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2023ロンドンひとり旅④ライブ・街歩き編:クリスマスにロンドンの本気を見た

クリスマスシーズンど真ん中のロンドンに、男一人で乗り込んできました。前回記事はこちら

さて最後の記事、ライブハウス参戦とクリスマスシーズンのロンドンについて。


ライブ編:この旅一番の衝撃。音楽は自由だ!

旅のもうひとつの目標、ロンドンのライブハウス。
が、渡英初日に入れていたWARGASM、いきなりホテルで寝過ごし行けず(笑)。やっぱ24時間弱のフライトはしんどかった。

気を取り直し、翌日のTen Tonnesへ。
チケット取るまで知らなかったし、調べる限り日本で例えるならば『ヒット曲に恵まれなかった世界線の星野源』。あまり期待はせずライブハウスへ向かう。

会場はLondon Bridge駅の近く。徒歩で向かいます。

2023/12/16(Sat) Ten Tonnes @OMEARA London

1本路地を入ってOMEARA着。
開場待ちの年代は幅広い。観光客はたぶん自分だけだろう。

入場の仕組み等は概ね日本と一緒。
久しぶりに手の甲にスタンプ押された。

高架下の、雰囲気ある古いハコ。キャパ200~300と想像以上に小さい。
ステージのコンパクトさに驚く。

開場直後の様子。
正直この時点で「コレはやっちまったか…」と不安がよぎった。

オープニングアクトが終わり、メインを待つ20時頃にはほぼ埋まり、ひと安心。観客の年代はかなり幅広め。

男女比も4:6とほぼ均衡。teenに連れられた親もちらほら。

そしてライブ開演。
2時間弱、あっという間。

えー。最高!
一瞬疑ってすまなかったよTenTonnes。
こんな小さなハコで、こんな客層で、これだけ盛り上がるとは・・・イギリス国民を正直なめてた。

  • 観客が最高。本場のシンガロング(sing-along)の迫力たるや。

  • バンド最高。特にリズム隊のタイトな音が心地よい。

  • ハコ&PA最高。音のバランスが驚くほどよかった。割れることもなし。

  • もちろんTenTonnesも最高。

これは伝わらない(でも伝えたい!)ので動画で。
アンコールで演ったスレイドの名曲「Merry Xmas Everybody」カバーをどうぞ。(ほんとイギリス人はクリスマス好きすぎるだろ)
2分ぐらいの動画なので、ぜひ音ありで!本場のシンガロングにしびれろ!

ライブって観客がつくるもんだ、と改めて痛感。
そしてそれが、空気や協調じゃなく、ひとりひとりの自由かつ自然なアクションで出来上がる。
これは日本じゃ体験できない。
フジロックとかで時折感じる非日常的な開放感は、ロンドンでは日常に、すぐ近くにある。

結局最後はこうなる。フェスでよく見る肩車。

ホントは年齢なんて関係ないんだな。楽しむことは。

この旅で一番といえる、衝撃的な体験でした。
これはもう、次回の渡英はお目当てバンドのライブに合わせるしかないわ・・・。

2023/12/18(Mon) HydePark「WinterWanderland」フリーライブ

HydeParkで見た、このステージも感動した。
自由に楽しむ観客をぐるっと撮影。こちらも2分程度、音あり推奨。
TheProclaimersのヒット曲、日本でも耳なじみのある「I`m Gonna Be (500 Miles)」のカバーです。

日本に例えると「JITTERIN'JINNの『プレゼント』(1990)を楽しむ老若男女」ってカンジ。
昔のヒット曲もしらけずこれだけ盛り上がれる国民性、正直うらやましい。
地元民も観光客も、自らの気持ちのまま、声を上げ手をあげる。かつ静かに楽しむ人を邪魔しない。そんなハッピーな空気が会場を埋めていた。

間違いなく、日本と比べて音楽が占めるマインドシェア高い国民性なんだと感じた。音楽が近い。
世界で見れば、音楽の力もまだまだ捨てたもんじゃない。

街歩き編:イギリス人、クリスマス好きすぎ問題

プレミアリーグとライブハウスが目的だった、今回の渡英。
正直、それ以外はどうでも良いと思っており、名所の類も行く気になれず。
「ビッグベン?何それ美味しいの?」ぐらいの感覚であった。

しっかり行ってるやないかい

なので、「ロンドンはクリスマスイルミネーションがすごい」と聞いても、正直鼻ほじ状態だったのだが、まー街を歩けばイルミに当たる当たる。

ただの駅への帰り道なのですが・・・
これはNORTHBANKのイルミ。モチーフはお金かな?
これは・・・どこだったかな。トラファルガー広場につながる道だった気が。

さらに、ロンドン中心地の公園Hyde Parkは、11/17-1/1まで1ヶ月半ほど、期間限定の巨大な遊園地を作りクリスマスを祝う。らしい。

街の様子を生で見て「これはただ事じゃねーな・・・」と圧倒された自分は、開き直ってロンドンのクリスマスを堪能することにした。

主要なイベントがまとまった公認アプリ「VISIT LONDON」

こういう時に便利だった、ロンドン市公認の観光アプリ(web版もある)。機能を使いこなせないぐらいよく出来たアプリだが、ここにクリスマス関連の色々な観光情報が集まり、チケッティングのポータルにもなっている。

行政自ら「too big to miss」と、クリスマスを激推し

ここから明日の「Christmas light bus tour」と明後日の「Hyde Park Winter Wonderland」のチケットを入手。
無謀にも男一匹、クリスマスど真ん中のイベントへ突入することとなった。

バスツアー「Christmas light bus tour」に参加

日中フットボール三昧の後、12/17(Sun)20時にツアーバスに乗り込んだ。ちなみに毎度の如くツアーバスも遅延した(苦笑)

ツアーバスの発着点、Green Park駅
さすがに男性ソロは自分含めて2名だった。

これは適当にムービーをつないだので、そちらをご覧いただいたほうが早い。

このバスツアー、テンションあがった勢いで申し込んだが、ちょっと微妙だった。
ロンドンの主要なイルミネーションを一度に回ることのできるこのツアー。
が、なにせ道が混んでおりテンポが悪く、写真を撮るには微妙な画角を余儀なくされる。
イルミを計画的に観て回れる方には、このツアーはおすすめしない。

あと席取りに失敗。チケットがアッパーとローワーに分かれており、アッパーは正解だった。が、つい天井のない席を選んでしまった。最前列のほうがイルミは綺麗に見えたと思う。
なお防寒対策は必須。自分はプレミアリーグ観戦後の防寒バッチリ状態だったので無問題だった。

ここでしか体験できない迫力はあったんだけどね。惜しい。

Hyde Park「Winter Wonderland」に潜入

期間限定の巨大遊園地。12/18(Mon)18時に入場。
仮設にしては、あまりに広く、あまりに多い。全てを巡るには体力が必要。
入場チケットは時間帯で分かれている。が、退場時間は自由。つまり体力の続く限り楽しんでいけよシステム。
ロンドン、本気すぎる。
ほんの一部だけ、写真でご紹介。

これ、1ヶ月半で取り壊すそうです。なんて国だ。
けっこうアトラクションはガチ目が多い。

このサイズでこの速度、結構なGよ。ガチでしょコレ。
(なおロンドンのエスカレーター速度のガチさは有名)
日本のメリーゴーランドがいかに子供だましか。そして楽しそうに乗るイギリスのオトナ達。

あ、自分は非アトラクション派でした。ビール片手にライブステージ巡りまくって目一杯楽しんだ。ぼっち?全く気にならず

スケートリンクめっちゃ人並んでた。
今日平日ですよ。
ガチすぎる。広すぎる。人多すぎる。

イギリス人の本気の遊びを垣間見た、そんなHydeParkでした。
作る側も、参加する側も前のめり。それがロンドンのクリスマス。

街の様子。そしてクリスマスに染まる英国民

有名らしいコヴェントガーデンの装飾
カムデンタウン。謎のサイバードックとともに。
トラファルガー広場
学生さんが聖歌を合唱する場面に遭遇。
広場で開催しているクリスマスマーケット
シャネルのある通りのイルミ。
さすがに品がある。
紅茶で有名な「Fortnum & Mason」
カレンダーに見立てたイルミ。
まーほんと、よくやるわ。

ともかく、どこを歩いてもイルミネーション。
低い曇にクリスマスの光が反射し、どこまでも明るい、夜のロンドン。
これがUK首都のクリスマスか・・・。


なお帰国後にApple Musicで調べた、2023/12/21のUKデイリーチャート。
マジでクリスマスソングによる汚染が深刻。イギリスのひとクリスマス好きすぎやろ!

TOP30ぐらいまで、マジでクリスマスソングしかない。

こんなに酷い主要国はイギリスとドイツだけ(断トツはイギリス)だった。アメリカもフランスも勿論日本もこんなには汚染されてない。
浮かれすぎだろ英国民。

問:ぼっちはXmasシーズンのロンドンを楽しめたのか

答:楽しめた。愉しめた。マジで。
ロンドン一人旅、おすすめです。むしろ一人旅こそおすすめしたい。
陽キャじゃない自分にとっては、正直、国内旅行より気使わなくて済んだ。クリぼっち?ノープロブレム!

  • 東京と似た利便性と、東京にない多様性。アジア人は少数派だが誰も気にしない(すでに人種のるつぼ化済+more多様な観光客)。

  • 遅延や変更はお友達。予定通りにいくことはまずない。一人旅は予定変えても気まずくならない。

  • 交通・決済がともかく便利だから、自分の気が向くまま行動できる。

  • 建物がどれも美しく、歩いているだけで楽しい。(街はきたないが)

  • Xmasはカップルのものじゃねぇ!国民のもんだ!とばかり老人から子供までこぞっている。もちろんぼっちにも市民権あり

  • 東京ほど混みすぎていないから、人がギスギスしていない。

  • ロンドナーひとりひとりの自由と裁量が生む空気(基本は自由自主、困ってたら助ける)が、一人旅には心地よい。

  • 英語は、なんとかなる(google翻訳は殆ど出番なかった)

疲れたら公園のベンチで、好きなelbowを好きなだけ聴く。
これも、一人旅ならでは。

ホント、想像以上に楽しかった。
青い空が一番だけど、これからは曇天も好きになれそうだ。
ありがとう、さようなら、ロンドン。


帰国後、東京の陽光を心地よく浴び洗濯しつつ、早くもあの曇天と公園が恋しくなるのでありました。
あ、elbowツアーやるのかー。ん?「elbow UK tour MAY 2024」、ロンドンは5/9かぁ……ハッ!
(冷静になってPCを閉じる)


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