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創作短編集

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私が書いた創作短編をまとめたマガジンです。 今後記事が増えたとき、こちゃこちゃするかもしれないと思ってまとめてみました。
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2024年1月の記事一覧

【短編小説】焼けた夢 二日目

 こちらの続きです。  とんでもないことになっているな、と思わなかったわけではない。ラス…

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【短編小説】焼けた夢 初日

 こちらの続きです。  ギルドに足を運ぶや否や、シノがすっ飛んできた。ラスターが「何か新…

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【超短編小説】サボりの達人

 上司が部下を呼び出して、説教をした。 「就業中にツイッターを見るなんてよくないぞ」  部…

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【短編小説】ノアと亡き夢の花屋 #4

こちらの続きです。 (――元々、小細工は俺の担当じゃない)  無秩序に集まっていたドライ…

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【短編小説】ノアと亡き夢の花屋 #3

こちらの続きです。  ――現実ではそんなに時間は経っていないわ。  シノの言葉にノアは安…

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【短編小説】ノアと亡き夢の花屋 #2

こちらの続きです。  柔らかな青空が広がっている。  ふわふわと泳ぐ雲の影に隠れたがるよ…

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【短編小説】ノアと亡き夢の花屋 #1

 その日は「起きて」という言葉から始まった。  ノアは少し寝ぼけながらも、体を起こして声の主を見た。 「起きて。ノア」  日輪島の伝統衣装を身に着けたシノがそこにいたので、さすがにノアもびっくりした。着物と呼ばれる上着をアレンジした半袖の服に、袴に似せてあるスカート姿だ。一体どこから入ってきたのだろうかと思ったが、ラスターがよく窓から出入りしているのを思い出してちょっとだけ落ち着いた。 「アルシュが大変なことになってるの。もう無事なのはあなたぐらい」 「……アルシュが?」  

【短編小説】幸福のはじまり

こちらの続きです  嘘の区別が、つかなくなっている。 「最近夢見が悪いんだけど」とラスタ…

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【短編小説】悪夢のはじまり

読むと解像度の上がる話(読まなくても楽しめます) 前日譚  嫌な夢を見る。  ミナーボナ…

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【短編小説】背を押す風

 新年を祝う雰囲気が徐々に薄れ、店もいつも通りの営業に戻ってきた。想定よりも長くノアたち…

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【短編小説】無知なものたち

 アイスコーヒーの氷が、ゆっくりと崩れた。  友人は少し大げさにため息をついて、「ほんとA…

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【短編小説】お前が私にした仕打ち

 ナツミが泣きながら私に電話をかけてきたのは、日付が変わる頃のことだった。  風呂上がり…

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