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ファッションブランドはデジタル部をもつべきである

▼この記事は、こんな人にオススメです。
- ファッションブランド内でデジタルに関わりのある方
- デジタル部門をもつファッションブランドの方
- ファッションブランドを立ち上げている方

こんにちは、Pomalog編集部の杉田です☻

過去記事で、オウンドメディアの必要性とそのメリットについてお話してきましたが、いざオウンドメディアを立ち上げよう!とした際に、どのようにすすめていけば良いのでしょうか?

企画を進めていく上では、もちろん、その"担当者"が必要です。

"オウンドメディアの担当者(=デジタル担当者)"にはどのような人が求められていて、彼らはどの部署に属するべきなのか、既存の組織体系を見つめ直す必要性があります

ただ、ポンッとデジタルを組織に取り入れただけでは、組織が宙ぶらりん状態になってしまいます。今までに無かったモノを取り入れるのだから、当然ですよね。

ということで、今回はマーケティングの変化に伴う、組織体系の変化の必要性ついて書いていこうと思います!

▽過去記事はこちら


デジタル部は独立していない場合がほとんど

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オウンドメディアをもつファッションブランドは既に存在していますが、彼らは"デジタル担当者"を社内のどこに位置づけているのでしょうか?

現状、デジタル担当者の部は独立していないことが多く、

①営業部
②PR・広報部
③EC部

のいずれかに属しているといわれています。特に②か③に属する人物が担当しているのが多いです。*EC部は店舗として売上重視の施策が中心となるため、営業部と同じ扱いにしたいと思います

つまり、デジタル担当者は、

①・③営業・売上に優れた人
②ブランディングに優れた人

のいずれかから選ばれることが多いのですね。

では、なぜデジタル担当者は営業・売上に優れた人、もしくはブランディングに優れた人から選ばれることが多いのでしょうか。

それは、デジタル担当者は、会社全体を横断している存在でなければならないためです。

営業とPR・広報は犬猿の仲!?

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しかし、営業部(あるいはEC部)とPR・広報部は同ファッションブランド内で最も相容れない、対立しやすい存在であるといわれています。

それはなぜか…、
それは両部署の目的と方向性が大きく異なるためです。

営業・売上に優れた人は、とにかく売上を伸ばすことを目標にしているのに対し、ブランディングに優れた人は、ブランドのイメージ・認知度の向上、ブランドクオリティーを維持を目標にしています。

相容れない理由を詳しく探っていくために、例を用いて、両者の立場から考えてみたいと思います!

(例)セールについて

セールの時期は売上が大幅に向上するため、営業の人間はセールに対して好意的な意見をもっていると考えられます。

対して、ブランドのクオリティーを維持したいPR・広報の人間にとって、セールはブランドのイメージを落とす心配があるため、あまり好意的な意見を持っていないといえるでしょう。

たとえば、シャ○ルのようなラグジュアリーブランドが店舗で大々的にセールを開催していたらどう思いますか?

「全品50%OFF!!」
「年末在庫一掃セール!」                   …等々

消費者の立場からして、商品が安く買えるこのようなセールはとても魅力的です。しかし、ブランドイメージが壊れる感じがしませんか?ラグジュアリーブランドだと思っていたのに、なんかチープに感じてしまう…、というように。

こうして具体例をイメージしてみると、PR・広報の人間がセールに対して好意的な意見が持てない理由が何となく理解できますよね。

デジタル担当者に求められるスキルとは?

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ここで話しを最初に戻したいと思います。
一体どのような人物が"デジタル担当者"として求められているのでしょうか。

営業・売上に優れた人、ブランディングに優れた人のいずれかから"デジタル担当者"が選ばれた場合を想定してみましょう。

営業・売上に優れた人の場合

自社ブランドをよく理解しておらず、イメージを壊す施策を重視することが増える可能性がある(販促重視)。もし、営業ばかりに力を入れている人がデジタル担当で、HPを担当していたとしたら、セールの商品だけをただ並べるようなイケていないメディアを作成してしまうかも。

ブランディングに優れた人の場合

ECについての理解が乏しく、ブランディングだけに力を入れた売れないメディアを作成してしまう可能性がある。

だからこそ、"デジタル担当者"として求められているのは、営業・売上、ブランディングともに理解があり、優れている人物です!

「そりゃそうだ!」という声がちらほらと聞こえてきそうですが(笑)

オウンドメディアは会社全体を横断するモノになるため、
ブランドとEC、共によく理解しており、部署を横断して話し合いができる
コミュニケーション能力に優れた人物
が求められているのです。

だからこそ、「"デジタル担当者"はデジタル部門として、新たに独立した存在として組織内に設ける必要がある」のではないでしょうか。

まとめ

マーケティング手法が変わり、ファッションブランドにオウンドメディアが必要とされている今日、それに合わせて組織体系も変化させることが求められています。"デジタル担当者"を含めた新たな組織体系をきちんと組むことが、オウンドメディア、あるいはデジタル化成功への第一歩です。

オウンドメディアを立ち上げる際には、あせらず、既存の組織体系の見直しから始めていきましょう!

(まとめ)
*デジタル担当者に求められるスキル
・ブランドに対する理解
・ECの理解
・コミュニケーション能力
*デジタル部門を新たに企業内に設けると良い


ここまで読んでいただきありがとうございました!

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Photo: Getty Images