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【ライブレポ】Aぇ! group Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023(4/19京都昼公演)(3)

もう4月のことですが、Aぇ! groupの全国ツアーに行ってきました。
レポの完結編です。

前半のレポはこちらから。

笑いと愛に溢れた中盤のレポはこちらから。

唯一無二の王道を拓く、がむしゃらなエネルギーを楽器に乗せて!

ロマンティック」が終わり、ステージに用意されていたバンドセット。
舞台に戻った6人は、アウターをチェンジしました。

ロックバンドのTシャツみたいなTシャツを着ているのですが、羽織るアウターに個性があって、この衣装もお気に入りです。
正門、こんなにスカジャンが似合う人を見たことがない。腕のラインがギラギラ、パンツも側章のあるジャージのようなデザインで、彼がギターに傾ける熱量にマッチしていました。末澤はタンクトップにシャツをさらりと羽織り、おでこにはバンダナ。どこか懐かしく、しかし決して廃ることのないスタイルは彼そのものです。リチャード、古着のような印象の、ワッペンの付いたデニムシャツ。艶感のないルックながら、サックスを構えた時に完成する、唯一無二の輝きがありました。小島は、腕にフリンジのついたブルゾンに、赤いチェックのスカート、ルーズなデニム。今一番おしゃれを楽しんでいる「モデケン」の、根の真面目さをふんわり解放してくれるようなユーモアあふれるルックでした。福本は、オレンジの柄シャツに深いグリーンの光沢感のあるパンツ。このパンツにも側章があり、シルエットのゆるさとトップスの派手さで、煽り担当の余裕をより演出しています。佐野といえば、フード付きアウター。ドラムで1番後ろにいて動けないながらも躍動感のあるプレイを見せる彼のエネルギーを引き立てる元気なスタイルでした。

お立ち台に立ち、福本の煽りで会場の熱量はマキシマムレベル。

まずは「Break Through」。「声を聞かせて」に応えて一緒に歌えて、楽しかったです。続く「ブラザービート(SnowMan)」。ノリノリの本家に負けず劣らず、そしてバンドバージョンが新鮮でした。全員が順番にラップをしていてカッコよかった。間髪入れずに「BANGER NIGHT(Hey!Say!JUMP)」。末澤のフリーダムなダンスパートもあり、まさにAぇ! groupにしかできないステージに。さらに「勝手に仕上がれ(関ジャニ∞)」では、ステージを降りてプレイしたりお立ち台に上がって煽ったり、さらにコールありブルースハープありの楽しすぎる時間でした。福本ベースソロ、咲き\^o^/って感じでした。

ここで告白しますが、私はステージにかなり近い席でしたので、手元から表情、楽器の細部まで見ることができました。
ライブが好きだ!と言わんばかり大きな口を開けて全力で叩く佐野のドラムには、ライオンの横顔と「Aぇ! group」の文字があしらわれていました。客席の通路に降りて弾く福本&正門の後頭部を見られたのも新鮮でした。段違いのラップの上手さとサックスの繊細さを兼ね備えたリチャードのパフォーマンス。ルールなど通用しない自由な動きで魅せたフロントマン末澤。メンバーそれぞれがエネルギーを解放している姿を後ろから嬉しそうに見守るリーダー小島の表情。どれも全部、彼らしか、そして今しか出せない色だと思いました。

私たちが聴き慣れた、そして待ち望んだリズム、エモーショナルなイントロ。バンド曲ラストは「PRIDE」です。
「なぁそうだろ 君は君を思うように変えていける」決して特別じゃないけれど、在りたい自分だけを抱きしめて明日に向かっていく、そんな覚悟と勇気を感じる曲です。

挨拶

印象に残った部分だけになりますが、書きます。
リチャード「地元でライブができて嬉しい」(私「私も嬉しい」)
福本「ライブで嫌なことを忘れようって人もいるかもしれないけど、嫌なこと忘れる、じゃなくてその先の、明日を生きるためっていう存在でありたい」
小島「みなさん、生Aぇ! groupどうでした?かっこよかったでしょ?みなさんも可愛くて、2000股かけちゃいそうです。これから嫌なことがあったりしょうもないことがあっても、生Aぇ! groupを思い出してください、僕もみなさんのことを思い出します」
6人とも、飾らない言葉で伝えてくれて、本当に嬉しかったし、「行けるとこまで行くからついてきて」って言ってくれたので、ついていきます。

ラストは「ボクブルース」。こんなに無骨で、ピュアな歌はないよなと思いました。ちょっぴり泣きそうだったのは、終わりが悲しかったわけでもなく、ただその正直さに心を洗われたからかもしれません。

なんでもできる多才なグループの、「らしさ」はなんだろうと考えたら、この素朴さなのかもしれない。すべての一歩目は、不格好でも目の前のことを一生懸命やっていくことから始まるのだろうなと思うと、かなり「らしい」エンディングでした。

アンコール

ツアーTシャツに着替えて登場!福本と佐野はステージ、あとの4人は横や後方の出入り口から登場するというサプライズ!「Aッ!!!!!!」に始まり「Aッ!!!!!!」に終わる、笑いとエネルギーに満ちたライブが、とうとう終わりを迎えました。

本当に最後の挨拶。正門が「誠也くんバンダナ変わってる〜」と言い、末澤も「色落ちしてん」と返す。小島が「最後になんの話?最後にする話ちゃうやろ」と言っていたがまさにその通り。「もうええもうええ…もうええわ!!!」とついにキレたリチャードは、小島に「リチャくんうるさい!」と言われる始末。そんなリチャを宥めようとする調教師佐野。ずっと何か言いたげだけど入れない福本。小島「みんなリチャくんって言ってあげて〜」観客「リチャく〜ん」リチャ(ニコニコ)小島「みんなリチャくん帰れって言って〜」観客「リチャくんk」リチャ「何ちょっと言おうとしてんねん!!ほな帰るけど!!帰れるけど!!」そんなこんなで最後までイザコザしてたので、こちらも限界まで笑いました。そして本当に本当に最後。正門がマイクなしで「俺たちが〜」って言った時、正直びっくりしました。あ、こんな声だったっけ。マイクを通さない声を聞いたのは初めてでした。最後の最後にライブの醍醐味を感じましたが、名残惜しさもすべて「Aぇ! group」の叫びに込めて、最高のライブは幕を下ろしました。

まとめにかえて

エンターテインメントは爆発前夜が一番、おもしろいと思います。Aぇ! groupはまさに今、そこにいます。その期間が長いと思います。過程では、時に虚勢を張り、時に道化になり、工夫し、失敗し、いろんな方向に転がりながら、でも確実に、貪欲にエネルギーを高めてきました。
その結晶がプリズムのように何色もの色を見せてくれた。彼らのコンサートは、期待を遥かに超える奥行きがありました。
いろいろなことに挑戦するグループながら、「で、結局何がしたいの?」という感じがしないのはなぜだろうと思った時、「お客さんを楽しませたい」というはっきりしたモチベーションが見えるからだと思いました。ツアータイトル通り、演出の面でも構成でもパフォーマンスでも驚きがあって、ひたすら楽しかったです。

私は、これから爆発したっておもしろいグループだと信じています。「今のAぇ! groupはこれで見納め」とどこかで言っていましたが、まさにその通りで、今のAぇ! groupが大好きだけれど、次の瞬間また新たな感動がある。いつだって高みを目指す彼らのコンサートの帰り道、「おわっちゃった〜次は何をモチベにすればいいの〜」という喪失感は不思議と全くありませんでした。それよりも、私にはAぇ! groupがついてるぜ、という無敵感と、明日からまた頑張ろう、頑張れる!という幸せに満ちていました。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

Aぇ! group Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023
2023年4月19日(水)開場11:30/開演12:30
〔京都〕ロームシアター京都 メインホール

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