見出し画像

筋トレの最終目標

スポーツ選手が試合で結果を残すための筋トレだけではなく、一般人が、美容や健康、ファッションのための筋トレするようになった。人間が健康的な生活をするためには、適度な運動が必要なのは自明だ。飯食って、パソコンカタカタして寝るだけでは、フィジカル的にもメンタル的にも調子が上がらない。これは、コロナ自粛でよーく理解した。

科学技術が発達して、コンピュータ一台で、一歩も家から出ない生活ができる人も多くなった。これに伴い、やっぱ体動かさいと、調子悪くね?と気が付く人が出てきて、筋トレが世の中に浸透していったんだと思う。実際、フィットネスジムの店舗数は年々増加傾向にある。

筋トレが一般人に普及する以前、筋トレはスポーツ選手が必要な筋肉を効率的に鍛えるために行われたはずだ。僕はあまり詳しくないが、野球選手がより強い球を投げるために、肩や胸、腹筋を鍛えたり、サッカー選手が当たり負けしないように、体幹や足腰をトレーニングするのだ。つまり、スポーツ選手の筋トレは、ちゃんと目的がある。結果として、成果がパフォーマンスに反映されることで、その筋肉は一定の目的を持った、機能的な筋肉となる。いわゆる機能美だ。

一方で、僕も含め、ただのトレーニー(ここでは、スポーツ選手以外を指す)は何のための筋肉を身に着けているのだろうか。歯を食いしばって、まずいプロテインも耐え忍び、時間と金と労力を費やして肥大化させた筋肉は何の役に立つのでしょうか?普通に生活する分には必要ないのだから、体からすれば、ただ重たいだけ。無駄肉。

筋トレ2年以上やっていると、目の前の人が、ウエイトトレーニングでつけた筋肉なのか、スポーツで機能的についた筋肉なのか、だいたいわかる。これは僕だけかもしれないが、スポーツで自然についた筋肉のほうが、無駄がなくて、スマートに見える。ウエイトトレーニングでつけた筋肉は、なんだかボテッとして見えるんですよね、、、わかってもらえますかね??

画像1

ここからは、完全に僕の意見だが、
一般的なトレーニーの最終目標は、運動不足を解消し、健康的になること。筋肉をでかくすることではない。
人それぞれ意見はあるだろう。スーツを立体的に着るために大胸筋が必要なんだ!って人だっている。でも、この理論は僕にはしっくりこない。スーツはかっこよく着られるようになるかもしれないが、邪魔な肉がついて生活しづらいのではないか?無理に肥大化させた筋肉は健康的といえるでしょうか?

とうもろこしばかりを食わされたフォアグラは人間からしたらおいしいかもしれないが、ガチョウは健康的とは言えない。

筋トレの話になると、やっぱり、どうしたら効率よく筋肉がでかくなるかの話になる。ボディビルの大会に出るならまだしも、本来の目的とずれている気がする。(人それぞれ筋トレする目的は違うが。)

近年、フィットネス業界が伸びてきた理由は、ボディビルやフィージークといった筋肉の祭典の注目度が高くなってきたということもその一つではある。しかし、一番の理由は、インターネットの普及に伴う運動不足だと思う。そんな方たちの、本来の目的は、繰り返しになるが、運動不足を解消して、健康的になること。

ひとたび筋トレを始めてしまうと、みな筋肉をいかに肥大化させるかに固執しがちだ。一度、筋肉の肥大化については忘れて、健康的で機能的な体作りについて考えてみるのも良いと思う。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?