなかったけど、絶対また来る。
今は、アニメを見る時間が最高に好きだ。アニメについて考えるのも語るのも記事にするのも楽しくて仕方がない。友達や会社の人にも、アニメについて話しているときだけテンションが違うとよく言われる。これが今の私の等身大で好きなものだと言える。


軽音楽部でバンドをすることも、服好きな友達と古着屋巡りをすることも、映画好きの友達とコアな映画鑑賞会をすることも、全て私の夢だったのに、自分自身の心がおいてけぼりな気がした。「なりたい自分」を100%楽しめるとは限らないということを、大学時代に学んだ。結局、私は他人になりたかっただけなのかもしれない。まだ自分の本当に好きで夢中になれるものが見つけられていなくて、仮の理想の自分を作っていただけなのかも。
アニメだってまだ自分の中で一番かどうか分からない。だから、自分が心から楽しめるものに出会えるように、いくつになっても新しいものをどんどん掘っていくことって大事なんじゃないかなと思う。

長くなりましたが、今日はこのへんで。


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