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#ファンタジー
【設定資料目次】ノアの本棚
ナナシノ魔物退治屋拠点内、ノアの部屋にある本棚。
壁一面を埋め尽くすそれは、ノアの持つ本や書類を全て収納している。しかし、収まりきらずはみ出ている書物もあるようだ。
部屋の主は、ノックをしてきた相手を快く迎えてくれる。間違っても、無意味に拒絶することはないはずだ。
何かの暇つぶしにも、調査にも、うってつけの環境である……。
本棚の近くにはリストがあった。
部屋の主には必要ないものでは
【設定資料】あんしん!かんたん!ギルド活用
(ノアの本棚で、薄い冊子が少しはみ出ている。どうやらギルド利用者に対するパンフレットのようだ)
【ギルドって何?】
ギルドとは、魔物退治や要人警護、各種イベント会場の警備等を請け負う人材の紹介組織です。
元々は「魔物退治屋ギルド」として魔物退治を主に扱っていましたが、仕事の幅が広がっていった結果、「魔物退治屋」の部分が取れて「ギルド」という名称になりました。
【ギルドはここがアンシン!】
【設定資料】デラングード採石場の魔物退治 依頼報告書
こちらの小説のオマケです。
依頼報告書
依頼番号:798-AN-01025
分類:魔物退治
ランクD
(「緊急」というハンコが押されている)
進捗:完了・経過要観察
報告記述書(足りない場合は専用の用紙に追加して記述)
デラングード採石場は周辺を森に囲まれた巨大な採石場である。近場の集落の人々はここで採取した良質な石材を外部に売って生活をしている。周辺には森が広がり、鹿や猪等の野生動物
【設定資料】稀代の賢者伝説
(ノアの本棚の中で一際目を引くのは、間違いなくこの「稀代の賢者伝説」という本だろう。表紙を開くと本の帯が貼り付けられていて、そこには「わりとよくまとまってると思う!」とカルロス・ヴィダル本人のコメントが書かれていた。
中身は、どうやらカルロスが今までにしでかした奇行や、放った迷言をおもしろおかしくまとめたものらしい)
・学生時代、学校の授業に飽きてしまい、授業を抜け出して魔術協会の図書館で勉強
【設定資料】ルーツと魔術師と暗殺者
(アンヒューム歴史文化学の第一人者、セジュール・クールが執筆した代表的な書物である。堅苦しい文章はとっつきにくさがあるが、飛ばしながら読んでも要綱をつかむのに問題はない)
そもそもアンヒューム――この書物の中ではルーツと呼ぶ――が偏った場所に住んでいるのも、その地域に名前がつけられていないのも、胸を締め付けるような悲しい暗殺事件が発生するのも、言ってしまえば全部魔術師のせいである。ルーツ
【設定資料】ナタリアのチャリティーグッズショップ
ナタリア・ヨーカーのオフィシャルチャリティーグッズショップ「ファンシー・レオパルト」
ナタリアの慰問先には臨時のショップも展開されることもあるが、本店は王都にある。デザインが微妙なのであまり売れていないらしい。
ラスターがその商品パンフレットを持ってきて、ノアの本棚に捻じ込んでいた(ラスター直筆書き下ろしメモつき)。
※作者注※
銀貨一枚=概ね「小さなパン一つ分」の価値。日本円にして大
【設定資料】ルーツの光と闇
(この本はまだ比較的新しい本だ。付箋が一枚貼られているが、そこは章のはじまりのページであった)
「ワタシからすれば、アンヒュームもあなたも大した違いはないね」
この言葉に世界中のアンヒューム――否、ルーツは沸いたことだろう。今まで「魔力を持たない者は原初の魔女からの寵愛を受けなかった者」として、アンヒューム(古代語で「愛のない者」の意)と呼ばれ続けた我々にとっての転換点といえる。
この言葉を
【設定資料】酒場・髑髏の円舞
(グルメガイドブックに、髑髏の円舞に関する記事がある。店の雰囲気は大人のバーといった感じだが、この雑誌はキラキラ観光ガイド……釣り合うのだろうか)
酒場・髑髏の円舞
アルシュの地区にある、知る人ぞ知るバー。物静かなマスターが作るカクテルはここでしか飲めないオリジナルカクテル含めて何と三百種類以上! マスターは「一度来た客の顔は忘れない」という超すごい記憶力の持ち主!
オトナな雰囲気を楽しみ
【設定資料】原初の魔女の物語と魔力のない者について
(ノアの本棚には様々な本が突き刺さっている。
その中に、「原初の魔女の物語と魔力のない者について」という本があった)
「原初の魔女の物語」
この世界に伝わる物語。宗派や地域によってストーリー進行に細かい違いがあるものの、全体的な流れはどのパターンでも殆ど変わらず、「争いの絶えない世界で」「少女が神から力を授かり争いを終わらせ」「その代償に世界に魔物が蔓延るようになる」という要素に関しては共通し