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社会人からのフランス留学③

こんにちは、先日無事フランスの長期学生ビザをゲットしたぽむです。
約10か月間の努力が報われた感じがして、ホッとしています。

さて、社会人からのフランス留学シリーズ渡仏前編第3回の今回は、実際に志望校に合格するまでの道のりを時系列で振り返りつつ、これからフランス留学を目指す方向けに役立つ情報をお届けしていきたいと思います!



~7月頃:フランスに行くことを決める

私がフランスに行くことを決めたのは2021年の7月頃でした。決断するに至った経緯はこちらをご覧ください↓

8月:具体的な受験計画をたて、家族に報告、上司に相談(1回目)

フランスに行くと決めてからはまず、その実現可能性を考えるところから始めて受験計画を立てました。当時の私の状況は以下のような感じでした。

  • 社会人二年目(総合職・土日勤務・残業まあまあ、辞めにくい感じ有)

  • フランス語(2017年に10か月留学、就職してからはあまり勉強していない。ぎりぎりB2のTCF、delfはB1しか持っていなかった。)

  • 英語(TOEIC860)

  • 貯金(いつかフランスに行くために就職してからほぼ貯金していた。)

すでにお仕事をしていて留学を考えている人にとって、ネックとなるのは「仕事とどう折り合いをつけるか」「必要な語学力があるか」「留学費用」の3つだと思います。

「仕事」については、私の場合コロナの影響を非常に受けていた業種だったので、何とかみんなで頑張ろうという雰囲気の中、退職を切り出すのは本当に勇気がいりました。

特に、チームの先輩方も大好きでしたし、新卒では珍しく恵まれた人間関係の職場で、旅行業務自体も好きでした。

最初の相談では上司に年末で辞めたいとお伝えしました。こちらの上司には恋人がフランスにいることも前から相談していたので、悲しいけど〇〇ちゃんの人生だからと応援していただけ、退職までの事務的なスケジュール等もサクサク進めてくださいました。

今思うと本当に素敵な方ばかりの職場で恵まれていたなと感じます。もちろん長く働いていらっしゃる方ほど、仕事を辞めて留学をするというのはハードルが高くなると思います。

ただ、会社には代わりがいます。自分が辞めても誰かが絶対に代わりに仕事ができるようになっています。でも自分の人生は一度きりです。特に女性だとお子さんを持ちたい方はタイミングも限られてきてしまうかなと思います。私もそうでした。今年26歳になりますがこのタイミングで修士課程を受けなければもう一生いかないだろうと思ったのも決断できた一つの要因です。

上司にしっかりと説明するためにも、自分の中で目的をはっきりさせて受験計画を練ってから退職相談するのがおすすめです。

どちらかというと「語学力」についてのほうが私は懸念事項でした。
フランスの大学は学士課程ではB2、修士課程ではC1以上が必要になりますが、当時の私はB2の下の方ぐらいのレベルしかありませんでした。普通に仕事もしていたので勉強する時間もあまりなく、ビジネスのためと思って入社してからは英語の方を重点的にやっていました。

なので、1年間大学付属の語学学校に通うことも視野に入れ、修士課程に受からなかったら語学学校に切り替えるつもりでした。大学付属の語学学校だど年間30万円弱の学費なので、フランス語に自信がないという方や、語学留学してみたいという方は1年語学学校に行くという選択肢もおすすめです。

「貯金」についてはいつか移住することは決めてたので常日頃から節約生活をするようにしていました。フランスはアメリカ留学やイギリス留学に比べてかかる経費は断然安いです。ちなみに余談ですがビジネススクールはTOEICで出願できるところもあったので留学したいけど経費を抑えたい方はフランスどうでしょうか??

9月:辞める前で忙しくなり、全然勉強できない日々

11月のdelfdalfにむけて本格的に勉強を始めたかったものの、辞める前で仕事が山積みになり、あまり勉強ができていませんでした。
キャンパスフランスの修士課程募集の締め切りが例年2月頃だったのが12月末に早まってしまい、いろいろと大変な時期でした。

10月:1か月の有給消化中にdalf猛勉強

10月の頭頃が最終出勤だったのでそこから約1か月有休消化をしながら、1日10時間以上の勉強をdalfまで続けました。節約したかったのでテキストを買ってきて筆記は独学、エクスポゼ(口頭試験)は彼に何度も手伝ってもらいました。dalf突破法についてはリクエストがあればシェアしたいと思いますのでここでは割愛させていただきます。

11月:delfdalf受験+志願書作成+必要書類用意

delfdalfの受験が終わったら、出願に必要な書類集めをしました。

■必要書類
証明写真
パスポートのコピー
大学卒業証明書(英語かフランス語)
最終学歴の成績表
語学証明(delfdalf、tcf、toeicなど)
CV(履歴書)
出願校への志望動機書

この中でCVと志望動機書には特に力を入れて準備しました。

CVは最終学歴終了から1年以上経過している際に提出が求められます。日本のように形式がしっかりと決まっているわけではないので、ネットでいろいろなサンプルを見比べてオリジナルのものを作成しました。

志望動機書に書ききれないけどアピールしたいことをCVに盛り込むようにしました。(グランゼコールに交換留学していたことや日本語教育能力検定に合格していたこと、英語のスキルなど。)

志望動機書は、志願先の大学コースごと(7つまで同時出願可能)にひとつずつ作成することになります。それぞれのコースがなぜ自分にとって必要な学びなのかということに重点を置きつつ、全ての志願書で一貫した動機が必要になります。例えば言語学コースと外国語応用コース(LEA)など異なる分野のコースを選んでしまうと留学目的や計画の妥当性や一貫性を疑われてしまうので、よくよく学びたいことを考え絞ったうえで志望動機を書くといいかと思います。

※ちなみに一貫性がないとキャンパスフランスでの面接の際につっこまれます。わたしは1つだけ文学ではなく法廷翻訳を学ぶコースをダメ元でだしたところつっこまれました。

特に社会人を経て留学する場合は、仕事内容がどのように影響したかを書いた方がいいかと思います。日本の場合、大学で学んでいたこと以外の職業についている方も多いかと思うので、それがどのように学びたい内容と結びついたのかを書く必要があります。私の場合は教育学士(外国語教育系)でしたが、旅行系の会社で働いていたので、そこでの経験で通訳や翻訳を仕事にしたいと思うようになったことをストーリー立てて記述しました。

また、金銭的な事情ですぐにフランスの大学院に進むことができなかったので英語やフランス語を使えるような職をしたく、旅行業を選んだことも正直にかいてみました(→これがよかったかどうがはわかりませんが。)

入学許可がおりなかった3校のうち2つは言語レベルが足りないということでしたが、1つは学びたいこととコースがずれているということだったので、矛盾のない志望動機書をつくることがポイントです!


12月:キャンパスフランスにて出願&彼に1年9か月ぶりに会いにフランスへ行く

キャンパスフランスにて出願を完了させ、1年9か月ぶりに彼に会いにフランスへ行きました。約1か月滞在して、3回目のフランスの家族とのクリスマスを過ごしました。

1月&2月:キャンパスフランス(フランス大使館)にて面接

オンラインでの出願を終えると、フランス大使館での面接を受けました。日本人のスタッフでしたが会話は確認事項までは日本語、志望動機など留学にかかわる部分はすべてフランス語での面接でした。

■面接内容
学歴について(いつ高校卒業していつ大学入学して・・・など)
フランス滞在歴
職歴について
学びたい内容について
選択したコースについて(なぜそのコースにしたか)
卒論について
学んだあとはどうするか
どうやってフランス語を学んだか

面接官は各大学へ送っているとみられるメモをパソコンでとりながら面接をしていました。なので志望動機に書ききれなかった部分でもアピールしたいところは言っておくといいと思います。私の場合オンライン申請では貼り付けるところがなかった日本語教育能力検定の証明書を持参してアピールしたところメモに付け加えてもらえました。

ここでも留学計画の一貫性や矛盾がないかをみられるので、自分の中できちっと芯を持った計画を立てておくことをお勧めします。

2月以降~ひたすら結果を待つ

2月に面接を終えて4月1日までに結果が来るはずだったのですが、、、やはりフランス、、、手続き関係は遅れます。結局4月末までの結果通知に変更になりました。2か月間もやもやしながらひたすら待ちました。
結果は大学ごとに随時送られてくるようになっており、私の第一志望の合格通知がきたのは4月26日でした。

これが10か月の間、私がやってきたことになります。

希望先のコースの教授にコンタクトをとることも有効だと思いますが、私の場合は推薦状がネックだったのと、コネがない場合海外の学生からのメールには返信してくれないことも多いです。

唯一、第一志望のコースには1年前2020年2月頃に一度必要なフランス語レベルについて質問のメールを送り回答を得ていました。

一度大学を離れてしまうと頼れる先生がいなかったりしてハードルが高いように思われます。ただ、キャンパスフランスというシステム自体、オンラインで出願できるように簡素化を目的としたシステムになっており、大学からも「キャンパスフランスから手続きしてください」としか言ってもらえないこともあるので、逆に言えばコネがなくても道が開かれていると言えるんじゃないかと個人的には思ってます!

今回は長くなりましたがご一読いただきありがとうございました。
自分が受験期に知りたかった情報を詰め込んでみました!
ご相談などはコメントからお気軽にどうぞ!

以上ぽむでした。



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