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【4つの“初めて”が結集したデビュー作】なぜいま児童文学を書くのか? 新人作家×担当編集者

突然ですが、皆さんは「ポプラズッコケ文学新人賞」をご存じでしょうか?

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この賞では「子どもが自分で考え、動き、成長するものがたり。
子どもたちが自分で選び、本当に読みたいと思えるものがたり」
を募集しています。
つまり、子どものための、児童文学を募集している賞なのです。

でも、それってどんなものがたりなの? と思う人も多いかもしれません。
子どもって言っても、書いている人も、編集している人も大人だし……

そんな疑問を、児童文学作家と児童書編集者の対談で紐解いていく、シリーズ第1回。

今回は昨年、第9回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作に選ばれ、10月に『ライラックのワンピース』でデビューする小川雅子さんと、児童書編集者としてのデビューとなる担当編集者のポプラ社松田がお話しします。

作家になると実際どんな作業があるのか。本ができるまでに驚いたこと。そして、なぜ児童文学を書こうと思ったのか。新人作家と担当編集者の話は盛り上がりを見せますが――実は他にも、ある“初めて”が隠されていて?

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あらすじ ◉ サッカーチームで大活躍のトモには、誰にも言っていない秘密がある。それは――裁縫が大好きだってこと。でも、ある日ハーブ園で出会った華奢な女の子・リラちゃんに、お母さんとの想い出のワンピースのお直しを頼まれて……!? 針と糸が奇跡を織りなす、感動のソーイング小説!

小川雅子
静岡県掛川市出身、在住。『ライラックのワンピース』で第9回ポプラズッコケ文学新人賞大賞を受賞し、同作でデビュー。趣味は旅行、バレエ。
ポプラ社 松田拓也
91年生まれ。奈良県出身。前職で約80冊の文芸作品を担当。2019年、ポプラ社に転職、児童書編集に携わる。児童文庫フェア「キミはまだ、名作の面白さを知らない」を企画。

衝撃のクリスマスプレゼント

松田 なんだか緊張してしまいますね。

小川 ほんと緊張します(笑)。だって顔を見てお話しするのはまだ2度目なんですよね。

松田 
受賞が決まったのが昨年10月で、その後12月に東京でお会いしたきりですもんね。 

小川
 松田さんがどんな顔だったかなって思ってしまうくらい(笑)

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(2020年9月1日オンラインにて/小川さん:自宅、松田:ポプラ社内から)

松田 この対談の段階では、編集作業も大詰めといったところですが、今の率直なお気持ちはどうですか?

小川 受賞が決まってから、二度の書き直しと二度のゲラチェックを経て、ようやく私の手元から離れ、今はほっとしています。巣立っていく子どもを見送るような、少しさみしい気持ちもありますし、広い世界に物語が出ていくのを前にドキドキもしています。思い起こせば、10月に受賞の連絡を受け、12月にポプラ社さんにご挨拶に伺い、クリスマスイヴに松田さんから修正案の提案が届きました。衝撃のクリスマスプレゼントでしたね(笑)

松田
 すみません……!(汗)

小川 修正の箇所が大きなところから細かいところまでたくさんあって、本当にどうしようと思いました(笑)。でも、読み込んでいくうちに、“なるほど、こんな考え方もあるのか”と素直に入ってきて、スムーズに書き直せました。

松田 今思い出すと、“こんなクリスマスプレゼントですみません”と申し上げた気がしてきました。

小川 1月に”お年賀です”と修正した原稿をお返ししました(笑)

松田
 そうでしたね。実はそのとき、ちょっと不安だったんです。“結構時間がかかると思います”と仰っていたのに意外と早くいただけて、あれ? 本当にちゃんと考えてくださったのかなって……。

小川 
そうだったんですね。

松田 もちろん早いに越したことはないのですが、たまにこちらが申し上げたことをあまり熟考されずに戻されることもあります。そうなると、必然的に以降のやりとりも読む回数も増え、お互いの目指すところがどんどんぼやけていってしまうんですね。でも、小川さんはそうじゃなかった。拝読したら、改めてご自身の作品に向き合って世界を深めてくださっていることが分かりました。

小川 いただいた修正の指示で、本当に書きたかったことがよりくっきりしていく気がして、逆にありがたかったです。

松田
 とんでもないです……! でもそれはやっぱり賞の選考で拝読したときから“この人はこの作品で伝えたいことがあるんだな”というのが見える作品だったからこそだと思います。そのテーマをより丁寧に、より伝わるように書いてほしいと自然と思えたんですね。

いつ、どんなときでも背中を押してくれる児童文学

松田 編集者の仕事というのは、0から1を創り出す作家さんあってのことです。しかも新人賞となると、本当に自分ひとりの力で書き切らないといけないわけじゃないですか。読む側も力が入ります。

小川 
私もね、0から1にするところが一番苦しいんです。逃げ出したいくらい(笑)。でも1の状態からアドバイスいただいて削ったり膨らましていく作業は案外好きだと気づきました。どんどんよくなっていくのが実感できて。

松田
 0から1で苦しまれるときは、書きたいものが見つからなくて……とか?

小川 
というより、これから書こうとしてる世界をちゃんと形にできるだろうかという不安ですね。私にとって書くことは考えることなので、単純に向き合うのが苦しいとも言えます(笑)。この物語の場合は、主人公のトモが何かを縫っているシーンが最初に浮かびました。それで、この子は何をそんなに一生懸命に縫っているんだろうって思ったのがはじまりでした。

松田
 シーンから!

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主人公のトモが縫い物をする本文カット ©Mebachi

小川 はい。昔はきっちりプロット(※物語の設計図のようなもの)を作ってたんです。そうすると頭で考えたことしか出てこないというか、枠にはまったような物語になってしまって。なので受賞作のその前の応募から、ある程度の素材がそろったら、”思い浮かんだシーンから広げていく”という書き方に変えました。ひとつの場面を書くと、次の場面が見えてくるという感じです。苦しいけれど、こちらのほうが書いていて楽しいんです。

松田
 じゃあ、この作品のテーマも最初は決まってなかったんですか?

小川
 そうなんです。この子のことを知りたいっていう動機だけです。でも、最後まで書ききると、おのずと伝えたいことも見えてきて。そこから書き直したり。

松田
 それは面白い創作秘話ですね。

小川 ただね、見えたつもりでも見えていなかった部分を指摘してくださったおかげで、だんだん輪郭がくっきりしていったと思っています。

松田
 特別選考委員で「ズッコケ三人組」シリーズの作者である那須正幹先生の選評に一部“子供らしくない”といった趣旨のものがありましたが。

小川
 気づかないうちに、自分自身の価値基準みたいなものを、登場人物の子どもたちに語らせすぎてしまってたですね。

松田
 子どもたちが自ら気づくという流れにしてくださいましたね。児童文学は子どもたちが子どもたちの目線で読むもの、という意識が大切かもしれません。小川さんが児童文学の賞に応募されたのは、思い浮かんだシーンが児童文学向きだと思われたからですか?

小川 
自分を支えてきてくれたのは児童文学だったので、最初からそこは決まっていました。

松田
 児童文学に支えられた、というと?

小川 
子どものころから私にとっての本は、“逃げ場”であり、“広い世界への扉”であり、“元気をくれる場所”でした。児童文学は人生を肯定してくれるというか、大変なことや苦しいことがあっても人生は生きるに値するものだと教えてくれます。お話によって完全なハッピーエンドにならなくても、“一生懸命やれば道はひらける”ということを教えてくれるものでもありました。

松田 具体的にそういったことを感じた作品や登場人物はいますか?

小川
 『赤毛のアン』のアンや『オズの魔法使い』のドロシー、『ふたりのロッテ』のルイーゼとロッテなどですかね。彼女たちのようになりたいというあこがれが、私に力を与えてくれたような感じです。そういえば、アンの娘も受賞作に登場する女の子と同じ名前で、リラ(マリラ)なんですよ! 応募原稿が何回落ちても書き続けられたのは、みんなのおかげかもしれません。

赤毛のアンシリーズ・ふたりのロッテ・オズの魔法使い

(小川さんの愛読書。左上から「赤毛のアン」シリーズ〈新潮文庫〉、『ふたりのロッテ』〈岩波書店〉、『オズの魔法使い』〈福音館書店〉)

松田 書く側になってからも、児童文学が小川さんを支えていたわけですね!

小川 
現実がつらくても、本の中でがんばっている登場人物を見ていると、自分も頑張らなきゃ、あの子たちに恥ずかしい姿は見せられないって(笑)。それは今も昔も変わりません。

「絶対に必要としている子たちがいる」という想い

小川 児童文学ってつらい現実の世界、例えば貧困や虐待の問題など、苦しい側面を伝える作品もたくさんあり、そうした作品も必要だと思います。ただ、自分が書きたいのは自分を支えてくれた児童文学の世界。甘っちょろいと言われるかもしれませんが、そういう世界に浸りたいときもありますし、登場人物たちが背中を押してくれることもあります。恵まれた環境に見える子の中にも悩みはありますから。

松田
 今回の小川さんの作品は、サッカー少年が実は裁縫も好きだけど、それを友だちに言えない“悩み”が描かれています。だから、男らしさや女らしさなど、“らしさ”という呪縛にしばられている子たちを解き放つ側面もあると思うんです。実際、僕も男らしくしろと言われ続けてきて、本当にいやでした(笑) 救われる子たちは多いだろうと感じます。

小川 
初めにお会いしたときに、この物語は絶対に必要としてる子たちがいるって仰ってくださいましたね。

松田
 はい。本当にそう思います。とはいえ、そういう悩みがない子でも純粋に楽しめるエンターテインメントになっているとも思うんです。そこがいいんですね。まさに、ズッコケ文学新人賞が求める作品だと思いました。子どもたちが楽しく、笑ったり泣いたり、勇気をもらえる作品。

小川 
うれしいです。

デビューが決まった後も、物語の世界は磨かれていく

松田 こちらが何度も修正をお願いする中で、小川さんが考えていることと違うものもありましたか?

小川 
はい。“提案されたもののほうが断然いい”と思えるものもありましたし、“やっぱり譲れないな”というのもありました。でも、ちゃんと自分の考えを説明すれば、きっと分かってくれるという信頼感は最初からありました。実際送ったら、“それもいいですね”と言ってくれて安心しました。

松田
 むしろそれは編集者冥利に尽きるというか、大事な過程だと思うんですね。もちろんこちらは“こうしたほうがいい”と思って提案しているわけですが、何もそのまま直さなくてもいい。むしろ、“では、こういうのは?”とよりよい提案をいただけたときに、“言ってよかった”ってなるんです。

小川 
いまだに作家さんに感想を送るのはドキドキするってメールに書いてましたね(笑)

松田
 最初の読者として意見するわけなので……しばらくやっていると慣れるのかな、と思っていましたが、全然慣れません(笑)

ゲラ写真


(初校ゲラ:実際の組みで印刷されたもの/プロローグは初校で追加された)

小川 初校だけでなく、再校の段階でもたくさん意見を書いてくださっていて、担当編集者である松田さんや校閲の方に支えられているのを感じました。再校でもしぶとく書き直したので、めんどくさいと思われたらどうしようーと心配だったんです。でも、“ちゃんと見てくださってありがとうございます”ってメールにあって安心しました。

松田
 最後まで真摯に物語に向き合ってくださることがわかりました。さすがに、終わりは決めておかないといつまでも直し続けたくなっちゃいますけどね。

小川 
再校で終わりだと思ったら粘りましたけど、手を離れたとき肩の荷が下りて、一杯でも二杯でもやりたい気分でした(笑)

松田
 コロナが落ち着いたら、ぜひご一緒させてください(笑)

”初めて”が響き合う

松田 僕はずっと大人向けの小説を別の出版社で編集していましたが、去年、児童書の世界に飛び込みました。そこで最初に関わったのが、この賞。そういう意味では、僕にとってもデビュー作です(笑)

小川 
ポプラ社さんにご挨拶に伺ったあとに、松田さんからいただいたメールが実は忘れられません。

『子ども向けの本を作るようになって、大きく意識が変わったことがひとつあります。それは、この本がその子にとって初めての読書体験になるかもしれないという点です。大人向けの小説でも、この著者の入り口になるかもしれないという意識はありました。けれどもっと根本的な、読書そのものを好きになるかどうかがかかっていると思うと、より真摯に向き合いたいし、なんなら好きにさせてやるぞ! とやる気になります』


松田 ここ、恥ずかしいからカットしてほしい……(笑)

小川 
いえいえ、ここは大事です! 私自身、本の出版も担当編集者がつくということも初めてで不安だらけだったのですが、このメールをいただいて、”この人ならついていける!”と思いました(笑)

松田
 そう思っていただけてよかったです。自分で送ったメールって見返すことはまずないですが……こうやって改めて読むと、この気持ちは変わってないですね。より深い意識になって、言葉には出さなくなっていたかもしれませんが、自分に発破かけられた気分です。でも、小川さんも編集の過程で感動されたり、驚かれたりしたことをいつもメールでくださったのはすごく新鮮でした。

小川 
嬉しい気持ちやびっくりしたことをつい伝えたくて。暑苦しくなかったですか?

松田 
いえいえ! 忘れちゃいけない気持ちを常に思い出させてくださいました。編集者は定期的に新人作家さんを担当したほうがいいと思いました。

小川 
安心しました。

松田 実は、小川さんと僕だけでなく、今回イラストを描いてくださっためばちさんも児童書の装画や挿絵は初めて。デザインを担当してくださったBALCOLONY.の野条さんも、児童書のハードカバーは初めてと、偶然にも初めてづくしの本になりました。

小川 
めばちさんのイラストラフを初めて見せていただいたときには、大興奮でした。自分の物語に絵がつくなんて……それまで私の頭の中にしかいなかった登場人物たちが姿を現すなんて……と本当に夢のようでした。”あなたはこういう顔をしていたのね!”と声をかけたくらいでした。

松田
 ぼくもそう思いました! めばちさんのキャラクターラフが本当に素敵でした。みんなの細かい表情も描いてくださっていて。

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(めばちさんキャラクターラフ ©Mebachi)

小川 嬉しくて、ラフをこっそり持ち出して、“この子と同じ髪型にしてください!”と美容院に行ったくらいです(笑)

イラストラフが届いて美容院へ

(リラちゃんのラフを持って)

松田 えーー!! びっくりです! 素敵!

小川 
それから、めばちさんの庭のイラストを見て、”私も庭をきれいにしなきゃ!”と思って、わが家の庭もかなりきれいになりました(笑)。コロナであまり外出もできず、原稿を書いているときの気分転換に、庭仕事はぴったりでした。

松田
 ライラックの木も植えられたとか。

小川 
ええ、記念に緑化木センターで買いました。とすると、あとワンピースも買わなきゃですね(笑)。そういえば、ワンピースのラフを見て“こっちのほうがいい!”と、絵から原稿に反映したこともあるんです。

松田
 そうでしたね。レースの位置でしたっけ?

小川 
ええ。実はワンピースのお直しのレースの位置が自分のイメージと違ったのですが、絵のほうが断然素敵だなと思って、原稿のほうを直しました。

松田
 絵が原稿に反映されるというのは、挿絵の多い児童文学ならではかもしれませんね! ワンピースの”ライラック色”についても、めばちさんにがんばっていただいて。

小川 
そう。ライラックっていうと薄紫色をイメージしますが、主人公のトモは青色だと言っています。子どもが薄紫色、と正確に言うのは違和感があったりして……。

松田
 ラフでは綺麗な青色でしたが、カバーの清書では薄紫にも青にも人によって見え方が変わるような色彩にしていただきました。すごいなーと思いましたね。

小川 
めばちさんのイラストは光を感じますね。キラキラしていて、いろんな色が見える気がします。本当にこんなワンピース、誰か作ってほしい(笑)

松田 本文には野条さんのアイディアでライラックを模した花飾りがあしらわれていたり、化粧扉(※別丁扉ともいう。本文用紙と違う紙でタイトルなどが印刷されたもの)が服を包む包装紙のような紙になっていたりと、作品世界がより視覚化され、想像力が掻き立てられる本になっていると思います。

小川 
素敵すぎです! 実物を見るのが本当に楽しみです。

松田
 すでに小川さんの地元・静岡の書店さんに熱烈な応援をいただいたり、ネットギャリー(※発売前にゲラが読める出版関係者向けのサービス)でも素晴らしい感想をいただいたりと、他にもいろいろと巻きこんでいっています。

小川 
はい、地元の応援もうれしいですし、ネットギャリーの感想も“こんなふうに読んでくださるんだー!”とありがたい気持ちでいっぱいです。そして、編集の松田さん、めばちさんにデザイナーさんと、本当に『みんなの”初めて”が結集してできた本!』だと思いました。もちろん、選んでくださった選考委員の方や、校閲の方たちも含めて。素敵な装いに仕上げていただいて、これからは営業の方の力を借り、取次さんや書店さんや司書さんの力によって、読んでくださる方の手に届くのだと思うと、みんなで”チーム”なんだと感じます。

児童文学なら、人生の裏の裏ではなく、まっすぐいられる

松田 おそらく作家になりたいという気持ちがあっても、その選択肢に児童文学がない人が多いと思うんです。でも、児童文学は多くの人が通ってきている道。子どもに向けた小説を書いてみようってもっと多くの人に考えてみてほしいなと思いますね。

小川
 人生の裏の裏とかではなくて、生きるっていうことに対してまっすぐに考えていられることは児童文学を書くことの醍醐味のひとつだと思います。子どものころ寄り添ってくれた本は“宝物”にもなりますしね。素敵な絵がついて、デザインや紙にも心づかいがなされ、抱きしめてもらえるような本になる可能性があります……まだデビューしたてなのに、いっちょ前なことを言って、お恥ずかしいのですが(笑)

松田
 素敵な言葉です。

小川 でもね、”物語を書く人になりたい”と思ったときから28年も経っているんです。自分でもよく書き続けてきたなあと思うのですが、しぶとくがんばれたのは児童文学のおかげです。ただ、自分に課していたのは、応募したらすぐ次の原稿に取りかかること。応募したのが落ちたとしても、今書いてる作品のほうが面白いぞっていう気持ちでいられるので。

松田
 書き続けられるというのは、作家さんにとって重要な素質のひとつかもしれませんね!

小川 
ようやく入り口に立てました。がんばらなきゃ、ですね。

松田 さて、最後にいよいよデビュー作が刊行となりますが、『ライラックのワンピース』はどんな子たちに届けたいですか?

小川 
好きな本との出会いって、いろいろじゃないですか。表紙の絵や帯のコピーを見て”好きそうな本だな”と直感した通り、本当に好きな物語に出会う場合もあるし、ぜんぜん興味のない物語なのに、読んでみたら大好きな本になっていたこともある……。ですから、子どもも大人も、男の子も女の子も、家でコツコツ何かするのが好きな子も、外でハツラツと動き回るのが好きな子も、どんな子にも、どんな大人の方にも、手に取っていただけたら嬉しいです。この物語がどんなふうに読まれていくのか、とても楽しみです。

いかがでしたでしょうか? 

ポプラズッコケ文学新人賞は現在作品を募集中です(10月末日まで)

詳しくはこちらをご覧ください。

次回は『ズッコケ三人組』の作者で、ズッコケ文学新人賞の特別選考委員である那須正幹先生と、賞の運営担当であるポプラ社斉藤による【こんな原稿が読みたい!(仮)】をお送りいたします。お楽しみに!