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保育園での子どもの姿

こんにちは。
ポンコツ母さんは元保育士です。

今日も音声での配信もしています。
両手は塞がっているけど、耳は空いてるよって
方は、ぜひ利用してくださいね!

今日は、前回の記事で、
『お子さんも、もう少し家庭で過ごす時間が
 欲しいのでは。』
というお話をさせていただいたので、
それを感じた理由をお伝えしたいと思います。


以前、お話させていただいた事があるかなと
思うのですが、
私の勤めていた保育園では、
朝の7時〜夜の7時まで、お子さんをお預かり
していました。

それなので、長く過ごしている子で、
12時間ということになります。

それは、乳児クラスの子も同じで、
0歳、1歳、2歳の子にも、長時間、
保育園で過ごしている子が多くいました。


何度か見ることがあった姿として、

夜、一番最後の時間まで保育園で
過ごしているので、
帰宅してから、ご飯を食べて、お風呂に入って、
などなどを済ませると、
眠る時間はかなり遅く、
大人が眠る頃と同じ頃に眠っている
ということが起きてしまいます。

そして、夜、眠るのが遅いので、
朝が中々起きられません。

それでも仕事時間は決まっているので、
朝、一番の時間から保育園を利用するために、
まだ眠いお子さんを、必死に起こして、
そして、
“朝ご飯を食べさせず” に登園する

という姿でした。


これは、一生懸命に働く親御さんの職場の
勤務時間や内容に合わせる為に
仕方が無いことだったんだろうなと思います。


ただ、そのお子さん、
当時、1歳児だったのですが、
表情はぼーっとしていて、まだ頭は起きていない
感じ。
周りのお子さんに対する『噛みつき』も多くあり、
イライラしている様子もありました。

この『噛みつき』。
結構、強い力で噛むので、酷い場合は、
跡が残ってしまうなんてこともあります。

突然、通りすがりの子に、ガブッといくので、
防ぐ事も、なかなか難しかったりします。

そんな日が何日も続き、保育士も、
他のお子さんがケガをしてしまうことを
避ける為に、
噛みつこうとした瞬間にすぐに止められる位置に
いるようにしたり、抱っこをしたり、
とにかく、常に、かなり近くにいる状態で対応を
していました。

それでも、なかなか変化は無く、
表情もあまり豊かではありませんでした。

私たち保育士も色々と考え、

ある時、そのお子さんのお母さんに、
「おにぎり1つで良いから、
 食べさせてこられますか?」
とお願いしました。

朝はきっと、凄く大変な毎日を送ってみえたかと
思いますが、
それをお伝えしてから、すぐに、おにぎりを
食べさせて来てくれました。

すると、その日から、
ピタッと『噛みつき』が止まりました。

こんなにすぐに変化が起きるなんて😳

その子の場合、
まず、睡眠不足でボーっとして、
さらに、朝ご飯を食べていないから、
糖分も足りなくなって、ボーっとしたり、
イライラして、
それが、『噛みつき』という行為に繋がって
いた事が分かりました。

その日から、あれだけ続いた『噛みつき』は、
起こらなくなりました。

ただ、この子にとって、この生活リズム、
とても無理があったんだなと感じました。

そして、他の子についても、

通常の保育時間が終わり、延長時間に入る頃から、
イライラ、ザワザワと、
落ち着きの無い状態になっていきます。

お子さんたちも疲れてくる時間帯に入って
くるんだと思います。

延長時間の保育は、保育士にとっても、
さらにパワーが必要で、
1日の後半に、ドッと疲れが来る、
なかなか大変な時間帯でした。

乳児さんに限らず、幼児クラスでも同じです。


こんな経験を続ける中で、
やっぱりお子さんは、大人とは体力も違いますし、
疲れてきたら、イライラもする。

そして、トラブルも増えたりして、
こんな小さなお子さんでも、
毎日イライラしている姿を見ると、
この人間形成の大切な時期に大丈夫なのかな。

こういった精神状態の子どもたちが、
どんどんと増えて、将来は大丈夫なのかな。

と思うようになりました。


社会の仕組みとして、
働くということの多くがこのような形で、
その間、子どもたちを一人にしておく訳には
いかないので、保育園等を利用するしかないのは
理解しています。

でも、子どもたちのこのような姿について、
もっともっと知ってもらう必要があるようにも
思っています。

もしかすると、
もっと保育士の人数が多くて、
保育士一人ひとりが向き合うお子さんの人数も
もう少し少なくて、
例え、保育時間が長くても、
ゆったりと過ごせる環境であれば、
このような事は防ぐことができるのかも
しれません。

でも、現状の保育園では、
それはなかなか難しく感じます。

そして、
子育て世代の働き方、企業で働く形も、
なかなか解決できない問題です。

できることなら、
働き方はもっと柔軟に選択できたら良いのに、
と思うのですが。

たくさんのお子さんと関わらせてもらって
きたこともあって、

親御さんも、お子さんも、穏やかに過ごせる
社会になって欲しいと、
本当に思うようになりました。



今日は、前回のお話からひとつ、ピックアップ
してみました。

働く女性が増える中で、
働く仕組みを作っている側の方にも
お子さんの現状も知って欲しいなと思います。

将来を担っていく子どもたちの “心”
大切にできる社会になると良いな。


またどこかの記事では、
働くお母さんの参考になるかなということも
お伝えさせていただきたいと思います。


それでは、
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました🍀








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