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弱聴
2019年1月14日 12:14
2017年11月29日 7日目 朝 朝目覚めると、辺り一面が白い薄膜に覆われていた。雪が降ったのかと思ったが、降りた霜が凍ったらしい。草花も砂利石も白い衣を日の光に反射させキラキラと光っている。自分の荷物や上に羽織っていたレインコートも白くなり凍っている。 見るだけで凍りそうな気分。こんな霜も凍る山の中で自分は眠っていたのか。しかも寝袋無しで、食事も摂らずに。 よく目覚めたな、と感心しつ
2019年1月6日 16:15
2017年11月28日 6日目 夜の続きあのコンビニを出てからどのくらい歩いただろうか。まだ2時間しか経っていないような気もするし、5時間以上歩いてきたような気もする。興奮の熱に任せて歩いてきたせいで距離と時間の感覚を完全に見失ってしまった。途中、外灯が一つもない真っ暗な道を懐中電灯の灯りだけを頼りに歩いたり、歩道のない狭い道で車のスレスレを歩いたり、安っぽく灯るラブホテルの看板を見つ
2019年1月5日 18:42
2017年11月28日 6日目 夜辺りも暗くなってきた午後5時。そろそろ休む場所を見つけようという頃、来た道を戻って温泉へ行くか、休む場所など当分ありそうにない山道を進み続けるかの選択を迫られ、弱聴は戻って温泉へ行くのではなく、進み続ける道を選択した。悪い予想は当たった。果てしなく山道が続いたのだ。日が沈んだ山道はあっという間に暗闇に包まれ、雑木林の中を分け入る国道は、外灯が無く懐中電