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【読書レビュー】お金の減らし方


・他者のためにお金を使うひとたち

多くの人は、自分自身のためにお金を使っていないのではないでしょうか。
誰かに見せるため、あるいは他者からの評価を気にして使っていることが多いようです。
情報化社会では、周囲とのコミュニケーションが過剰に個人を縛りつけています。
その結果、自分が本当にしたいことではなく、他の人がやっていることを、自分も「やりたい」と思い込んでしまうのです。

他人から羨ましがられることが目的になっていませんか?
周囲を気にしすぎることで、本当に自分が欲しいものや、やりたいことを見失ってしまっているかもしれません。
自分のために、お金を使うべきです。
お金は、自分の「欲しい」という気持ちを測る尺度のひとつです。

・お金に価値がある、という勘違い

お金はたくさんあった方が良い、そう思うことは自然です。
しかし、それはお金をより大きく減らす事が可能になるからにすぎません。
貯金の金額が増えることは、あくまで一時的な状態であり、最も自分の満足に近づく瞬間は、むしろお金が減る時なのです。

多くの人は「時間やお金が足りないから、やりたいことができない」と言い訳をしますが、実際には「本当にやりたいことがわからない」ことが原因であることが多いのです。
本当にやりたいことがある人は、時間もお金も何とかして工面します。
この発想自体が、逆転の発想と言えるでしょう。

・やりたい事が分からない人の対処法

もしやりたいことが分からないのなら、一度スマホの電源を1ヶ月間オフにしてみてください。
お金を使って「孤独」を買うのも良いかもしれません。
孤独を手に入れるためにお金を使う――これほど粋な使い方はないのではないでしょうか。

・まとめ

☑️目的を達成するための手段がお金であり、自分のやりたいことに使わなければ、何の価値もない。
☑️お金は「欲しい」という気持ちを測るものさしである。
☑️お金は失うことで初めて価値を持つ。
☑️やりたいことが分からない人は、1ヶ月ほどスマホの電源を切るべきだ。


貯金や資産形成に興味があるのは自然なことですが、本当にやりたいことがあり、その実現のためにお金を貯めるという順序が正しいのだと、理解できました。
ただ目的無く貯め込むのではなく、もっと自分がやりたいことにお金を使いましょう!

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